『いいかよく聞け、五郎左よ!』 -もう一つの信長公記-

『信長公記』と『源平盛衰記』の関連は?信長の忠臣“丹羽五郎左衛門長秀”と京童代表“細川藤孝”の働きは?

戦国時代の単位 弓と矢

2007-10-23 12:54:46 | 戦国時代の単位
戦国時代の単位 弓と矢

以下の単位は源平盛衰記の時代のものです。

戦国時代も使われていたかどうかは確認して

いません。

1)矢

①長さ

*1束(そく)

 手で矢をつかんだときの指4本分の幅。

 おおよそ9cm

*1伏(ふせ)

 手で矢をつかんだときの指1本分の幅。

 したがって4伏=1束

→源平盛衰記から推察すると、12束(約1.08m)

 が標準の長さだったようで、「一の谷から逃げ

 る平重衡を庄三郎家長が十四束の矢で射る」

 などという表現が出てきます!

②本数

*1手(て)

 矢二本を一手とし、これを射て一度と数える。

 矢羽は鳥の羽・尾から各三枚左右一対のもの

 を使うので、左右同羽の矢が二本できる。これ

 を右旋回・左旋回に仕立てて「一手」と呼ぶ。

*中差の矢

 胡祿(やなぐい)に入れる実戦用の矢。上矢

 (鏑矢)に対していう。盛衰記では通常24本。

 ※やなぐいの「祿」の字には本当は「竹」かんむり

  がつきます。

*上矢

 胡祿の中差の矢の上にさす鏑矢。盛衰記では

 通常3本、今昔物語では通常2本とある。

*白羽の矢

 瀧口の武者は常に白羽の的矢一手(二本)を

 携行する習わしであった。

*1腰(こし)

 矢を盛った箙・胡祿を数える単位。征矢二十四本

 上矢三本が標準

2)弓

①長さ

 弓の定寸七尺五寸(2.25m)、弦の定寸八尺五寸

 (2.55m)との記載があります。古くはアズサ・

 マユミ・ツバキ・ハジなどを用いましたが、平安

 時代以降は竹二片の間に木をはさみ、籐や糸で

 巻いたものを用いました。

②強さ

*1人張(はり)

 弦を一人で張れる張力の事で、「三人張の強弓」

 などという表現になります。

【備考】本記事は「新人物往来社 新定源平盛衰記

    第一巻~第六巻」を参照しております。

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