「歴史、文学深歩会」鎌倉(2)

2018-12-30 | 歴史、

次に縁切り寺、駆け込み寺として有名な「東慶寺」を訪れました。もう4回目位になります。     このお寺も円覚寺も禅宗の寺で鎌倉には栄西の布教による臨済宗の寺が多いとの事です。

開山(寺を創建した初代の住職)は北条時宗の夫人覚山志道尼(かくさんしどうに)です。    開基(寺を創建するのに資金を出した人、つまりパトロン)は息子の北条貞時です。         時宗が亡くなった翌年開創されたと言われています。尼寺として作られ女性の住職が      続いたとのこと。当時離婚の申し立ての出来なかった女性が、この寺に入って3年尼修行を  すれば、晴れて自由になれるという寺法はご開山、覚山尼の願いからだと言われています。

  

まっすぐ進んで少し急な坂を登りますとそこには東慶寺歴代のご住職の墓地が広がります。

  

「用堂尼」のお墓です。後醍醐天皇の皇女です。 お兄さんの大塔の宮護良親王の菩提を   弔う為に、この地に来られて東慶寺五代目のご住職になられました。

             北条時宗夫人、覚山尼のお墓です。 (初代のご住職です)↓

この卵塔は20代目のご住職のお墓です。天秀尼は豊臣秀吉の息子・秀頼の娘で   側室の子として生まれ、大阪城落城後,捕らわれの身となり女の子ということで何とか助かり、正室千姫の養女として、ここ鎌倉東慶寺に入り8歳の女の子の尼寺での生活がはいじまったそうです。

 

東慶寺には多くの学者、小説家など著名な方々が沢山眠っておられます。             少し小雨が降り出しました。浄智寺を入口から拝見して亀ヶ谷の切通しに向いました。

   



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