( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

快楽に溺れて

2006-11-30 | Weblog
Kさんに会うのはほとんど半月ぶりだった。
メール交換してるときも含めて、こんなに開いたのは初めてだった。
ケンカもしてしまったし。どことなく気まずさも感じる・・・。

「さあ、入って。」
変わらぬ笑顔に一安心。
買ってきた土産で一杯やる。
Kさんは家族旅行のことは聞かなかった。
僕も話さなかった。
仕事がどうとか、他愛もない話をした。

「まさる、今日は泊まってくんだろ?」
Kさんは僕にのしかかってくる。
「え、ちょっちょっと・・・」
言いながら抵抗しない僕。

Kさんの指が、唇が僕の全身をまさぐる。
ああ・・・これだ・・。
僕に必要なもの。
家庭では得られないもの。
アナルにKさんの舌が侵入してきて僕は歓喜の喘ぎを上げる。
早く・・・入れて・・・
掻き混ぜて・・・
Kさんとひとつになる。
ペニスが根元までアナルに挿されて僕は快感に溺れる。
もっと・・・
欲しい・・・
ずっと・・・

やっぱりなくしたくない。
これなしでは生きられない。
Kさんがいなくては。
僕はもう後戻りできる場所にはいなかったんだ。

帰る場所

2006-11-28 | Weblog
連休をもらって4日間の家族旅行に出かけた。
久しぶりに楽しいときを過ごした。
妻も子供も喜んでいた。

やっぱり僕の帰る場所は家庭なんだと思った。
暖かくて安らいで。
それは2日目の夜。

3日目の夜、僕は物足りなさを覚えていた。
妻と子供と川の字になって寝た。
とても安らぐけれど刺激がない。
あの、過酷なまでの快楽・・・。
僕は思い出してしまっていた。
楽しい家族旅行なのに・・・!
Kさんが僕にくれるあの快楽。
たった3日でまた欲しくなっている。
僕はこっそり布団を抜け出し、トイレでオナニーをした。
家族を選べば、こんな毎日だ。
戻れる?この僕に。

4日目。
駅まで送ってもらう車中で。
「疲れたんじゃない?」
と妻。
「いや、楽しかったよ。」
「・・・。」
「どうした?」
「そのうち一緒に暮らせるよね?」
「・・・・ああ。」
やっぱり一緒にいたいよな。
それなのに僕は・・・。

駅でKさんへの土産を買った。
今夜会うことになっている。
今日は抱かれたいと、思ってる。
早くヤリタイと、思ってる。
僕は、最低だ・・・。

昔の恋・後編

2006-11-23 | Weblog
昼前に歩いた道を再度行く。
僕は何をしようとしているの?
どうしたいの?
わからない。
けれど、そこに行きたい。
ただ、行きたい。
僕の初めて好きになった人。
僕がもう戻れないことを教えてくれた人。

すっかり暗くなった路地を歩く。
いいのか。
もし出会ってしまったら。
あの頃よりきっと二人とも老けてしまってるだろう。
いや、あの人は変わっていないかもしれない。
いい年のとりかたをしているだろうか。

歩きながらいろんなことを思い出す。
僕の家の近くまできて、
ずっと来るまで待ってるから
といった人。
エレベーターの中で舌を絡ませたこと。
最後に会った日の激しいセックス・・・・。
別離れてから一度だけ偶然街中で出会ったときの視線・・・。
もしばったり出会えたら・・・。
また、復活できたりするんだろうか。
会いたかった・・・
なんてこと。

そんなドラマみたいなことあるわけがない。
気がつけばマンションの前にきていた。
車もあった。
なぜだろう。
メールアドレスを書いた紙を車のワイパーに挟んだ。
もし、連絡を・・・。

急ぎ足で駅まで来てふと我に返る。
何してるんだろう、僕は。
Kさんに最近なかなか会えないから?
何であんなことしちゃったんだろう。
わからない。
自分でもどうしたいのか・・・。



昔の恋・前編

2006-11-21 | Weblog
昨日、仕事である街に行った。
それは僕にとっては忘れることのできない街。
忘れることのできない人が住んでる街。
用事があったのは駅の反対側だったけれど
時間がすこしあった。
僕はその場所に行ってみることにした。

その場所は変わるはずもなかった。
商店街につづくデッキ。
その人と初めて待ち合わせた場所。
その人に会えるような気がしてあたりを見回す。
あのときもそうだったっけ。
どんな人なんだろう。どきどきしながら見回した。
そして会えて、ほっとしたんだっけ。

その人の住むマンションに自然と足が向く。
まだ、憶えてるんだ。
駅から行ったのは1回きりだったのに。
駅近のマンション。
1階の駐車場に車を置いていたはず。
ほどなく、マンションの前に。
来てしまった。

前にも偶然車で来てしまったことはあるけど、駅から来たのは何年ぶりだろう。
あ、車がある。まだあの頃と変えてないんだね。独特のエンジン音が好きだった。国産車とは違った硬質なビート感が僕はお気に入りでそれまでその車は好きじゃなかったのに将来乗りたいなって思っちゃったんだっけ。
車があるってことは家にいるんだね。
もし降りてきたらどうしよう。
でも時間がもうなかった。
僕は戻っていった。

仕事の用事はことのほかスムーズに済んで現地解散になった。
日暮れ時の駅で僕はたたずむ。
あと一回だけ。
また駅の反対口へと歩いていった。

またひとり、そして疑念

2006-11-18 | Weblog
Lさんと飲みに行こうねって決めていたのに、夕方になって
「ゴメン、まさる、今日どうしても駄目になっちゃった。家に早く帰らないと。また今度ね。」
と言われてしまった。
既婚者ならではの悩みとか相談したかったのに。

Kさんに会おうかと思ったら、
「今夜は残業で駄目」
なんだそうだ。
ここのとこ、4回に1回くらいの割合で予定が合わない。
今まではほとんどOKだったのに。
仕事忙しいのかな。
僕から見れば非現実の世界に住むKさんだけれど、しっかり現実を生きているんだなぁと思う。それに引き換え僕は・・・。

家でひとりでビールを飲む。
Lさんって奥さんとどんなセックスするんだろう。
感じちゃって声出したりするのかな。
妙なとこで会ってしまったりするけれどまさか仲間ってことはないよね。
でもだったらいいなぁ。
もしそうだったら、いいなぁ。
そんで、自分に興味示してくれたりしたら・・・・。
最高なのに。
ある意味Kさんよりも好都合だよな。お互い既婚者だし。
ヤル場所の確保に困るかもしれないか・・・。

・・・
何考えてんだろ、僕は。
鬼畜な考えしか浮かばない。

散歩に出る。まだ早い時間だから駅前には家路を急ぐ人たちが電車が来るごとにあふれてくる。
自然にKさんの家に足が向く。行ってもいるはずないのに。

Kさんにメールする。
「まだ仕事中。ごめんね。今夜は遅くなりそう。」
あっそう、残念。

それなのに歩くうちにKさんのマンションの前まで来てしまった。
見上げる最上階。
「あれ?」
電気がついてる。
誰もいないはずなのに。
一人暮らしのKさんの部屋。残業でいないはずなのに電気がついてる。
どういうこと?

なんとなくもやもやしたものが胸に広がる。
家族が来てるのかもしれないし、
家で仕事してるのかもしれない。
いろいろ考えられるじゃないか。

それとも
嘘つかれてるの?
やめよう、考えるのは。よくない。
僕は自分に言い聞かせた。

「しょせん既婚者」

2006-11-17 | Weblog
11月23日は勤労感謝の日。
24日有休をもらえば4連休だ。
そして僕は24日有休をもらえることになっている。
それを知ったKさんに旅行に誘われた。
「たまには泊まりで温泉でも行こうよ。」
ん~残念。家族とゆっくり過ごす予定なんだ。
「あー、そう。」
ごめんね。でもいいなKさんと温泉旅行いってみたいな。
「いいよ、無理しないで。」
怒ってる?
「別に・・・。」

と、携帯が鳴る。
妻からだった。
実は家族でちょっとした旅行に行くことになっている。
そのことだった。
当然、楽しそうな感じになるし、でも夜の11時に「今忙しいからあとで」とも言えない。やばいなあと思いつつ話を早く切り上げようとする。
「なんか行きたくないの?」
そんなことないよ、すごく楽しみだよ。
「そわそわしてない?」
いや、トイレに行きたくって。
「あとで掛けなおす?」
いや、大丈夫。

やっと妻との電話を切り上げるとKさんがやっぱりフキゲンになっていた。
「やっぱり奥さんがいいんだね。」
いや、そういうことじゃなくて。
「有休、家族で過ごすんだ?」
前から約束してたんだよ、それで・・・。
「楽しそうだったよね、今。」
え・・・
「やっぱ家族が一番だよね・・・。」
え・・でもさ、あの・・・
「まさるもしょせん既婚者だもんね。」
・・・。
「今日は帰ってくれる?」

怒られて当たり前だけれど
怒る気持ちもわかるけれど
どうすればよかった?
ごめんね、Kさん・・・。

僕のセクシュアリティ

2006-11-16 | Weblog
僕はきっとゲイなんだろう。
ここを読んでくれている人は
「なんて馬鹿なこと言ってんだろう」
って思うかもしれないけれど。

肉体的にはどうしようもなく
ゲイなんだろう。
女性より男性のほうが好き。

精神的には・・・
彼氏がいるのになんでと思うかもしれないけれど
やっぱり女性のほうが惹かれるのではと
ここのところ思いはじめているのだ。

きっかけは先日のKさんとのけんかだった。
Kさんと一線を越えてから初めてだったのだ。
会ってなにもなく別れたのが。
そしてそれがとても物足りなく感じたのだ。

「会う」と「ヤル」がセットになってる。
これってどうなんだろう。
「俺はまさるの何なの?」
Kさんの言葉。
僕ってそういうそぶりしてたんだろうか。
ヤリヤリモード全開だった?
「これじゃぁまるで・・・」
言いかけた言葉のあとはなんて言おうとしたの?
・・・
わかってしまった・・・。
そうだよね。
「これじゃぁまるでセクフレ」
会ってセックスして、その間にデート。
セックスが必須ならセクフレみたいだよね。
こんなの望んでるつもりじゃなかったのに。
カラダがそれを欲しがっている。
抱かれないと物足りない。
どこかへ出かけるより、ベッドで貫いてほしい。
やさしく抱きしめるより、激しい快感がほしい。
「はやく家に帰ってヤリたいな・・」
ああ、きっとそう思ってる。
なんて奴だ、僕は。

けんか

2006-11-14 | Weblog
確かにおもしろくないかも知れない。
デート中に他の人から電話がきて
長話なんかした日には。

男女の関係に置き換えてみて
デート中に他の女から電話がきて
たとえつきあってないにしろ
長話なんかしちゃった日には
彼女としてはおもしろくないだろう。

軽率だったな・・・。

実はそんなシチュエーションでKさんと
けんかになってしまった。
これから食事に行こうというところで
Lさんからの電話を受けてしまったのだ。
それでけんか。

すぐに切ればよかったんだけれど
仲がいい人からの電話だとつい
余分なことまで(つまり雑談)話してしまうから
つい長くなってしまう。
で、けんか。

「まさるがこういうことされたらどう思う?」
Kさんのセリフ。
「だからいま俺がつきあってんのはKさんだけでしょ?だったらそんな嫉妬するのおかしい。」
僕のセリフ。
あやまったほうがいいよね・・・。

「まさる、本当に俺のこと好きなの?」
Kさん、疑ってるの?
「俺はまさるの何?」
・・・
「もういいよ、今日は。帰る。」
Kさん・・・。

僕が悪かった。
電話しよう・・・。
「・・・もしもし。あ、まさる、どうしたの?」
外なの?こんな時間に?
「なんか気分転換にひとりで飲みに来てるんだよ。」
そう・・・
「もう怒ってないよ。気にしないで。また明日。」
・・・
怒ってないのはよかったけど、聞こえたよ。
電話の後ろでKさんを呼ぶ声が。
切れる前に聞こえたよ。
「あー、友達から。」
というKさんの声が。

バランス

2006-11-11 | Weblog
何事にもバランスが大事。
バランスがとれていれば大抵のことはこなしていける、と思う。

多分、自分の場合もそうだと思う。
セックスレスでもうまくやっているカップルもいる。
外で遊びまくってもうまく両立されてる既婚ゲイも沢山いる。
ステディな彼がいるのにハッテン場に出入りして派手にやってる人もいる。
まあ、鬼畜って後ろ指さされそうなものもあるけれど。

相手はひとりでないとという考えもある。
一方でセックスをプレイとして楽しむ人たちもいる。
世間一般ではひとりにひとりだけど、
カジュアルにセックスを楽しむひとたちも確実にいる。
他人から見てどうこうあるだろうけど、
当人のこころのなかでバランスがとれてればいいんだと思う。

これを読んでる人はなんのことだかよくわからないだろうけれど、
僕はきっと世間一般ではイケナイ部類の人間なんだと思う。
Kさんとも妻とも違う部類の・・・。

「3連休」についていくつかコメントをいただきました。
家庭を顧みることが少なかったこのごろに反省。
これからはもっと妻へもまめに接していきたいと思います。

でも
きっと僕はゲイセックスはやめられないだろう。
3連休でそれもまた気づいてしまったから。

手首の痕

2006-11-09 | Weblog
今朝は袖口が少し長めのシャツを着ていこう。
なぜなら手首の痕が気になるから。
昨夜の行為・・・。
すごく興奮したけれど、後先考えずに派手にやってしまった。
そのツケがこれ・・・。
いつも仕事でノッてくるとシャツをまくりあげる癖がある僕だけれど
今日はやめておこう。

昨日の夜・・・。
Kさんが僕を縛った。
なんでもこないだの
電車での痴漢行為がいけないとか言って。
(自分が仕掛けたくせに)
リビングのカーテンレールにロープを架け、
僕の両手を縛り上げたのだ。
それで、僕が性も根も尽き果てるまで
軽く1時間近くも微に入り細にいり
綿が先についたような道具を使って
カラダ中撫でまわしたのだった。
くすぐったさがすぐに快感に変わり
僕は喘ぎながらカラダをくねらせ、暴れた。
それから両手の自由を奪われたまま下ろされ、
口を犯された。
そしてされるがままにロープの余った部分で
両手両足を拘束されたままアナルを犯された。

Kさんがするどんなことにも感じてしまうけれど、
だんだん、縛られてされることが癖になりつつあるのを
最近感じる。
調教ってこうやってされていくものなんだろうか。
そんなつもり僕にはないし、Kさんにもないはずなんだけれど。
いや、本当はあるのだろうか。
言わないだけで、少しづつ、でも着実に・・・。
Kさんとこうなる前より過激なことするようになったし・・・。

シャツが擦れるとすこしだけ痕が傷む。
それにつられてカラダのどこか深いところがうずく。
今日は早めに仕事を切り上げよう。
これじゃ仕事にならないかもしれない・・・。