メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

救急車 と デモ

2009年03月21日 00時48分09秒 | 他でのデモ
先々週 海鮮のキッシュを喰ったら中ってしまった。


Kumita と2人で腹こわしてエライ目にあった。




なぜか Kumita はすぐに良くなったのにオレは何日間もむちゃくちゃ痛くて治らず、
このままだともうすぐデモなのにまったく練習出来ないということで病院に行く始末。





しかし行ったのが結構いい病院で、

「血液検査とレントゲン撮るのに250ペソ」と言われ、

「そんなにもってないよー」

と言い返してたら 急に目眩が。。。


「や、やばい、、、」

と思い、椅子にもたれようと思ったがそのまま身体がフッと軽くなって 床に倒れてしまった。

こんな風に倒れたのは生まれて初めてだった。





人が集まってきて車椅子に担ぎ上げられる。

周りでいろんな人の声が聞こえる。

くるくる 世界が回っている中、


「あー、テレビみたいだー。
   テレビだとこういう状況の人は癌で死ぬんだよなー。」

と思った。



診察室に運ばれる。
ベッドに寝かされ、点滴を打たれた。






倒れたタイミングがらドクター達は、金額が高すぎてショックで倒れたと思ったらしく、
病院内にいながら国立病院(すべて無料)の 救急車を呼ばれてしまった。
(たしかに貧乏だけど)




しっかし、病院で救急車呼ばれるやつはそうそういないだろ!







結局2つの病院で何の手当もないまま(腹痛いまま)合計5時間くらい待たされて、
(血液検査はしてくれたが)

「食中りだな。水飲んでゲリピーいっぱい出せ。」

とだけ言われて返された。薬もなし。




腹メチャ痛いんだけど。。。。








結局そんなこんなで先週2回目のデモがあるというのにまったく練習できず。

当日にデモ曲を決める始末。


ほんとにちっちゃいミロンガで始まるまでまったく緊張感なしだったが、2回目からこんな大物っプリでいいのか?

デモ直前に ipod で曲選んでるフェデリコなみだな。





デモは結局練習してなかったため使う技を決めてなく、

「あれを最後にもってこよう」

などと先のことを考えてると今やってることに集中できずリードも中途半端。。。

今回は Kumita の調子がバリバリよかったのに。ゴメンちゃい。


結局またまたショボい結果に。。。



次はがんばろ。
でもすでに緊張感がなくなってる。
大丈夫なんだろうか???


14’アニベルサリオ ラ・ビルータ 2日目

2008年11月25日 15時16分17秒 | 他でのデモ
連日のイベント続きにさすがに疲れてかなり遅めに宿を出た。
着いたのが2時半ごろ。


もしかしたらすでにショーは始まってたのかもしんない。





最初に見たデモはミロンゲーロのジ様バ様。
ロス・フィリピーニ


Los Filipini - Lejos de ti



昨日の知らないジ様たちと同じで曲を良く知っている。
タンゴとワルツを披露。

年季の入った古いトラディショナルな踊りは味がある。










オラシオ & セシリア


Horacio Godoy & Cecilia Garcia - Oblivion




やっぱり このおっさんはすごいっ!  
セシリアもめちゃくちゃすごいっ!! 



この二人、ほんとに全身で音楽を、踊りを表現している。

オラシオがメロディーに合わせてゆっくり腕を上げていく時、
止まっている時のセシリアの視線。 


頭どころか、睫毛の先からヒールの先まで、一瞬たりとも音楽から離れることがない。



完璧に演じきっている! 



おっさんはノってくるとかなりリードが荒くなるがセシリアにはそれをカバーしてなお、自分を演じれる高い技術がある。

この天才2人の組み合わせだからこそ見れる素晴らしいショーだった。


3曲ともインプロ。
今回はずっとまじめに踊ってた。
オレ的にはアホなことをやるおっさんが大好きなんだが。。。










アオニケン&カルラ


「空飛ぶデブ」 アオニケン。


2年前に大会で準優勝してから人気が出たが調子に乗ってやりたい放題していたら人気が落ちた。
ほんとにやりたい放題で暴れまわって(踊りの中で)リードはブンブンだし、ただ動き回ってた だけだった。


んだもんで、最近は
「あー、あのデブはもう見やんでもええわー」
と思ってたら一昨日は珍しく落ち着いてた。



カルラはその昔タンゴ・ヌエボのはしり「タンゴ・ディスカバリー」というクラスをマウリシオと一緒にやっていた。


余談だが、 
このマウリシオ、当時はまだヌエボを教える先生が少なかったために全然踊れないのにアメリカで人気が出てしまった。
アメリカのタンゴが他国に遅れを取ることになった原因のひとつだ。



Aoniken Quiroga




久しぶりに踊れるデブを見た。
一回体勢崩れのガンチョをしたくらいで後は落ち着いてリードしていた。
落ち着いていればこのデブはやっぱり上手い。
このラテンのリズム感は素晴らしい。

カルラはきれいな踊りではないがフォローは出来る。

カルラのフォロー技術がデブを落ち着かせたとも言えるが残念ながらデブの前ではどの女の子も目立たない。







パブロ&ノエリア


今夜の最後のデモはパブロ&ノエリアだった。
タンゴとミロンガを披露。

2006年メトロポリターノ、サロン部門優勝。
サロン系で現在一番人気のあるパレハ。


彼らの身体の使い方はほんとに柔らかいゴムのようだ。
ヒザを深く使った「上下動」を多く使うのが彼らの特徴。
その動きでノエリアの足がゴムまりのように跳ねるのがかわいい。

この前のブルホのプラクティカのテーマも「上下動の使い分け」だった。



前見たときは「上下しすぎだろー」
と思ったがこの日は適度だった。

自分達でも気付いたのだろう。

自分の長所短所、特徴をつかむことはすごく大事だ。


Pablo Rodriguez & Noelia Hurtado




昨日のフェデ&イネスは大当たりだったが、今日はどれも良かった。

ハズレなし!!






タテ & マリアナ

2008年09月21日 10時39分46秒 | 他でのデモ
今年6月ごろからむちゃくちゃ上手い男を見かけ始めた。
かなり前にも見たことある気がするがほんとにかなり前。



オレが知らないってことは外人なのか?  

ときどきブエノスに来るとか?





しかし、体の使い方、リードは超1流のモデルノダンサーそのものだ。




話してみると彼はアルゼンチン人でショーダンサーだった。

今年も「タンゲーラ」で日本にも行っていたらしい。
その前後はずっとアメリカ、ヨーロッパなどを回っていたそうだ。


海外にいた期間が長いのであまり見かけなかったというわけだ。



その「タテ」君がクラスを始めた。
しかもあのマリアナ・ドラゴネと一緒に!!

これは取るしかないっしょ!?



というわけで最近ときどき彼らのクラスを取っていた。







で今回、とうとう2人でデモることになったというわけ。
デモった場所は最近アンダーグランドで人気の「エル・ソシアル」
このミロンガ(?)の模様はKumita氏がレポートしてくれているのでそちらを見てね。

ゴハネ~ラ!
http://ameblo.jp/imageconsultango/entry-10141492102.html








しかし、このタテ君。
ほんとにショーダンサーでこういうミロンガでやる、いわゆるインプロでのデモンストレーションはやったことがない。

初めてのインプロデモ。 デビュー作。

それを踏まえて見てみよう。




 タテ&マリアナ Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social





この日、ソシアルに行って会った時からガチガチに緊張してたタテ君。
やっぱり1曲目はカチコチ。


しかも、どう見てもこれ、まったく練習してないだろ!?

普通はデモる前に何回も踊って魅せ場の計算などをしておくもの。
しかし、どう見てもこれはまったく計算してない。




まぁ、インプロのデモは初めてだから仕方ないか。


なんとか中盤からノレてきて、スローモーションのガンチョスカしが決め技になった。



しかし、やっぱりショーダンサー。

最後のキメがヤリ過ぎだろっーーーー。





Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social 2





だいぶ落ち着いてきての2曲目。
かなりいい感じ。

見て分かるとおりこの男、かなり耳 がいい。

彼はヌエボ系ダンサーとは交流が少ないのでヌエボ系ダンサーがやるような音を使った小技で遊ぶような踊り方はしない。
トラディショナルダンサーなので音の取り方はオーソドックスだがフレージングもの表現もすごくいい。



1つの曲を覚えるのに最低500回は聴くと言っていたが彼は耳がいいのでそれくらいでかなり細かいところまで覚えられるのだろう。
オレは500回では足りない。。。








タテはトラディショナルダンサーなのでヌエボな技は使わない。
昔から使われている程度のコルガーダやボルカーダは使うがヌエボヌエボしたことはしない。



クローズでの歩き方も少し前傾で胸押し型。

典型的なトラディショナル、ウルキサ系だ。




しかし彼の体の使い方、リード方法はモデルノなシステムを取り入れている。
体の全ての部分を繋げて柔らか~くコントロールしている。


モデルノ系トラディショナルダンサー!?


体の使い方、リードは超1流!!!
オレが知ってるダンサーの中でも10本指に入る。








しかも、のは彼はショーダンサーだということ。




はっきり言ってショーダンサーには、サロンで踊るときにちゃんとリード出来るダンサーはほとんどいない。

ステージのショーの体の使い方はまったく違うから当然なのだが、ほとんどのダンサーがうまく使い分けられないのだ。


よって、ショーダンサーのリードは腕リード、パワーリードになるか、察知(合図)式になってしまいやすいもの。
どちらも女性にはやさしくないリードだ。


しかし彼のリードは オーガニック!!
1流のモデルノダンサー、サロンダンサーとまったく同じ。
自分の体の使い方はモデルノダンサーそのもの。



まぁ、彼がステージ踊ってるところを見たことがないのでなんとも言えんけど。
ステージではけっこうショボかったりして。。。





マリアナはステージでは目立たなかったもんなー。









そしてそのマリアナ・ドラゴネは、やっぱりサロン上では実に素晴らしい!!

この柔らかい動き!







マリアナは、オレマイベスト・スーパー女性ダンサー
                        ダントツ No.1 なのだ。








何が?  って、




彼女ほど完璧なフォローテクニックを持ってる女性はいない。

踊るとむっちゃくちゃ気持ちいい。



体はかなり大きいのに(前から見ても横から見ても胸が同じ厚さ)動きが軽い!

もちろん軽いのにピッタリ全身のコンタクトがある。
リードの受けがしっかりあるし、すごく安定している。



そしてまったくカドがないのだ。


どんな動きをしても全ての関節部分が軽く、柔らかく 動く。

まるで風船人形と踊ってるみたい。
フワフワで気持ちいい。
ちゃんと体の各部分を感じるし、不可能な角度がないんじゃないかと言うくらい自由に動く。






その秘密は彼女の足の親指にあったっ!!!



マリアナの親指、めちゃくちゃデカい!!



ほぉーーーーーーーっ。

すべてはここ、脚、足、親指の筋力だ。





セシリア・ガルシアと同じ、親指一本で自分の体を支えられるくらいの筋力なのだ。
どんなに少ない接地面でも安定して立っていられる。
軸のカバー範囲がすごく広いということだ。
腰は低くても足先で強~くセントロを押し上げている。
安定していればそれだけリラックスできる部分も多くなる。




マリアナは教えるのも上手いし、性格もかわいくて愛くるしい。

タテ君もお洒落でカッコイイし、男らしい。





オトラでは調子にのってかかったミロンガのリズム に合わせて胸をプルプルさせているタテに、マリアナがツッコミを入れていた。

せっかくノってきたところだったのでもう1曲見たかった。




技術力は2人ともパーフェクト!だから、あとはタテ君がインプロでの魅せ方を勉強すればむちゃくちゃいいパレハになると思うんだけどなー




Tate & Mariana




親バカ

2008年09月17日 09時46分56秒 | 他でのデモ
いやー、アルゼンチン人ってやっぱ日本人とは違うよなー。

3月にガストン&モイラのセミナリオがあったときも抱っこしてシークエンスやってたけど、これはどうよ?




アンジェロ  with  モイラ & ガストン Angelo baila con Moira y Gaston





アンジェロ 飛んでるだろーっ! 


もう6ヶ月くらいだからいいのか?

日本人は絶対しないよね。


しかもめっちゃ上手かったり!!
こんなデカイ子供抱えてよく踊れるな。
ガストンもモイラもミュージカリティー良いしー。




こんな頃から踊ってりゃ、上手くなるに決まってるわ。




キンテート エル・デスカルテ

2008年06月26日 17時21分35秒 | 他でのデモ


すごいオルケスタが出てきた。


つーか、前からいたんだろうけど知らんかった。
結構みんな知らんかったのでホントに埋もれてたバンド。





なんでか分からんけど一昨日の月曜マルコムはオルケスタ付きだったのだ。

12時前くらいにアナウンスが入った。

「今日はオルケスタ付きだからいつもよりちょっと長めだよー」



いつもは12時に終わるので「終わったらカニングに行く」と友達と約束してたし、
疲れたのでオルケスタ見ずに行こうかと思ったんだけど、結局ダラダラしてたら1曲目が始まってしまった。




最初いきなりピアソラだったが、これが上手い!

あまりに上手いので約束ほっといて最後まで聴いていくことにした。




エル・デスカルテ Quinteto El Descarte






バイオリンが上手い、バンドネオンが上手い、コントラバスが上手い、ピアノが上手い、ギターが上手い!!!


全員上手い!!   





オレの音楽理解力では説明しきれないのが残念。。。




とにかく、オレが今まで聴いたことのある生オルケスタでは
                 ダントツNO.1の上手さだった。



なんつーか、ダンサーで例えるならマティアス&カーラのような安定感&テクニック。

編曲もすばらしい。




うーん、 
10点、10点、10点、10点、10点、
10点、10点、10点、10点、10点

100点満点!!!




どっかのタンゲリアで演奏してるらしいがどこか聞き逃した。。。ゴメン。

CDさーがっそっと。



そしてこの日はオレが去年ずっと一緒にクラスを取ってたスペイン人、「ペパ」の最後のミロンガだった。

ミロンガでもよく一緒に踊ってたのでさびしいなぁ。

半年くらい働いて戻ってくるって言ってたけど。







             Misteriotango



                                  febrero 2009




エル・パハロ & メッチャ

2008年05月02日 02時23分27秒 | 他でのデモ
このブログ始めたときからこの2人は紹介したいと思ってたんだけど最後に見たのが2年半ほど前でそれ以降あんまりブエノスでデモることがなかったんでほったらかしだった。



                



最近音楽の話になって思い出したんでユーチューブチェックしてたら、





あれっ??
パハロが色んな女の子と踊ってる。


もしかしてパレハ解消したのかも。。。。     




それは残念。
すごく好きなパレハだったのに。。。


でもパハロはテクニックもミュージカリティーもいいんですぐにいいパレハが見つかると思うけど。


パハロ & メッチャ El Pajaro & Mecha




はっきり言ってここブエノスでもメロディーで踊るダンサーは少ない。



今回のKumita先生のブログにも書いてあったようにメロディーの形(音符の羅列)だけを取り出して踊るとメロディーパートを踊っていてもリズム取りのように見えてしまう。
Kumita の …♪音楽用語「メロディー・ハーモニー」編♪ 参照)

ほんと、身体から音が出れば音の高さ変えられるのに。。。(笑)  



1音1音のイメージやフレーズのイメージなどを表現するためにはステップだけでなく、身体の動きを上手く使わなければならない。

こういうメロディー系の曲を踊るときは音と音を繋げて(音から音の間を)踊りたいとオレは思う。



        




オレ的にはこのメッチャ&パハロ大好き。
メロディーを柔らかく表現できるダンサーは少ないもんね。 



Kumita先生の分析によると 

「キレのあるリズムパートを重視したいところも音を繋げちゃってるので
            そういう部分は音楽の流れよりも行きすぎてる」

らしい。




ナベイラのようにメロディーもキレよく踊るダンサーもいればリズムを流して踊るダンサーもいる。



いやー、タンゴを音楽的に分析するのっておもしろいなー。






P.S.

そうそう、そろそろハビエル・ロドリゲスが日本に行くと思うけど、彼は
「メロディーも踊れるダンサー」なのでじっくり観察して研究してきてね。


振り付けはオーバーアクションでちょっと古クサいけど 
    彼はまさに、 「ウルキサスタイルのひとつの完成系」  だよ。










             mi-----oT-n--