其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

念起是病

2011-06-28 19:55:41 | 書籍
病は気からという言葉がある。そうかもしれないが、そうでないのかも知れない。
一遍上人についての歴史的事実としてのお話を聞いた。そこで――縁あってと言うべきだろうが、岩波文庫「一遍上人語録」を開いてみた。九九頁にあった文字である。
これに続くのは、不続是薬云云である。解釈は如何。
一遍上人は貴賤男女の別なく往生できるとして、念仏札を配って生涯各地を遊行した。
民衆を対象とした上人の教化から、時宗が次第に守護大名を頂点とする武士層に教化の対象を移したときを境に、次第に衰退し始めたそうである。