ガルブログ

既存の権威に疑問をぶつける
自己中心主義としてのネトウヨです。
オレと一緒にマスゴミを葬らないか?

両面テープを使ってワークを固定する方法 ② 貼り付け編-マシニングセンタ加工、NC加工-

2015年02月28日 | 加工技術の備忘録
両面テープクランプ加工法の①考え方編の解説に続いて、②貼り付け編の説明に入りたいと思います。

③工程作成編
もあります。


両面テープクランプ加工法の基本をおさらいしておきます。------

・(両面テープの接着力)>(加工時にかかる荷重)

  ならば(ワークが動かない、加工成功)


・そのための2つの要素は↓

① 両面テープの接着力を高める段取り。
 
② 加工時にかかる荷重を少なくする工程を作成。

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さて、今回の記事では①の両面テープでの接着について解説したいと思います。

両面テープを使ってワークを貼り付けようとしてもワークが張り付かない、ワークが振動してしまう、これはそのような失敗をしないための記事です。

両面テープ貼り付け時に注意することは以下のことです。

・僕が使っている両面テープは「日東電工の510番」です。このテープはアルミ、ベーク、塩ビ、POM、ポリカーポネイト、アクリル、ABS、エポキシ、どんな材料でもしっかり接着してくれます。


・貼り付けるときはしっかり圧力をかけること。体重をかけて最低でも10秒ぐらいは圧力をかけます。圧力をかけないとくっつきません。

・素材によって貼り付き方が違います。貼りつき過ぎる材料もあれば、貼り付きにくい材料もあります。塩ビやアクリルなどはテープがこびり付いて困るほど貼りつきます。

・貼り付け面にゴミや汚れがなく、平らな状態であることも重要です。貼り付け面の状態によって貼り付き方も違います。下の写真はABSの表面を撮影したものですが、左側は板厚そのままの状態。ヘアラインのような細かな縦線が無数に入っています。右側は材料をフルバックで一なめしたもの。良く見るとカッターのひき目がみえるが、工場出荷時のものよりきれいな平面になっている。右側の平らな面の方が両面テープはくっつきやすく、くっつき過ぎてはがすのに苦労するほどです。


・気温によっても貼り付き具合が違います。気温が高いと良く貼り付き、低いと貼り付きにくい。気温30℃にもなればよく張り付き、10℃以下なら張り付きにくい。

・材料をクランプする力は貼り付け面積に正比例します。当たり前ですが貼り付け面積が小さいばあい弱いクランプ力、貼り付け面積が広いばあい強いクランプ力を発揮します。

・貼り付け面にかかる加工荷重の方向(ベクトル)によって貼り付け面が受ける影響が変わります。

・加工後にはがすことを考慮しながら貼ること。塩ビやアクリルなど貼り付き過ぎる材料を貼る場合はシッカロール(ベビーパウダー)を薄くぬって全面に伸ばす、それをエアーで吹き飛ばし、そのあとに両面テープ貼り付けるとこびり付かず、はがしやすい。ワークとテープの間にシッカロールの薄い膜を挟むようなイメージ。

・シッカロールを塗ることは両面テープの接着力を適度に弱める効果があり、テープをきれいにはがすことが出来ます。

・両面テープの貼り付けは「しっかり張り付く」か「張り付かない」の2択しかありません。「適度に弱く張り付く」ってのはありません。接着力を弱めたいときはシッカロールをまぶしてからしっかり圧力をかけて貼り付けましょう。

・加工後にワークをはがすときは無理やりはがしてはいけません。ワークが変形したり、傷ついたり、割れたりします。貼り付け面の端の方から、少しずつ、少しずつ、ゆっくりとはがします。

・ワークをはがすときは、アルコールで両面テープをふやかしたり、シンナーでテープを溶かすとはがしやすくなります。ただワークの材料によってはシンナーで溶ける材料もあるので注意が必要です。また溶けた両面テープが材料にこびり付いて汚れたりするので、何もつけないで剥がれるならそれが一番良いです。

・はがすときにシンナーやアルコールを使うぐらいなら、貼る前にシッカロールを塗るほうをお勧めします。

・材料に反りがある場合は貼り付きにくいです。反りの谷側に両面テープを貼って貼り付けたほうが張り付きます。山側を貼り付け面にすると貼り付け面の端が浮きますが、谷側を貼り付け面にすると面の中央が浮きます。貼り付け面の端は接着力が分散して弱いのに対して、貼り付け面の中央は接着力が集中して強く、谷部分をしっかり矯正して接着することができます。

↓材料を厚みの側からみると反りの具合がわかります。このPOMの板もほんの少しだけ右カーブに反っています。




 
以上、両面テープを使ってワークを固定するコツについて解説してきました。次回の記事では加工工程で荷重を少なくすることについて解説します。


両面テープを使ってワークを固定する方法 ① 考え方編-マシニングセンタ加工、NC加工-

2015年02月27日 | 加工技術の備忘録

機械加工をやっている人なら知っていると思いますが

マシニングセンタやNCフライスを使って加工するためにワークを固定する必要があります。

万力で掴んだり、ネジで治具に固定したり、その他クランプ装置を使って固定したりします。

この記事では両面テープを使ってワークを固定するクランプ方法を3回にわたって解説します。

今回は①考え方編。 ②貼り付け編 ③工程作成編も参考にしてください。
 
 ↓貼り付け加工のための台


 ↓台に貼り付けたPOMを加工中



 --両面テープクランプ加工法--

両面テープを使ってワークを治具や台にしっかりと貼り付けて固定します。

両面テープの接着力が加工時にかかる荷重を上まっていれば加工はうまくいきます。

  (両面テープの接着力)>(加工時にかかる荷重)
ならば(ワークが動かない、加工成功)


上記の不等式を成り立たせるように段取りをして加工するとうまくいきます。


そのためには2つの要素があります。

① 両面テープの接着力を高める段取り。
 
② 加工時にかかる荷重を少なくする工程を作成。



これが両面テープクランプ加工法の基本的な考え方となります。

注意点としては、加工時にかかる荷重が少ないのに過剰な接着力は要りません。

意味がないばかりか、はがす手間をふやし、作業効率をわるくします。

かといって加工中にワークが外れてしまっては加工は失敗となります。

上の不等式を成り立たせつつ加工と段取りにかかる労力を最小限に抑える。

このバランス感覚が重要になります。

逆に考えると、強い接着力が得られないような条件のワークを加工する場合、

加工時にかかる荷重を少なくなるような工程を設計すればよいということになります。

重要なのでもう一度言います。

  (両面テープの接着力)>(加工時にかかる荷重)
ならば(ワークが動かない、加工成功)


この不等式が両面テープクランプ加工法の基本です。


次は両面テープでの接着について解説します。②貼り付け編

「上り坂が嫌い」下り坂が好きな人のためのダウンヒル・サイクリングコース -輪行のすすめ-

2015年02月17日 | サイクリングコース紹介
僕は自転車で坂を上るのが嫌いです。
なぜなら疲れるからです。
でも冬は寒いので適度な上り坂を登らないと体が温まりませんけどね。
一部の人は上り坂(ヒルクライム)が好きなようですがきっとマゾなのでしょう。

僕は基本的に下り坂(ダウンヒル)が好きです。位置エネルギーをイッキに消費する楽しさよ。
スキーやスノボだってそうでしょ?スキーで上りを楽しむ人いません。
スキーやスノボはみんな下ります。それは下るほうが楽しいからですよ。
それはエネルギーを消費する楽しさです。

バイク(自転車)でも「リフトで昇って、下りコースを楽しむ」ってのがあっても良いと思いませんか?スキーのように。
スキー場が閉鎖されている夏にマウンテンバイクのコースとして使っているってのはあるみたいですが、ロードのコースではありませんね。

そこで僕がダウンヒル・サイクリングコースを紹介しようと思います。
「ぼくの かんがえた さいきょうの だうんひる・こーす!」
このコースは下りばかりのコースで、上りは少ししかない。1時間2時間ずっと下りっぱなしってコースです。
なだらかな下りなので走りやすいコースでもあります。



河口湖駅から国道134号を通って富士宮駅までの全長52㌔。後半の25㌔は下りっぱなし。
後半25㌔の距離を高度にして500㍍下ります。
このコースを下った日の夜は寝てるときも夢の中で下ってる感覚が続きます。それほどのダウンヒルです。
まるでイニシャルDに出てきそうな山間のコース。
↓ナビタイム自転車で調べたコースの高度情報がこれ


問題は山梨県から静岡県にかけてのコースですので輪行でなければなりません。車で行っても下ったらまた上らないといけないし、輪行をオススメします。
もう一つの問題はコースの路面情況です。舗装はされているのですが山間のコースですので小石などが散らばっていて首都圏の道路に比べて路面情況は悪いです。
23Cとかのタイヤよりクロスバイクやシクロクロスぐらいのタイヤのが安心して走れると思います。マウンテンバイクならなお良しです。

富士急行河口湖線の河口湖駅まで輪行して、コースを自転車で走り、JR身延線の富士宮駅に着き電車で帰ります。
皆さんも試して見てはいかがですか?

 ↓ここはコース前半の西湖近辺。2月だと雪が残っています。けど車道は走れます。


 ↓コース中盤、本栖湖を過ぎたあたり。こんな感じの下りが延々と続きます。


 ↓本文で書き忘れましたが富士山眺め放題









『冴えない彼女の育てかた』5話 レビュー 「詩羽のプロットがいい感じに飛ばしてるw」

2015年02月15日 | 作品評論(レビュー)
   ↓抱きしめたい!加藤ヤンデレ妹シーン



「冴えない彼女の育てかた」を5話までイッキ見したんだが、かなり面白いね。プロットが面白い。

 まあこのアニメについてざっと紹介しよう。
 ----ハーレムと作中作、2つのテーマ------

 この物語は劇中劇とか作中作といわれる構造とハーレムアニメ、2つのテーマが絡みあいながら統合されていくような筋書きになっている。 
(作中作とは作品のなかでまた別の作品が展開する「入れ子構造」になった作品のこと。劇中劇ともいう。)
 

 -----感想-----  

 このプロットが複雑で作家の腕のよさを感じさせる。作中作がうまく機能すると視聴者は物語との距離感を見失いそのためより深く物語りに没入してしまう。その出来は最終話を見るまではわからないがね。
 メインヒロインであろう「冴えない」キャラの加藤の見せ方がもったいぶっていてうまい。視聴者をじらしてキャラの価値を上げていくっていう手法にうまくやられた。また、彼らの作る同人ゲームが少しずつあらわになっていく過程に「なにか面白くなりそう」っていうワクワク感が思わず高まる。
 初回に0話で時間的に後のエピソードを持ってきたのは「?」と思った。違和感というか場違いな感じがした。

 それと、霞ヶ丘詩羽のプロット面白いじゃん。典型的ギャルゲーに始まり、いきなり巨人と戦う展開とかドラマチックで飛ばすw。これはアドレナリンでざるをえない。

 今期のアニメではもう一つ作中作構造の作品がある。大人気作「シロバコ」である。これもなかなか面白い。シロバコは作中作品の制作を正面にすえた正攻法なほとんどドキュメンタリーのようなハウトゥもの。
 一方「冴えない彼女の育てかた」の方は主人公倫理君の作中作を紐解いていく、推理小説的な典型的フィクションとなっていて、この2つの作品を比べてみると対照的で面白い。

 作画もまあまあきれい。だがアニメーション、動く画に関しては凡庸。「冴えない」動画といってもいい。最近は動く画の面白いアニメって本当に少ない。トリガーみたいなスタジオが日本にもっとあればいいのに。愚痴はこれぐらいにして、とにかくこの作品を追ってみようと思う。


 ↓なんかこのエリリの横顔へん。目がぼこってなってる。



chargeのspoonというサドルを買ったのでレビュー!自転車乗っていてケツが痛い?じゃあこの記事読んでみそ

2015年02月15日 | 製品(ガジェット)評論(レビュー)
 自転車に長時間乗ってると尻が痛くなってきませんか?
僕はロードバイクによく乗る。近所のコンビニにも行くし、50キロ以上の遠乗りもする。
遠乗りをすると後半になってかならず尻が痛くなってくる。
はっきりいうと肛門が痛くなる。
古いサドルは破けていてボロいし、尻が痛くなりやすい。
そうなると自転車に乗るのが憂鬱に感じることもある。
《これが古いサドル↓VELOとかいう2500円ぐらいのやつ》


 そこでだ。新しい、お尻の痛くなりにくいサドルを買うことにした。
サドルといっても500円ぐらいのママチャリサドルから2万円ぐらいの高級品まである。
合皮張り、高級な革のもの、カーボンの軽量なレース用のもの、スプリングの付いたものなど種類も色々あるのでどれがいいのか迷う。
一体どのようなサドルが「ケツの痛くならない」サドルなのだろうか?

 1万円以上の良さそうなサドルなどもあるが僕には予算があまりないのでchargeというメーカーのSPOONというサドルを買った。(4000円ぐらい)
シンプルでスポーティなイカしたヤツ。
結論からいうとかなり良い買い物をした。
このサドルはその形からしてケツが痛くなりにくなっているのが見て取れる。
その名の通りスプーンのようにお尻をすくい上げるような、包みこむような形状をしている。



 サドル後部のフチの部分がすくい上がっていて、座面の後部のフチまで含めた全体で、広い面積でしっかりとお尻を支えてくれる。
だから尻にかかる負担は薄く広くなり、尻が痛くなりにくいのだ。
サドルを替えただけで、自転車の乗り心地はかなり変わるもんだなぁと実感した。
もしも自転車に乗っていて、「尻がいたい(TT)」って人がいたら、このサドルはオススメ。

 他にも尻を包むようなスプーン形状をしたサドルは他にもあるので自分にあったサドルを探してみよう。

多摩川サイクリングおすすめのコース -上り坂が嫌いな人のためのコース-

2015年02月13日 | サイクリングコース紹介
地図に赤字で示したサイクリングコース↓


僕のおすすめのサイクリングコースを紹介する。
多摩川下流の川崎側土手のサイクリングコースがとても気持ちがいい。
川崎市の新丸子あたりから多摩川を下り、川崎大師の横を通りすぎて、東京湾の河口ぎりぎりまで行くことが出来る。
ゆっくり走って片道2.5時間ぐらいだった。
河口の向こう側には羽田空港があり、飛行機の発着風景におもわずたそがれる。

ただ注意点はところどころに砂利道があるってこと。
タイヤの細いロードレーサーで走るには砂利道が問題だが、いや違う、砂利道があるせいでロードレーサーが走れないからこそ自転車が少なく、走りやすい、のん気なサイクリングコースとなっている。
とはいってもそんなに砂利道だらけってことでは無いけどね。
サイクリングコースの途中で工事をやっていてその迂回コースが砂利道だったり、土手から河原に降りたコースが砂利道だったりしたが、8割ぐらいは舗装された良いコースだよ。
マウンテンバイクはもちろんママチャリ、クロスバイクでも楽に走破できるコースである。
舗装路の迂回したりすればロードレーサーでも楽しく走れます。

渓流など上流は別にして河原のサイクリングコースはそうじて坂がない。
川の流れが何百年もかけてなだらかな平地を作ってきた賜物なのである。
なだらかな道をゆっくり走るのは本当に気持ちがいい。

輪行でオススメ下りコースはこちら

↓帰り道に川崎大師にお参りして帰りました。






もやしもん漫画をまとめ買い!-石川雅之のていねいな絵が良すぎる-

2015年02月13日 | 作品評論(レビュー)


 いま石川雅之の漫画が原作の「純潔のマリア」がアニメ化されて放送されている。彼の漫画「もやしもん」が好きな僕はとても期待して視聴したのだが、イマイチしっくり来ない。原作の純潔のマリアを読んでいないし、アニメも放送途中だからまだなんともいえないけどね。

 ところで、気がつけば「もやしもん」が連載完結していた。漫画をまとめ買い、読破したのでレビューする。

 この漫画は発酵をテーマにした農業漫画なのだが、かなり読み応えのある漫画であるといえる。第一に作者である石川雅之氏の丁寧で密度の濃い絵が、読者をしてこの漫画を簡単に読み飛ばすことを出来なくしている。キャラの衣装(特に女キャラの衣装がかわいい)や背景描写がとても丁寧に書き込まれていて一度読んだだけではこの漫画の全てを味わいきれない。最低でも3回は面白く読み直しが出来る。

 第二に農業や発酵、醸造のことがよく調べられていて、ウンチク的な情報量の密度が濃い。歴史から醸造手順、農業、菌、漬物、日本酒、ワイン、キビヤック、次から次へと色んな情報がちりばめられていて、この漫画を読んでいるとなんだか頭がよくなったような気分になるし、実際にいろんなことを知ることができる。とくにワインや日本酒、ビールなどが大きなテーマにもなっていて、お酒が好きな人にとっては「肴になる漫画」といえる。おつまみ漫画。アル中の人にとって酒が進みすぎるこの漫画は要注意だね。

 では結論。この漫画、「もやしもん」は読む価値ある。買う価値ある。自信をもってオススメすることが出来る星5個。

-----追伸
ちなみに、もやしもんのアニメもみたけど、かなり面白かった。(アニメ3期はやく来い。)ドラマは見てないが何時か見てみたいね。


ISISによる日本人人質殺害事件について /一方日本ではISISちゃんを描いてた

2015年02月12日 | 政治評論
 2015年1月20日、ISISは日本人の人質2人の動画を公開し日本に対して身代金2億ドルを要求するメッセージを発した。
 日本政府は身代金を払わず、人質2人はISISに殺されてしまった。その後ISISは日本に以下のメッセージを発した。

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「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。
われわれの軍はお前たちの血に飢えている。
安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二をだけでなく
今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本の悪夢が始まる」
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さて、彼らが日本人2人を殺したため、日本とISISは良くも悪くも強く関係づけられることになったが、日本は彼らとの関係をどのように捉え、関わっていくべきだろうか?これが問題だ。

  <↓後藤さんと湯川さんの冥福をお祈りします。>

   


 ISISは自らを正当なカリフを擁したイスラム国だとしてイラクとシリアの支配地域に恐怖をもってイスラム法を施行しようとしている。異教徒を迫害し、奴隷として売り買いさえしているそうだ。彼らの行動は現代の人権思想とは相容れない。人質たちに殺されるような罪があったとは思えないし、多くのムスリムもISISの行為を非難している。世界がISISを恐れ排除しようと努めるのは当然のことだろう。
 とはいえイラクやシリアの保守派の人々が独自の価値観で、つまりイスラム法で国家を運営したいと思うのは理解できる。かつての欧米列強国の都合で定規で国境線を引かれ、国の形を欧米に決められてしまったアラブの屈辱は日本人にも理解できるものだ。テロリストにも三分の理があるとも言える。

 Q、ならば、かつての屈辱を晴らそうとする彼らISISを日本は支持すべきだろうか?
 A、否。それはありえない。無法にも2人の日本人を殺したISISはまさに日本の敵であるのだから。
 
 Q、ではアメリカの主導する有志連合とともに日本もISISに対して空爆をしてはどうだろう?日本にたいして宣戦布告にも等しいメッセージを発したのは彼らではないか。日本がやられる前に、ISISをやってしまえばいいではないか?
 A、しかしこれも出来ない。日本国憲法では外国を攻撃することは許されてないし、そもそも軍事的にそんな攻撃能力を日本はもっているのだろうか?
 
 ところで事件を受けて日本の安倍総理は以下のメッセージを発した。

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「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携していく。
日本がテロに屈することは決してない。食糧支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充していく。
テロと戦う国際社会において日本としての責任を毅然(きぜん)として果たしていく。」
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 日本人が殺されたにも関わらず、今まで同様に人道支援を続けていくことを宣言している。殺人に対して人道支援で答えるというかなりのヘタレ宣言だが、日本のサヨクには「軍国主義者!」や「軍靴の音が聞こえる!」などと罵倒されている。日本のサヨクはかなり頭がおかしいのだ。軍靴の音が聞こえてくるのは日本国内ではなく、中東や東欧の方から聞こえてくるのに。



 国際問題は中東だけではない。ウクライナをめぐるロシアと欧米の争いも激しくなっているのである。日本からみるといったいなにを争っているのか、何で争っているのかよくわからない。どちらが悪いのかもよくわからない。どちらか一方ではなく両者に原因があるようにも見える。それでも日米同盟の義理でアメリカの味方をしなくてはならないのが心苦しく感じる。



 現代の国際情勢の中で日本はどのような道を選ぶべきなのか。この正解のない問いに日本は答えを出していかねばならない。選択していかねばならない。その選択にともなう責任を引き受けねばならない。つまり、覚悟をしなければならない。
 「中立性と日米同盟」、「公正さと日米同盟」、これらを両天秤にかけどちらがより重いのかを量らなければならない。中東問題やウクライナ問題が日本に突きつけるテーマである。

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どちらももう一方より重たいくせに どちらへも傾かないなんておかしいよ
天秤ばかりは重たいほうに 傾くに決まっているじゃないかい   
                            -河島英悟の歌「てんびんばかり」より引用-
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トラックのバックモニター装着を義務化すべき件 -人口減少の日本はどんどんロボット化を進めるべし-

2015年02月02日 | 政策提言
 こないだNHKのクローズアップ現代で「トラックドライバーが不足している。今後さらにドライバー不足は続く。」と言っていた。また、かつてトラックドライバーをやっていた僕の友人は「腰がいたい。」「給料が上がらない。」といいのこし運送会社を退職した。彼がいうにはトラックドライバーの定着率は悪く、平均勤続年数も短い職種だそうだ。以上のことからドライバー不足は事実であると思われる。


 さて、ここでタイトルの提案なのだが、もし全てのトラックにバックモニターが装着されれば色々はかどると思うのだ。この提案はトラックの所有者である運送会社だけでなく、使用者であるドライバー、そして社会全体にも利益がある。まず運送会社の利益とはコスト削減、業務効率化だ。バックモニターはバック走行中の後方確認が出来るので、事故を減らす効果がある。バックモニター(取り付け費用込み)のコストが2~3万としよう。もしバック走行中にトラックをぶつけたとしたら修理費3万じゃきかない。(人身事故などやったら目も当てられない)このことを考えたらバックモニター取り付け費3万円とすると費用対効果は高いと言えよう。
 さらにバックモニターはドライバーの負担も軽減する。後方をモニターで確認しながらのバック走行はドライバーにとって楽だし、仕事の効率も高める。以上のことから社会問題でもあるドライバー不足を軽減する策として「トラックのバックモニター装着義務化」が有効だと主張する。



 やがて来るであろう自動運転、無人運転が主流になるのはまだまだ先の話である。だが、ドライバー不足が進んでいるのが日本社会の現実。
自動化、ロボット化、サイボーグ化の一端として、トラックのバックモニターを完全普及させ社会の効率化を進めるべきであると、僕は主張する。

 とくに自動運転に関する道路交通法など法律整備に力を入れるべきだと思う。