メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

タンゴ は マチスタ(男性優位主義)?

2009年05月01日 12時45分58秒 | アルゼンチンタンゴ
最近なんかで読んだんだが、その話のタイトルがこんな感じだった。
「マチスタ」「マチスモ」 = 男性優位主義、男尊女卑、マッチョ

スペイン語だったんであんまり細かいとこまでは分からなかったが、いくつかのエピソードと筆者である彼女自身の話が書いてあった。
(かなりテキトーに約してます)






その中のひとつに06年にファビアンとナターチャがサロン部門で優勝した時のエピソードがあった。


トラディショナルなミロンガでは

「フラニート(男性名)とそのパートナーが踊ります」

などと紹介するのはよくあったことである。



100年近く前からある伝統的ミロンガ、スンデルランドでのこと。

優勝したファビアン&ナターチャを司会者がこう紹介した。

「本日は、世界大会チャンピオンのファビアン・ペラルタと
            そのパートナーが踊ります!」



ナターチャはチャンピオン扱いじゃないわけね。。。
しかも名前すら呼ばれない。。。







もうひとつのエピソードは、、、


彼女はアドルノ等が好きらしく、自分でリズムを刻んだり、ときどきイニシアティヴを取ったりする。

それを見てウルキサ・スタイルの大御所マエストロが相手の男性に、

「女性にリードされるようになっては君はマヌケ者だ。
            そしてそれはもうタンゴではない」



とよく言うらしい。
それを聞いて彼女は激怒するそうだ。








しかし、


タンゴのシステムを考えてみる。

タンゴを踊るにはリーダーとフォロアーの役割分担が必要で2人ともリードすると大変なことになる。。。

っつーか、踊りにならねぇだろっ!


というようなことが書かれてあって、(長いのでかなり省略)


フィジカル的にも背の低い人が自分より高い人をリードするのはむずかしい。


うんぬん、、、なことから、

「リードパートが男性、フォローパートが女性というようになっている。
    リードするのが男性だからやっぱり タンゴはマチスモ。」



みたいに書いてあったと思う。


彼女自身もリードの勉強をしてるけど難しくてぜんぜん出来んらしい。








アメリカではリードする人を「リーダー」、フォローする人を「フォロアー」と呼ぶ。

しかしアルゼンチンでは今だに「男性、女性」、もしくは「男性のパート、女性のパート」


男性でフォローを学ぶ人はまだ少ないが、女性でリードを学ぶ人はかなり増えた。
母国に帰って教える女性の先生もいるし、アルゼンチン人でもリードしたいと考える女性が増えた。


現在はアルゼンチン人でも男性同士で活躍するダンサーや女性同士でデモをする人たちも出てきている。

ラ・マルシャルやタンゴ・クイールのようにユニセックス(ゲイ)・ミロンガもある。





それから、リードすることを最近は「proponer(プロポネール)」と言う若い先生が増えた。
これは英語で「propose(プロポーズ)」《提案する》の意味。

昔は「marcar」「guiar」「manejar」などを使っていたが今は、

「リーダーが次のアクションを《提案》して、フォロアーがそれに同意する」

という考え方になっているということだ。










しかし、、、、   (ここはオレの考え)








スンデルランドやいくつかのトラディショナルなミロンガはじぃさん達がオーガナイズしている。
司会者などもそうだ。


じぃさん達の時代のアルゼンチンは、今よりもっともっと「マチスム」(男性優位主義的な社会)だったのだ。


そのじぃさん達が踊っていたタンゴはもちろん「マチスモ」で、

「男が出す合図を覚えろ、察知しろ。
 チカラでリードしたらチカラで受けろ。
  主役はオレだ!
  女はフォローしていればいい。」


的なものがあっても当然の話ではなかろうか?
(もちろん本人の性格にもよる)






つまり、前記したような「モデルノ」「今風」


「女性に優しく、
 男女平等、
 音楽が大事」



などという考え方、踊り方は某マエストロが言うように

「タンゴではない」

のかも知れない。










彼女は最後に「タンゴ・ヌエボ」(オレがいうところの「モデルノ」)について書いている。


若い人たちと踊っていると、 「タンゴ・ヌエボ」は、
「タンゴ・トラディショナル」「タンゴ・サロン」 
(もしくは「ただのタンゴ」、「ヌエボ」はタンゴじゃないと思ってる人たち)
に比べてずっと「マチスタ」(男性優位主義)は少なくていい。

ちゃんとリード&フォローが出来ている人の間では、本当の「対話」の時間が存在するし、
もっと融和的で、角がなく、大雑把でもない。


そして、みんな知っているようにパレハは2人とも同じように有名になる。

たとえば、

エウヘニア・パリーシャ、
モイラ・カステシャーノ、
マリエラ・サメットバン、
マリアナ・モンテス、       

彼女達は

チチョ、
ガストン・トレリ、
パブロ・インサ、
セバスチャン・アルセ

と同じくらいに有名だ。






                   







筆者の名前は書いてなかったので誰かは分からないがおそらく年配の女性ではないだろう。



彼女は現代の社会で育っている。

だからじぃさん達の考え方が受け入れにくいのだと思う。



うん十年前、全盛期だったアルゼンチンで生きてきたじぃさん達の時代は

「オレに付いて来いっ!!」
「付いて行きますどこまでも、、、」

的、大正、昭和的な時代だったのだ。



そういう時代を生きた人のタンゴはそういう踊りになる。
性格は踊りに出るものだ。(その人の人生が出るという人もいる)

だがそれが「普通」の時代だったのだから当然のことだろう。




もしそういうじぃさん達の昭和的な踊りが「アルゼンチン・タンゴ」だとするなら、


今風の、「タンゴ・モデルノ」「タンゴ・ヌエボ」 はたしかに、
                         「タンゴではない」 のかもしれない。





ン恋をした夜は

2009年04月06日 16時26分07秒 | アルゼンチンタンゴ
オレはミロンガが苦手である。


んにゃ。


苦手なタイプのミロンガがある。





なんか分からんけどちょーノリノリ に踊れる曲と結構よく聴いて知ってるはずなのにノれない曲がある。





ずぅ~っと、

「なんでやろう?」

と思ってた。






んで一昨年 Kumita と知り合ってよく一緒に踊るようになったんで分析 してもらった。




すると、簡単に結果が出た。




オレが苦手なのは小節の最初が休符で始まるリズム だった。(もちろんそれだけじゃないが)
1拍丸まる休みならまだマシだけど半拍とか4分の1拍とかの休符だとかなり難しい。

つまりミロンガで良く使われる「ン、チャ!、ン、チャ!」という後ノリタイプのリズムや
「ンタララ、ンタララ」などといったやつである。




そうそうピアソラのリーベルタンゴなんかもオレは、

「タララ、ララララッ、タララ、ララララッ」



と歌ってたのだが Kumita に



「ンタララ、ララララ、ンタララ、ララララ」


だと修正された。




実際当時はリーベルタンゴも踊りにくかった。
(今は踊り易いとか難いとか以前に完全に休憩時間)








そんなことを思いながら、


「それでもよく音楽聴けるようになったよなぁ~。
  昔はリズムってものの存在すら知らんかったのに。。。」



とカラオケブームだった暗い青春時代を懐かしんでいた。








                       








そうあの頃は、なんかあると絶対、カラオケ!」の時代だった。

控えめに言っても「ちょーオンチ」のこのオレ様にはツライ時代だったのだ。







酒も飲めないし唄も歌えないのに、事あるごとにみんなにカラオケ屋に誘われる。


こんなに苦痛なことはない。






「唄わなくていいから一緒に来い」



と無理矢理引っぱられ連れて行かれ、
ツマミをつつきながら他人がデキあがっていくのをボーっと見ているのだ。




しかも手拍子が叩けない(リズム感が悪すぎて)ので適当に合わせて叩いていると

リズム感のいいヤツに

「他人が叩くの見てから叩いてるから遅れてる」

などと突っ込まれる始末。
イヤイヤついて来てるのに。。。








結局、 酔っ払った連中に 


「ヘタでもいいから一曲唄えっ!」


と無理矢理歌わされて、笑えないくらいのオンチさにみんな引いてしまうのだ。




「言わんこっちゃない。。。」  




しかしサムくなるのは自分も一緒だった。。。













そんな折り、ある友達が

「この曲簡単だから歌ってみ。

と選んでくれたのが 江口洋介の「恋をした夜は」だった。







当時のカラオケはすでにガイド機能が付いていて、歌い始めの前に手印が出る&歌詞の色が変わっていくのだ。




音程は外しまくるがなんとかスピードには着いて行ける。

「ははっ、オレ様もこれくらいは歌えるのだっ!
                見たか、酔っ払いども!!」 


と調子にノっていたら、サビの部分で出遅れてしまった。


「あれっ?」 


と思って2番のサビがやってきた。

手印が出る。

しかし、、、


「あれっ? また出れない。 なんでや!?」 


結局、最後までサビの部分が合わずにいつも通りストレスだけが溜まってしまった。









そんなエピソードを思い出し、「もしや!と思いユーチューブチェーック!!






江口洋介 「恋をした夜は」








やっぱし!!

  「恋をした夜は」 は 「ン恋をした夜は」 だったのだ!!





またひとつナゾが解明!




でもいまだに上手く歌えん。。。 
(しかも自分では合ってると思ってた他のところも全部ズレてたようだ)





それにしても当時からキモいと思ってたロン毛の江口洋介、今見るともっとキモい。


役者としては大好きなんだが。。。







クローズ&オープン

2009年02月06日 06時54分00秒 | アルゼンチンタンゴ
なかなか曲を選べなかったがどっちにしても音源がないとどうしようもないのでとにかく何かC Dを買うことにした。 




悩んだすえ買ったのは「ドナト」

このC Dにはこの前紹介した「Melodia de Corazon」も入っている。





自分のお金で初めて買ったタンゴのC Dは「エドガルド・ドナト」でした。

なんか知んないけどちょっとドキドキ。




とりあえず音源を手に入れた。   「Sinsabor」


覚えこまねば。



朝から晩まで聴きまくる。




   &





昔よく一緒にミロンガに行ったフランス人のカロリンがマッサージの学校が夏休みでヒマだっていうので、Kumitaが着くまでの3日間、2人で練習することにした。





カロリンは身長が170近くある。

踊り方も完全直立ではあるが深いアブラッソの密着クローズ、動きの小さなミロンゲーラだ。

Kumitaとはかなり違う。





でもそんなことは関係ない。
練習相手がいるだけでもありがたい。


相手がどんなスタイルだろうと(合図型は除く)リード出来るのがモデルノダンサーの万能たる所以である。

じっさい彼女のような完全直立クローズタイプはオレの得意パターンでもある。





彼女も何曲か音源 を持っていたので選曲がてらとにかく鏡を見て、外から見て格好のいいアブラッソの形と姿勢の矯正を重要視した。


なんせ「ヒョロイ」もんで見栄えのする形を研究しなくては、、、


腕の位置は胴体部分さえ出来ていればリードに影響はない。
普段ミロンガで踊るときは相手の女の子のアブラッソの形に合わせるが今回は実用性よりも見た目 を重視するべきだろう。


オレの体型で見た目のいい腕の位置とアブラッソの形は、、、、








じっさいには3日で出来たのは姿勢矯正と選曲だけだった。







しかしカロリンとの練習で気付いたことがある。








オレは踊りながらオープンやクローズ、V字、ペチョ・イ・ペチョなどそのときどきの状況に応じて組み変えるタイプだ。


ミロンガで色んな女の子と踊っていると直立系でも

「なぜかこの子はオープンには切り替えにくいな」

と思う子がいる。
実際そういう子はオープンやサロン系は苦手なことが多い。




「なんでぢゃろ?」 


と思ってふと気付いた。







ひとつの理由は、、、



いつもペチョ・イ・ペチョ(正面組み)で組んでいるとコンタクトポイントが多い。
基本的に相手のエネルギーをそのコンタクトポイント全面から受けているため、そのコンタクトポイントが減る、もしくはなくなると不安に感じてしまうのでそれが動きに表れるのだ。






そういう心理的要因とは別に、発見したのは「肩」である。





まぁ、考えれば当たり前のことなんだが。






もともと前傾のミロンゲーロ・スタイルは当然のことながら、
ウルキサ・スタイルに代表されるような直立系でもペチョ・イ・ペチョを崩さないようなタイプの踊りでは男性軸の完全なヒーロ(ヒーロ・コンプレト)や180度のオーチョなどは物理的に不可能だ。




そういういわゆるサロン系などの踊りで使うようなことをしたい時にはコンタクトポイントを移動しなくてはいけない。 

つまり真正面で組んでいたのを胸を回転させて接触面を胸の右側や左側に移動させるわけである。




ここで意識するのがコンタクトのない側(外側)の「肩」である。
「肩」を開くことによって男性のアブラッソ内で胸を回転しやすくなる。



この動きが出来る女性(サロン・タイプ)は、いつも真正面に男性を探しているわけではないのでオープンでも問題なく踊れる。

(オーチョやヒーロはもちろん女性のバックサカーダなど女性一人での回転量の多いピボットはこのシステムで機能している)








しかし普通、トラディショナルなミロンガに踊りに行くとだいたいの男性はペチョ・イ・ペチョを崩さないタイプか、V字でもアブラッソの形を変えずにリードしてくることが多い。


実際多くのミロンガでは人が多いので、オープンどころかサロン系で使うヒーロ・コンプレトなどのような大きな動きでさえ効率的ではないのだ。ていうかジャマ。




そういう理由から女性もいつもアブラッソの形を変えないようしている人がいるというわけだ。
     
(つねに真正面を維持しようとする=「肩」が開かない=2人の距離が一定)


こういう女性はたしかにオープンにはしにくいし、高角度のピボットは苦手だが、2人のアブラッソの形を維持するエネルギーが強いのでコネクションも強く安定していて気持ちが良い。





もともと前傾のミロンゲーロ・スタイルならアブラッソの形を変えることはないし、ウルキサなどの直立系でも基本的に正面を崩さない踊りなら「肩」を開けなくてもまったく問題ない。
(実際には微妙にコンタクトポイントは微妙に動く。
            が、サロン系などのように胸が回転することはない)


サロン系やオープンなど高角度のピボットが入る踊りをしたい女性はコンタクトポイントの移動の仕方を考えよう。






これは どちらも一長一短。   いいも悪いもない。



「どういう踊り方が好きか?」 




というだけ。



実際オレはどっちのタイプの女性も好きだ。  






選曲

2009年02月02日 12時14分22秒 | アルゼンチンタンゴ
2年ほど前からガストンに何かイベントがあるたびに

「デモるか?」

と訊かれて断り続けてきた。




自慢じゃないが、オレ様はほんっとに肝っ玉 の小さい男だ。
人前で踊れるわけがない。

そんなことはこのオレ自身が重々承知している。




今回もミステリオタンゴの宣伝ミロンガをやることが決まっていつものように訊かれた。

「デモるか?」 

ガストンもオレが断るのが分かってて訊いてくる。
大体すでに年末で1月の15日か22日のミロンガに0から準備して間にあうはずがない。




オレもやる気はないので

「じゃあ、Kumitaに訊いてみるよ」

と応えた。




オレより肝 の小さいKumitaが「やる」というわけがない。


kumitaがブエノスに到着するのは9日、ミロンガが15日なら6日、22日から13日しか練習できる期間がない。

今までミロンガではよく一緒に踊ってたがまともに練習したこともないし、2人共人前で踊ったことなどないので何をやればいいのかすら分からない。


もともとガストンの冗談なのだ。
Kumitaも分かってるはず。


ピピッ  とメール。

「ガストンが踊れって言ってんだけど」

ピピッ  と返信。

「やる」


そうそう、やるわけないよなー、、、、







って  「やる」  って、、、   マジッ?!







というKumitaの軽率なメールの返信から始まったのであった。









とりあえず「やる」からには全力を尽くす。
どんなに時間が短くてもその中で出来る最大の結果を出す。
妥協は許さない。


これがオレの考え方だ。  





やるべきことはアホほどある。
もちろん時間がないので最低限に絞っていかなくては。


まずKumitaが来るまでにオレ一人で出来ることを考える。






曲選び&覚えこみ




時間がないので出来るだけ細かいところまで知ってる曲を選んでさらに細かいところまで時間が許す限り分析したい。




最初一緒に踊るとことになっていたのがマリエラ&アルベルトマティアス&クラウディア(結局マルティン&マウリシオに変わった)だった。

アルベルトもマティアスも超1流のテクニックの持ち主だ。
まともに比較されるとショボさが目立ってしまう。



と、なればミュージカリティーで勝負するしかない。
(ま、アルベルトはミュージカリティもかなり優れてるんだが



メリハリ(メロディーパート&リズムパートなど)を見せやすく、音 で遊べる部分が多い曲がいい。


そしておそらく1曲ではすまないのでもう1曲も選ばなくてはいけない。
2曲詰めるには時間がなさすぎるので1曲に集中してもう1曲はノリのいい曲でごまかすか。






曲を選ぶ基準は決まったが大きな問題があった。





それはオレがボンビーで今までにタンゴのCD を買ったことがないということだ。
持ってるのは友達にもらったマニアックな曲ばかり。



そして曲名やオケの名前にもかなりウトい。




つまり音楽がかかれば、よくミロンガでかかる曲なら何でも踊れるが、それがどのオケの何という曲かが分からない。

その上、ちょーオンチ なので歌うことすら出来ない。





そこでオレが取る作戦は2つしかなかった。



1、試聴できるCD屋でかたっぱしから聴いていく。

2、ミロンガでかかったら急いでDJに訊きに行く。   





この作戦をただちに実行に移す。






しかし、


作戦1は全てのタンゴがCD屋に置いてあるわけではない&色んなCDに同じ曲が
いっぱい入っていて聴いていてわけ分からなくなってくる。


作戦2はいい曲がかかってる時はオレは絶対に踊っているので女の子をはっぱらかして訊きに行くのは難しい。



という欠点があった。





なんやかんやで年が明け、大まかなリストが出来たのが正月5日を過ぎていた。




この時点で選んだ曲 リスト。




「Sinsabor」            Donato

「Saludos」             Caro

「Quiero verte una vez mas」
「Humillacion」          Biaggi

「Tormenta」
「Pampa」             Canaro

「Araca la cana」
「La clavada」           Frecedo

「Pregonera」           De angelis

「Dejame ser asi」
「Danza Maligna」
「En la Buena y la Mala」
「Llorar por una mujer」     Rodriguez





実は他にもっと「いいなー」と思った曲があったんだが曲名が分からなかった。
あとなぜだか最初のデモでダリエンソを踊りたくなかった。
(理由は自分でも不明)



でんでん絞れてないって!
とりあえずこの辺の曲なら今すぐでもある程度は踊れる。
しかし人より上手の音楽性を見せるためには聴きこまねば。
早く選ばないと時間がない。。。。


しかしなんせ初めてのデモだ。
どうやって選べばいいか分からない。
しかも相手がいないので試せない。



気だけは焦るがなかなか決まらない。。。。



デモレポ

2009年01月28日 07時42分30秒 | アルゼンチンタンゴ
いやー、これまで色んなダンサーの踊りを分析して書きたい放題書いてきたけどまさか自分の番がくるとは思ってもなかった。



こんな状況になるとはまったく予想してなかったが一応、「初デモンストレーション」という形でデビューしてしまった以上、他のダンサーの批評は出来なくなった。



だっていちおう自分もプロダンサーとして批評される立場になったわけだから、
他人のデモ見て 「あーだこーだ」 言うのは商売敵(相手にならないレベルだけど)の文句言ってるのとおんなじことだもんね。





というわけで、生レポを楽しみにしてくれてた読者のみなさんには残念ですがデモの批評はもう出来ません。

去年いただいたアルゼンチン・タンゴ評論家の肩書きは返上します。




もちろんビデオ を交えながらの解説 や ダンサー紹介 などはやっていくのでご安心を。









まぁ、2度目があったらの話だが。。。








あまりの緊張に何も覚えてないくらいだからなー。
もうとうぶんやりたくないし、、、




「やっぱりオレにはダンサーなんてムリっ!」


って思ったらまた評論家にもどりますのでその時はまたよろしく。



自分で言うのもなんだけどこんだけ数多くいろんなタンゴダンサーのデモ見てる人は他にいないもんね。
評論家にもってこいでしょ? (すでにダンサーになることから逃げてる






とりあえず次回からは今回のデモに到った経緯と自己分析を12月から始めた「まとめ」と並行しながら書いていこうと思う。



今までいろんなダンサーの分析をしてきたが今回の研究材料は自分自身ということ。





自己分析たってどう見てもただ踊ってるだけ。。。

これは人様に見せれるようなものではない。。。
これで金取られたらオレなら怒る。




だから解析して他人様に見せれるようなものを作っていこうというわけだ。



               ではでは  次回!





カンペオナト・ムンディアル 直前情報

2008年08月20日 09時45分16秒 | アルゼンチンタンゴ
なんか知らんけど今年から会場が変わった。

というか、前のとこに戻った。

しかもつい最近まで発表 されなかった。
準備できてなかったんだろうけど。




予選、準決勝、サロンの決勝は エスタディオ・オブラス でやる。



はっきり言ってここがむちゃくちゃ遠い。
カレシータ の少し手前と言えば分かる人には分かるかな?
リーベル・プレート のスタジオの近く。

かなり、ブエノス中心地から遠い。

しかも近くになんもない。
マクド が1件あるくらい。




このエスタディオ・オブラス、オレの記憶が正しければ確か第一回、第二回のファイナルの会場だった。

メトロポリターノの決勝が1回目ここだったのを覚えてるんだけどムンディアルはよく覚えてない。

ここ、はっきり言ってスンデルランドのような巨大体育館。







エセナリオ(ステージ部門)の決勝だけはルナ・パークになってた。








そしてここで残念情報。

どうも今年はいつもとシステムが変わったらしく、準決勝、決勝のチケット は昨日、会場とは別の場所で配られた。


オレは昨日の夕方に 気付いたので間に合わず、今日行ったらサロンのセミファイナルしか残ってなくて、両方の決勝、エセナリオの準決勝は見れない。


サロンの準決勝はつまんないのでチケット持ってるけどたぶん見に行きましぇん。



と、いうわけで今年はカンペオナト・レポートはなし。です。

期待してた方々、ごめんなさい。




あ、エセナリオの予選は行くからその分は書けるかな。



ミ パレハ

2008年08月17日 03時40分20秒 | アルゼンチンタンゴ
最近、よくミロンガで一緒になる友達がいる。

    キリル



アメリカに住んでるロシア人。
MITの大学院生で夏休みを利用して3ヶ月くらいこっちにいる。




この男、写真を見ても分かるとおり、かなりのバカである。

自称「社交的なオタク」と名乗る彼はタンゴの踊り方もマニアック。
むちゃくちゃオレと気が合う。





ここんとこ、あんまり「踊りたいなー」と思う女の子が少なくて、結構2人ともボーっとしてたんだけど、ヒマなので二人で踊ることにした。



これがまた楽しい!

彼は結構上手くて、手リードもパワーリードもしない。
オレと同じブラブラ系なので楽チン。
女性役もそこそこ出来る。







お互い気に入って「オレのパレハだ!」とみんなに言ってるくらい。



昨夜のコミコミのビルータでも2タンダも踊ってしまった。
普段はおんなじ女の子を1日に2回誘うこともあんまりないのに。

しかも混んでたからチョーべったりペチョ・イ・ペチョのクローズで。



かなり、ヤバイ感じである。

そうとう勘違いしてる人いるだろーなー。











別れの曲

2008年08月12日 17時45分15秒 | アルゼンチンタンゴ
アルゼンチン(北南米)のケーブルTVでは「ANIMAX」っちゅう日本のアニメ専門のチャンネルがある。



昔は副音声で日本語で見れたのでNHKがつまらん時はよく見てた。

いつの間にか日本語モードがなくなったんで機会はだいぶ減ったがそれでもときどき見る。

アニメなんでスペイン語が分かりやすいのだ。






しかしこのアニマックス、結構プログラムがマニアック。

「テニスの王子様」や「鋼の錬金術師」なんていうヒット作もあるんだが

「これOVAだろっ!」  

てのが結構ある。




TV放映用でも「絶対人気なかっただろーなー」てのも結構多い。


ま、予算の都合と選んでる人の趣味の問題なんだろうが。








そんな中に「岩窟王」 がある。


Gankutsuou opening




このアニメ、絵がお洒落で結構好きなのだが、色というか、登場人物の服とかが特殊なデザインになってる。

これがちょっと見るにはいいんだけど、ずっと見てると目が痛くなってくるので長時間は見れない。








ある日、いつものようにK氏とミロンガに行くと、彼女がこう言った。

「この曲、ショパンの「別れの曲」だよね。」




             




オレは「チョリパン」のことなら美味しい店から安い店まで知ってるが、
      「ショパン」についてはあまり詳しくない。





「ほら、あの「岩窟王」のオープニング。
    メロディーのメインのテーマの部分がいっしょ」






そのときかかってたのが、ドナトのこの曲


La Melodia Del Corazon Orchestras : Edgardo Donato




ミロンガでよくかかる曲



あいかわらず曲名やオルケスタ等の知識にウトいオレだが 自体もあまり良くない。

最初それを言われてよく分からんかった。




オレがすぐに「いっしょだ!」と判別できるのは、

その部分がまったく同じ高さ(音程)で演奏されている、もしくは

全部(多くの部分)が同じ曲の構成になってる時だけなのだ。




この場合、メインのテーマの部分と場所が限られていて、その部分を演奏してる音程が違う。



K氏は1つのから次のへの高さの変化でメロディーの形を判別しているためにすぐに「いっしょだ」と気付いたのだ。





音楽の苦手なオレには「そう言われてみれば似てるような。。。」

と思ったけど、その時はよく分からんかった。




でも何度か聴き比べてるうちに「あぁ、いっしょだー!」とやっと分かってきた。





注意してよく聴いているうちに知らない間にお気に入りの曲にもなっていた。









この曲、さっきK氏の言葉にもあったように元はクラシックの曲らしい。


    ショパンの 「別れの曲」 







最近ではこんな感じで使われたりもしている。


So Deep Is The Night



真央ちゃん、めちゃくちゃ上手くなったねー!!

完璧だよ、完璧。
文句のつけどころなし!


しかも進化し続けてるところがすごい。

アイススケート界のチチョだな。



最初で最後のレッスン

2008年08月09日 10時42分15秒 | アルゼンチンタンゴ
みんなもう良く知ってると思うけどオレはビンボーである。

ビンボーを自分で自覚してるので高いものには手を出さない。

んなもんで、今までタンゴでもプライベートレッスンちゅーのを取ったことがなかった。





他の人が取ってるのを通訳しに行ったり、見学に行ったりして、
「グループレッスン取るより断然いいなー」
と思っているのだがやっぱりずっと手が出せなかった。





今から考えれば4年位前は覚えてる限りでDNIのゴンちゃん、マリちゃんのプライベートが40ペソ(約1500円)、ガストン&マリエラが50ペソ(約1800円)、マティアスで80ペソ(約3000円)位だった。

ダナパブはそのちょっと後に150ペソ(US$50)に上がったのを覚えてる。その前がいくらだったかは覚えてない。





どうせ取るならマティアスのレッスン取りたいなーと思ったけど80ペソは当時では結構高かったのだ。

良く考えりゃ、グループレッスン10ペソでプライベートが80ならそんなに悪くはないんだが、当時はそんなに本気でタンゴやってたわけじゃないから、

「そこまでしなくてもいいだろー」と思ってた。






それが気付いたらダナパブ300ペソ(US$100)、マティアス&カーラ、ゴンマリ、ガストン&マリエラ、みんな200ペソ(約7500円)になってた。

グループレッスンの値段はそんなに変わってないのに、みんな出世しちゃったので話にならなくなってしまった。





途中から開き直って

「グループレッスンだけで上手くなって
          ビンボー人の意地を見せてやるっ!」


という状態になってしまった、というか、今も。









今年、オレが追いかけ続けてきたが6年間パートナーだったカーラとパレハ解消し、彼女だったクラウディアと結婚
ドイツに行ってしまい、

「誰に習えばいいんやろー」

と思ってたら、ビザの関係でが一旦帰ってきた。




Matias Facio & Claudia Rogowski






で、友達がのPL取るってんで見学に行った時、

「日本には帰らないのかい?」

と訊かれたんで

「オレにはプロフェッソールが必要やから日本に帰るのは怖いねん」

と答えると、


「そうだな。プロフェは必要かもな。でもそれはときどきでいいんじゃない?

 もう分かってるだろ?


 男は絶対に完璧に踊れるようにはならないんだよ。
     いつもメホール(まし)になっていくだけなんだ。」






やっぱりマティアスもそう思ってたんだ。



タンゴに「終わり」はない。
いつも今よりちょっとメホールになっていくだけ。


でも、そうなんだよなー。
タンゴだけじゃなくて、何でもそう。

「終わり、完成」はない。

でも、追いかけ続けられるから面白いのかもね。









そんな話をしたからか、数日後マティアスからメールが来てオレにPLをプレゼントしたいと言う。

もちろん、大喜びで、レッスンを受けた。
初めてのプライベートレッスン。





マティアスはいつも「何を習いたい?」と生徒に訊くのでオレは

「歩き」「肩が内に入ることがあるんだけど?(ヒーロ)」

というのをメインに教えてもらった。








レッスンの後、彼は

「このレッスンでケンは 卒業 だよ」

と言った。








色んな意味が籠もってるんだろうけど
オレにはその言葉が自分の踊りにすごく自信を持たせてくれた。










「もちろん質問があったらまた訊いてくれ」

とも言っていた。

その後、去年オルガ・ベシオのPLを取った話をしてくれた。


「オルガのクラスは1度も取ったことがなかったので取りたかったんだよ。
 テクニックを教えるのはあまり上手くはなかったけど
               彼女の話を聞くのはすごく勉強になったよ。」



と言っていた。


彼はすごく勉強家でナベイラのG・レッスンにもときどき出ていた。
彼くらいになってもレッスンを取ることがある。








必要になったらいつでも教えてくれるプロフェはいっぱいいる。

まずは自分で考えろ!

答えを出せるだけの材料、情報は十分にそろってるはずだ。





ヌエボな音楽

2008年08月05日 10時25分20秒 | アルゼンチンタンゴ
8月に入ってグゥっと人が増えてきた。     

でもやっぱり今年は結構少ない気がする。



いつもなら7月中旬には超コミコミ状態なのに今年は今でも

「まぁ、結構混んでるかな」

くらいのもん。







やっぱりこれは急激なインフレの影響でしょう。
はっきり言って物価高すぎ。



外国からネットで泊まるアパート決めて来る外人さん達はネットで値段見た時点で

「うっ、借りれん。。。」

と思うよな。



まぁ、それでも外人さん増えてきた。
来週ぐらいにはギューギューになるでしょ。









この前の「最近のミロンガ感」「ブエノスではヌエボな曲は下火」と書いた。
でも外国では盛り上がってるところが多い。




最近気付いたんだが、「タンゴ・ヌエボ」という言葉自体が逆輸入のようにヌエボな音楽も外人さんの方がよく知っているんだと思う。



アルゼンチンではやっぱり「タンゴ」「タンゴ」であって、アルゼンチン人はなかなかその潜在意識を取り除けない。


だから「タンゴ・エレクトリコ」とか「タンゴだよ~ん」、と言っているバンドの曲しか流さないわけだ。


しかし外人さんには関係ない。
踊れる音楽なら何でもいい。





っつーわけで、やっぱ音楽はヨーロッパやアメリカの方がいい曲がいっぱいある。
それをみんな色々探して見つけてくる。


Nick & Tara



こんな感じに。

日本でもそういうのがかかるミロンガもあるんでしょ?

アルゼンチンではそういうことはあまりない。
DJのセンスが良くないからあんまりヘンな曲かけられても困るし。


つまり「外国の方がいい曲かかってるんだろーなー」
と、いう話である。








まぁ、アルゼンチン人でもチチョなんかは関係ないみたいで 


Chicho & Juana



こんなクラシックみたいな(クラシック?)曲で踊ったりもしてるけど。



これは名前を付けるとしたら「タンゴ・クラシコ」になるのかな?




最近のミロンガ感

2008年07月27日 01時48分53秒 | アルゼンチンタンゴ
だいぶ前から感じてたことだけど、去年くらいからブエノスのミロンガ、プラクティカではヌエボ系の曲はかなり下火になっているように思う。
一昨日のビルータでもほとんど休憩タイムになってた。




原因はこの前も書いたけどヌエボ系には踊りやすい曲が少ない。



曲が単調で、長い。
新曲の出る回転が早く、細かいところまで覚えられない。
「遊び」のある曲が少ないので覚えてもトラディショナルの名曲のようにチマチマ遊べない。
など

最近ヒット曲が出てないってのもある。





外国ではまだ流行っているところも多いので短期で来る外国人が好む傾向にある。
もちろんアルゼンチン人でも好きな人もいる。

ので、プラクティカではまだヌエボタイムはある。




DJのいない金曜マルコムはいつも流行から大分遅れてかかってたりするので昨日も2回もエレクトロニコタイムがあった。






ま、そろそろ観光シーズンなのでまたガンガンかかりだすのかもなー。。。







トラディショナルなタンゴの曲ってハッキリ言って演歌だよねー。
聴けば聞くほど味が出てくる。
スルメ的。


最近気に入ってる曲は編曲がムード歌謡そのもの。

小さい頃、小学校で友達と一緒に「津軽海峡冬景色」や「お久しぶりね」を熱唱してたオレにはすごく馴染みやすいけど、完全にロック、ポップス時代に育った人たちは入りにくいのかな?

若者にはやっぱりエレクトリコのほうが入りやすい?
実際「踊る」のではなく「聴く」にはいい曲も多い。









流行廃りは別にしてこの前の「En Clave」のDJはマニアックなので名曲があんまりかからない。

ほとんどが知らないアレンジの曲なのでノリにくい。



ビルータのオラシオもそうだけど、あんまりマニアックに攻めるとミロンガ自体が流行らんよ。




ブエノスにはいいDJはほとんどいない。

選曲いいのはダミアンくらいかなー。 





ブエノス・アイレスのミロンガ  En Clave

2008年07月23日 15時21分47秒 | アルゼンチンタンゴ
3月からマルコムは土曜もミロンガをやるようになった。


だいぶ前に紹介した木曜の「Soho Tango」と同じ主催者でやってるので土曜も若者系プラクティカではなく、若者も来るトラディショナル系ミロンガになっている。



で、ここの特徴はビデオタンダがあるのだ。
そう、ただCDを回すのではなく、ステージにあるスクリーンに演奏しているビデオを流す。


たぶん色んなところから集めて来るんだと思うけど、毎週少しづつビデオの量が増えてる。


そのビデオの中でオレのお気に入り、最初のときから毎週絶対かかるビデオ。



「ロカ」 フアン・ダリエンソ Loca-Juan Darienzo




やっぱりダリエンソってすごい!!

このエネルギー!
体の動きにスキがない!
そして当たり前だけど体の全ての部分が音楽の流れに完璧に合っている。


はっきり言って彼の動きはほとんどのタンゴダンサーより素晴らしい。
全身で音楽を表現している。


たしかに、指揮者は全身の動きで演奏者に表現したいイメージを伝えるわけだから当然なんだけど、演奏者だけでなく外から見てる人にまでエネルギーが伝わってくる。



めっちゃ、カッコええ~っ!!








そして、こっちも当たり前なだけど演奏している人全員の動きも一部たりとも音楽から離れていない。


タンゴダンサーのビデオ見るよりこういう名曲の演奏見てるほうが音楽の体現の勉強になるな。







「踊り」は動きが大きい分、エネルギーをコントロールするのは難しいし、リード&フォローしなくちゃいけない訳だからそうとう難しくなるのは分かるけど、プロのダンサーなら人前で踊る以上絶対にスキは見せてはならない。


というか、スキがない=全身の筋肉が働いてるわけで一部分でも働いてない部分があるとそこからは外向きのエネルギーは出ない、見えない。





この外向きのエネルギーは体の内側から外側へ向かう筋肉の働きで、ただ「力が入ってる」のとは違う。

もちろん「力を抜いている」わけでもない。

全身の筋肉が常にアクティブに働いている。
一部分たりとも神経の行き届いてない部分はない。


つまりスキがないのである。






そしてその外向きのエネルギーが強ければ強いほど存在感が出るわけだ。





人前で踊るダンサーなら存在感が強いに越したことはないが一般人でも普通にミロンガで踊る場合、相手に自分の存在を伝えれた方がいい。

自分がどこにいてどういう姿勢になっているのかが相手にちゃんと伝われば相手もリードし易い、フォローし易いというわけである。


この存在感は「動き」ではなく、体の内部からのエネルギー
物理学的にどうかは分からないが見てる人にははっきり伝わるものである。














また話がズレてきたなぁ。



とりあえず、ダリエンソはカッコええ~ のである。

ダリエンソだけじゃなく他の人たちも、



Armando Laborde y Alberto Echague



カンタンテの動きにもまったくスキがない。
全身の筋肉が働いている。
エネルギーがすごく外を向いている。


音楽やってる人ってかっこええ~。











最近のブエノス・タンゴ事情

2008年07月10日 10時33分23秒 | アルゼンチンタンゴ
ブエノスは寒いよー。
もう冬まっさかり。

昼間は が出てて暖かいけど、朝昼寝て、夕方から行動するオレには夜と明け方が寒いのはツライ。。。

ミロンガ終わって外出ると、霧が出てるんだよねー。

ぶるぶるっ‥‥

と、言っても日本の12月始めくらいだけど。








最近あまりできないのでブエノスのタンゴシーンの最新報告。




あ、その前にコメント読んでくれた方はご存知かと思うけどオラシオ&セシリアは月曜日から韓国滞在中。

中国と韓国で10日くらいって言ってたのでそろそろオラシオはロシアへ、セシリアはヨーロッパへ行くはず。



あまりに急な報告だったので見に行けた人はいないと思います。ゴメンね。









ブエノスでは例年どおり6月はすごく人が少なかったけど6月末から7月に入ってアメリカ人のバケーション組が増えてきた。

おかげで最近のビルータや昨日のXはトラフィックがめちゃめちゃ。
そんなにギュウギュウに混んでるわけでもないのによけるのがタイヘン。


ま、でも人が増えてきたのはいいことで色んな人と踊れる。
タンゴは人それぞれ感じが違うから色んな女の子と踊るのは楽しい。



ちょうどよく一緒に踊ってたペパとセシリアの2人が同時にいなくなってオモシロさ半減してたとこなので上手い子が長期で来るといいなー。

すでに一人NYのお気に入りの子が「3ヶ月いる」と言ってるけど身長が合わないのが難点。









ヨーロッパ遠征組がちょこちょこ戻ってきた。

「11月に戻ってくる」と言っていたマティアスが5週間だけだけど戻ってきてくれたのはうれしい!!

来週にはガストン&モイラも戻ってくるし、みんなどんどん戻ってきてまたおもしろい季節が始まる。
カーラは当分いるのでいっぱい踊ってもらうぞー!!










もうみなさん、ご存知かと思うけどメトロポリターノが終わった。


  順位の詳細はこちら ↓

http://tangodata.gov.ar/home_6_metropolitano_ganadores_final.php

  ↑ これアダルト部門の「Daniel」が抜けてるな。



今回はファイナルだけ見に行こうと思ってたのに行けなかった。
サロンはムンディアルでもファイナルはやっぱりレベル高いのでおもしろいけどセミファイナルだとつまらない。


今年は出場者も少なかったし「ファイナルだけでいいや」と思ってたらファイナルも行けなかった。


仕方ないのでユーチューブ。


Campeonato Metropolitano de Tango 2008 La final





なんと今年はアダルト部門とミロンガ部門、ダブル優勝らしい!!


ダニエル&クリスティーナ。


オレはぜんぜん知らない人だったけどダニエル君はむかし京都で教えてたらしいので日本には知ってる人もたくさんいるのでは?


それにしても両方優勝ってのはすごい!!
見に行きたかった。。。



タンゴは39歳以下のアダルト部門と40歳以上のセニョール部門が今年から出来た。


セニョール部門はまだユーチューブにされてない。

早く見たいなー。









             Misteriotango



                                  febrero 2009







タンゴ 緊急速報!!

2008年06月27日 13時54分32秒 | アルゼンチンタンゴ
よくミロンガで踊る女の子でセシリアって子がいる。
苗字知らん。



プロじゃないけどすっごく上手いのでオレのお気に入り。



セシリアもオレの踊りを気に入ってるみたいでちょっと踊ってないと

「次会ったら、ぜったい踊ろうね!」

とよく言いあってる。





でもここんとこ腰 イワして踊りに行けなかったので全然踊ってなかった。




で、今週のXで久しぶりに踊ったら、

「この金曜から4ヶ月、ブエノスには帰ってこないんだー」

ときた。




訊くと


スペインとドイツと中国、韓国に行くらしい。

彼女は去年の9月頃までスペインに長いこと住んでたのでスペインでちょっと滞在してくるらしい。




他は何しに行くのか尋ねると


「タンゴの仕事。中国はオラシオと。ドイツはハビエル。」


と、きた。




全然知らんかった。

セシリアが行っちゃうのは淋しいが、11月には戻ってくる。
それよりオラシオと行くってのはもっとだった。

しかも、中国、韓国。





オラシオ・ゴドイ アジア上陸!!






(参照 「奇跡の男 と 究極のタンゴ」
http://blog.goo.ne.jp/menpintango/e/30c45ab019b2ec997f2d6e64c1ece033



オラシオ & コロール・タンゴ




パートナーはセシリアはセシリアでもセシリア・ガルシアじゃないセシリア。
プロとして活動はしてないけど踊るのも教えるのも上手い!!




ここ数年、精力的にタンゴに力を入れている中国、韓国はやっぱり行動が早い。
香港のリリーもチェック入れてたし、来年辺りは香港にも行くかも。



中国、韓国なら生オラシオ見に行けるんじゃないの?


今からじゃ、休み取れないか?







              







ドイツなんであんまり日本の人には関係ないかもしれないけどハビエルの紹介もしておこう。



ハビエルのビデオ見てたらセシリアと撮ったやつが見つかった。


だいぶ前なので(セシリアは去年の9月頃スペインから戻ってきたばかり)セシリアはまだちょっと元気が足りないがこの数ヶ月でグンと上手くなった。

やっぱりブエノスにいると伸びが早い。




ハビエル & セシリア Javier y Cecilia






ハビエル・アンタールは去年末までマリア・トゥルバと組んでいたが、
喧嘩してパレハ解消。


ハビエルはビデオ見て分かるとおり、

技術力、発想力、音楽性、即興性、etc...総合的にすごく優れたダンサーだ。 

欠点なしのスーパーダンサー 


「オレ、オレ、俺を見ろ」オーラが少ないのがちょっと勿体ない。

マリアもムチャクチャ上手くてすごくいいパレハだったので残念。





そこへ、これだけ上手くてプロじゃないセシリアが一人でいたら誰でも付けるわな。

すぐにハビエルのお目にかかったわけだ。


そして今回ドイツ行きについて行くことになった次第。







とにかく、セシリア・ガルシアはいないけど、
生オラシオ、見に行ける人は行ったほうがいいんじゃないの? 






             Misteriotango



                                  febrero 2009