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両面テープを使ってワークを固定する方法 ① 考え方編-マシニングセンタ加工、NC加工-

2015年02月27日 | 加工技術の備忘録

機械加工をやっている人なら知っていると思いますが

マシニングセンタやNCフライスを使って加工するためにワークを固定する必要があります。

万力で掴んだり、ネジで治具に固定したり、その他クランプ装置を使って固定したりします。

この記事では両面テープを使ってワークを固定するクランプ方法を3回にわたって解説します。

今回は①考え方編。 ②貼り付け編 ③工程作成編も参考にしてください。
 
 ↓貼り付け加工のための台


 ↓台に貼り付けたPOMを加工中



 --両面テープクランプ加工法--

両面テープを使ってワークを治具や台にしっかりと貼り付けて固定します。

両面テープの接着力が加工時にかかる荷重を上まっていれば加工はうまくいきます。

  (両面テープの接着力)>(加工時にかかる荷重)
ならば(ワークが動かない、加工成功)


上記の不等式を成り立たせるように段取りをして加工するとうまくいきます。


そのためには2つの要素があります。

① 両面テープの接着力を高める段取り。
 
② 加工時にかかる荷重を少なくする工程を作成。



これが両面テープクランプ加工法の基本的な考え方となります。

注意点としては、加工時にかかる荷重が少ないのに過剰な接着力は要りません。

意味がないばかりか、はがす手間をふやし、作業効率をわるくします。

かといって加工中にワークが外れてしまっては加工は失敗となります。

上の不等式を成り立たせつつ加工と段取りにかかる労力を最小限に抑える。

このバランス感覚が重要になります。

逆に考えると、強い接着力が得られないような条件のワークを加工する場合、

加工時にかかる荷重を少なくなるような工程を設計すればよいということになります。

重要なのでもう一度言います。

  (両面テープの接着力)>(加工時にかかる荷重)
ならば(ワークが動かない、加工成功)


この不等式が両面テープクランプ加工法の基本です。


次は両面テープでの接着について解説します。②貼り付け編

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