おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

佐賀のがばいばあちゃん

2006-12-12 04:14:17 | 最近読んだ本

少しずつ、少しずつ読んでいたのですが、読み終わりました。
というか、とうとう終わったちゃいました。
ばあちゃんと別れるの、寂しいよ。

終電まで仕事して、電車が無くなるから仕方なく、という感じで帰って来ました。
さすがに疲れた、ということでiPodでキース・ジャレットの「The Melody at night with you」聞きながら。
終電間際にホームにたどり着いたのに、電車は運良く座れてしまいました。いやしかし、これが侮れない。先日はこのまま寝込んでしまい、終点まで。終電といっても、30分も歩けば家に着けるので、たいして困らないのですが。
それでも、寝らないように、と電車の中で「がばいばあちゃん」読み始めました。
BGMと全くあってないじゃん!!

それで、図らずも、読み終わってしまいました。
Macの横に置いといて、ブログ書く前にちょっとずつ読んでいたのに。
電車の中の時間というのは、Macが起動する時間とは、比べようも無いぐらい長い時間です。そこで、この本を読むと、あっという間にページが進んでしまいます。
ああ、もったいない。

それにしても、洋七さんのおばあちゃん、凄いものです。
うちにいたばあちゃんも、足掛け3世紀に渡って生きて、相当な貧乏と苦労して、子どもたち(父親とおじさんだ)を立派に育てた、それなりに凄いばあちゃんだったはず。
ああ、もっといろいろ話聞いとけば良かったなぁ。きっと話してくれなかったろうが・・・

それにしても凄いばあちゃんだ。
先祖代々の貧乏で、娘達も嫁いでいってしまって、一人暮らし。そうとう辛いこともあったことでしょう。
そこに幼い洋七さんが突然現れた。孫ですよ、孫。かわいくないはずが無いじゃないですか。きっと嬉しかったんだろうなぁ。

そして、とても気品のあるばあちゃんだ。
懐が寒いからって、心も冷えているわけじゃない。
筋を通した、凛とした誇り高い潔さ。
品とか格とか言う言葉があるならば、こういう人こそ品がある人。
こういう人が「美しい」人。

こんなばあちゃんは、昔のばあちゃんだけなのか?
今のばあちゃんはどうなんだ? そして、将来のばあちゃんは?
あれ、じいちゃんはどうなるんだ!!

思わず本に集中し、今度はそれで降りるのを忘れてしまいそうになりました。




----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください