練習は嘘をつかない

試合が終わり、金網の外へ。
直ぐにユニフォームを脱いだ。

試合後のミーティング。
監督と長老が励ます感じの言葉だったので、
遠慮なく毒を吐いた。
「君達と同じユニフォームを着ているのが、
恥ずかしいから直ぐにユニフォームを脱いだ」って。

続けて、
「試合前に言った通りじゃないか。」
試合前、今日は０ー３０で負ける。
そんな試合のベンチに入りたくないから、
試合放棄をしようって。
「３０点も取られてないって思ってる？
２回で時間切れだからだよ。
３回目の守備が有ったら、また10点取られる。」

試合前に何でそんな事を言ったかは後日。

毎日100回やっていると言う素振り。
一向にスピードが上がって来ない。
どんな素振りをしているのか、
普段のキャッチボールを見ていれば分かる。

捕りにくいバウンド送球を投げるサード。
そのボールを全力で捕りに行かないファースト。
「そのぐらい捕れよなぁ。」
「何でちゃんと投げないだよ。」
きっと、そんな事を思っていると思う。
だって、普段のキャッチボールでも言ってるから。

良い意味でも、悪い意味でも、
練習は嘘をつかない。

監督と長老の話しを足を投げでしてふん反り返って
聞いている。
「人の話しを聞く態度じゃないよね。」
ボロクソにやられた後なのに、
どうして、そんな偉そうな態度が出来るのか？
「今日の敗戦が本当に悔しいのか？
胸に手を当てて考えて欲しい。」

「来週までに、本当に上手く成りたいのか？
別に負けても構わないのか考えて来て。
それなら、それなりの練習にするから。」

来週、どんな答えを出すのかな？