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ISISによる日本人人質殺害事件について /一方日本ではISISちゃんを描いてた

2015年02月12日 | 政治評論
 2015年1月20日、ISISは日本人の人質2人の動画を公開し日本に対して身代金2億ドルを要求するメッセージを発した。
 日本政府は身代金を払わず、人質2人はISISに殺されてしまった。その後ISISは日本に以下のメッセージを発した。

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「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。
われわれの軍はお前たちの血に飢えている。
安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二をだけでなく
今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本の悪夢が始まる」
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さて、彼らが日本人2人を殺したため、日本とISISは良くも悪くも強く関係づけられることになったが、日本は彼らとの関係をどのように捉え、関わっていくべきだろうか?これが問題だ。

  <↓後藤さんと湯川さんの冥福をお祈りします。>

   


 ISISは自らを正当なカリフを擁したイスラム国だとしてイラクとシリアの支配地域に恐怖をもってイスラム法を施行しようとしている。異教徒を迫害し、奴隷として売り買いさえしているそうだ。彼らの行動は現代の人権思想とは相容れない。人質たちに殺されるような罪があったとは思えないし、多くのムスリムもISISの行為を非難している。世界がISISを恐れ排除しようと努めるのは当然のことだろう。
 とはいえイラクやシリアの保守派の人々が独自の価値観で、つまりイスラム法で国家を運営したいと思うのは理解できる。かつての欧米列強国の都合で定規で国境線を引かれ、国の形を欧米に決められてしまったアラブの屈辱は日本人にも理解できるものだ。テロリストにも三分の理があるとも言える。

 Q、ならば、かつての屈辱を晴らそうとする彼らISISを日本は支持すべきだろうか?
 A、否。それはありえない。無法にも2人の日本人を殺したISISはまさに日本の敵であるのだから。
 
 Q、ではアメリカの主導する有志連合とともに日本もISISに対して空爆をしてはどうだろう?日本にたいして宣戦布告にも等しいメッセージを発したのは彼らではないか。日本がやられる前に、ISISをやってしまえばいいではないか?
 A、しかしこれも出来ない。日本国憲法では外国を攻撃することは許されてないし、そもそも軍事的にそんな攻撃能力を日本はもっているのだろうか?
 
 ところで事件を受けて日本の安倍総理は以下のメッセージを発した。

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「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携していく。
日本がテロに屈することは決してない。食糧支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充していく。
テロと戦う国際社会において日本としての責任を毅然(きぜん)として果たしていく。」
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 日本人が殺されたにも関わらず、今まで同様に人道支援を続けていくことを宣言している。殺人に対して人道支援で答えるというかなりのヘタレ宣言だが、日本のサヨクには「軍国主義者!」や「軍靴の音が聞こえる!」などと罵倒されている。日本のサヨクはかなり頭がおかしいのだ。軍靴の音が聞こえてくるのは日本国内ではなく、中東や東欧の方から聞こえてくるのに。



 国際問題は中東だけではない。ウクライナをめぐるロシアと欧米の争いも激しくなっているのである。日本からみるといったいなにを争っているのか、何で争っているのかよくわからない。どちらが悪いのかもよくわからない。どちらか一方ではなく両者に原因があるようにも見える。それでも日米同盟の義理でアメリカの味方をしなくてはならないのが心苦しく感じる。



 現代の国際情勢の中で日本はどのような道を選ぶべきなのか。この正解のない問いに日本は答えを出していかねばならない。選択していかねばならない。その選択にともなう責任を引き受けねばならない。つまり、覚悟をしなければならない。
 「中立性と日米同盟」、「公正さと日米同盟」、これらを両天秤にかけどちらがより重いのかを量らなければならない。中東問題やウクライナ問題が日本に突きつけるテーマである。

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どちらももう一方より重たいくせに どちらへも傾かないなんておかしいよ
天秤ばかりは重たいほうに 傾くに決まっているじゃないかい   
                            -河島英悟の歌「てんびんばかり」より引用-
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