( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

僕のどうしようもない夏:4「結婚するつもりなんです、僕も」

2005-07-30 | Weblog
Hさんと会った後に、実際に会ってみようという話になったのは、Iさんだった。

Iさんはなんと年下だった。僕のゲイ人生(?)で年下、というのはほとんどない。まあ、それはどうでもいいことだけれど、僕が興味をもったのは、彼のメールの文中、こんなことが書いてあったからだ。
「僕は、将来結婚するつもりなんです。」

以前の自分を見ているみたい。
いいのか?結婚しちゃって。大変だぞ。自由はきかなくなるし、当人同士だけの問題じゃないんだぞ結婚は。うまくいかなかったらはいさようならって訳にいかないんだぞ。
しかし、どんな奴なんだろう、と思っていたので、また理由をつけて時間を作った。
少し遠かったけど、車でくるとIさんが言ったので、メシでも、と思って会いに行った。

待ち合わせしたのは郊外の駅。
実際に会って見ると、確かに若い。年齢は1つしか違わない(ということだった)けど話っぷりが「まだ若いなー」と思わせるとこがあった。なんというか、落ち着いてないというか、以前、Gさんに既婚者であることを打ち明けたときに「どうりで落ち着いてると思ったよ」と言われたが、その逆。「あー、まだこの子は落ち着いてないな」「結婚できるんかな、これで」と思ってしまった。

別に人間として未成熟といっているのではない。とても礼儀正しかったし、見るからに育ちがよさそうだったし。
でも、なんというか、ふてぶてしさに欠けるというか、オトナのずるい世界を知らないというか、純粋培養で育った子という印象を受けてしまったのだ。

で、また彼が言った。
「僕も近い将来、結婚しようって思っているんです。」
これは、まあ、よしとしよう。でも・・・。
「そしたらきっぱり足洗おうと思ってるんです!」
・・・。(つづく)

僕のどうしようもなかった夏:3「え?48ですか!?」

2005-07-29 | Weblog
思ってもいなかったことをつぶやかれ、ちょっとへこんだ僕。
でも気にしない。むしろHさんとどうなるか、どんな話ができるか楽しみだった。

ところが、Hさんが話してきた内容は僕を驚かすような内容だった。
「実はね、僕48なんだよ。」
えー!マジで!見えない、見えない。もうじき50かよ。
「子供は高校生で。」
はぁー!聞いてないよー!
でもかっこいいし、許す。
「今日もこないだメールで言ってた彼と会っててね」
・・・。掛け持ちって奴ですか、お盛んなことで。

初めはびっくりすることばかりだったが、話は面白いし、こちらの話もよく聞いてくれる。自分よりぜんぜんレベルが上の人なんだなぁと感じた。
Hさんのすごいところは、家庭生活は破綻してるんだよって話がでてこないところ。メールだけ見ると「このひと家庭はどうなってるの」ってくらい外での活動が盛んなひと。すごい「能力が高い」ひとだなと思った。

それで。
飲んで、駅で別れて、帰った。
後日、メールで「当日はあまり調子が良くなくて・・・」なんて言ってたけど、好みじゃなかったんだろうなというのがわかってしまった。でも伝え方がオトナだなと感じた。「そういうこと(セックス)がないいい友達でいたい」なんて言い方するから、こっちもああ、そうか、そうだよなって思ってしまう。その後はメールのやり取りを多少したくらいで、長続きしなかった。

Hさんについては後日談があって、どういったことだったかは書けないけど、テレビで1度だけ見かけた。相変わらずカッコよかった。やっぱりすごいひとだったんだなと思った。それと掲示板で募集しているのをたまたま見つけてしまった。メールアドレスが同じだったから、「あ」って感じで。結婚生活しつつもうまく両立しているんだな、この人は。自分には難しいなと思った。(つづく)

(ちなみにHさんは芸能人とかでは全くないので誤解しないでください。)



自分に正直に

2005-07-28 | Weblog
このブログを読んでくれている方からコメントをいただいた。
ありがとうございます。

自分としても本当はやっぱり自分のゲイである部分を話せる友達が欲しいところではあるけれど、続くかわからない。子供ももうひとりは欲しいし、子供には寂しい想いをさせないようにしてやりたい。妻もさびしんぼうのほうなので、できるだけそばにいてやりたい。

そう考えるとなかなか自分の想いだけ優先するわけにもいかない。
今までもメールしてみたりしたことはあるのだけれど、だんだんメールを書く時間がとれなくなってフェイドアウトしてしまったりで、相手の人にも失礼だったり。
今もしそういう人が出てきたらこのブログがほったらかしになってしまいそうだし。

いつか自分のことを第1に考えられる日が来るのだろうか。
今は家族優先で、がまんがまん。

なんて、なるようになったらどうなるかわかんないけれど・・・。

僕のどうしようもなかった夏:2「なんだ、イカニモじゃん。」

2005-07-27 | Weblog
さて、Hさんとの待ち合わせの日。
会うとなると「もしかして・・・」なんて期待をどうしてもしてしまう。
メールのやり取りのなかでHさんはカッコイイいかにもゲイ受けするような人が好きそうだったし、ラッシュを使って・・・なんて話も出ていたし、ひょっとしたらなんて考えてしまって、いかにも夏のゲイがしそうな格好で行った僕。

待ち合わせの場所につくと・・・、来た。
あー、38歳ってオトナって感じだ。落ち着いていて、でもかっこいい。
Gさんとかぶるものがあって内心あせった。
紳士的だし。
外観は、もろタイプだった。

「じゃあ、飲み以降か?」
「はい。」
・・・なんかいい感じだなあ。抱かれてみたいなぁ・・・。
でも聞こえてしまった。Hさんが言ったひとこと。
「・・・なんだイカニモじゃん」
(つづく)

なかなか・・・。

2005-07-23 | Weblog
今日は妻が中学校の同窓会があるということで、子供を連れて実家に帰っている。
前にも書いたけど、ひとりのときってどうしてもゲイサイトめぐりとかしてしまう。

「ゲイのひとって沢山いるんだなぁ」と思う半面、「俺もゲイの友達とか欲しいなぁ」とか思ったりして、「○○募集」のコーナーなど見てみたりする。○○にはいろんな言葉が入るけど・・・。
正直なところ、目の前に誰も居ない状態で見ているので、単純に「いいなぁ、みんな自由な時間があって・・」なんて考えてしまう。目の前に妻子がいれば思いもしないのに。

で、連絡をとるわけでもないのに、なんとなく、「○○募集」を延々見てしまったりする。
できれば、同じ既婚者で、僕と同じくらいの背の高さで、どちらといえばがっしりしてるほうがいいな。そんで、家は近くて、でも歩いていけるほどではなくて、お互い家族連れで出くわさないくらいの距離で。年は少し上がいいな。で、精神的にオトナで・・・・・・・・・。

そんな人いるわけないか。だいたい、メールだって普段はなかなか出せないのに。

僕のどうしようもなかった夏:1「僕は既婚者です。」

2005-07-21 | Weblog
「僕は既婚者ですが、同じような既婚者の人と知り合いたいです。既婚者だといろいろ大変な面がありますが、苦労してるとことか、普段感じていることとか話ができたらいいなと思ってます。」

こんな内容であったと思う。
既婚者であることを明かして掲示板に載せるのは初めてだった。既婚者に対する風当りが強いのは百も承知だったので、ウィルスメールとかいやがらせメールがくるかなと踏んでいたが、それほどでもなく、ちょっと拍子抜けだったのを憶えている。
何人かのひとからメールをもらい、ひとまず、メールのやり取りをすることになった。

始めにやり取りを始めたのがHさんだった。
Hさんは38歳ということだったが、つきあっている彼がいるということだった。僕は結婚生活とゲイライフをどう両立しているのかにも興味をかき立てられたが、Hさんが語る彼氏の話に引き込まれた。
Hさんには彼氏が3人もいて、かわるがわる楽しんでいる様子が伺えた。忙しそうだけど家庭はいいのかな、とか、どうしたらそんなに知り合えるのかなとか、自分の生活している世界とは全然違う世界がそこにあった。毎日決まった時間に出かけて、帰ってきて、つまらない生活をしている自分。それに引き換え、いろんなところに飛び回っているHさん。毎日妻から家に電話が入り、なかば監視されているような生活で遊びにいけない自分。それに対して何人もの彼とのつきあいをエンジョイしているHさん。

「どんなひとなんだろう・・・。」
そんなとき、Hさんから「会ってみない?」とメールが。
妻に警戒されないように言い訳を考え、職場で飲み会が企画されたから、と言っておいて、Hさんからの誘いにOKをした。
(つづく)

僕のどうしようもなかった夏:プロローグ

2005-07-19 | Weblog
もうすぐ夏本番。てかもう夏か。
過去のことは今までも書いてきたけど、夏になるとなんでかわからないけど、すごくモラルがなくなってというか、節操がなくなってしまう。
数年前、出産で妻が実家に帰っていたときがそうだった。
実はGさんとのことがあった後のことなのに、懲りてない自分・・・。
Gさんのことがあってからは半年くらいはゲイサイトすら見ることもなかったけど、職場が変わることになって研修が多くなって時間ができるようになってからはまた、ちょこちょこ覗くようになっていた。
もうじき子供が生まれればもう、今までのように行かなくなる。きっと子供中心の生活になってしまうだろう・・・。もし、ゲイの自分としてアクションを起こすなら今しかない。
初めて既婚者ということを明かして掲示板に載せた。
何人かのひととメールをするようになった。
始めは会うつもりはなかった。既婚者として、みんなどうしているか聞いてみたかった。
ゲイの既婚者という共通項で、つながった同士。やりとりする内容はゲイネタがやっぱり中心。僕も調子に乗って過激なことも書いたりして。そのうちに会ってみたいという話になってしまうのはなぜだろうか。

こうして、僕のどうしようもない夏が始まった。
(話が長くなる予定ですので気長に書いてくつもりです。)

そこに愛はあるのか?

2005-07-17 | Weblog
妻とはもう、ほぼセックスレスの状態。
でも妻を愛している。
僕ってこんな奴だけど、僕なりに妻を世界で一番大事なひとだと思ってる。

オトコとはぶっちゃけやりまくりたい。
1日中でもしていたい。
病気の心配がなければ、複数にナマで廻されたりもしてみたい。
Hもできる友達がほしいなと思ったりもする。
彼氏がほしいかどうかは正直、よくわからない。

1週間ちょい前にコメントをもらって両立しててすごいな、うらやましいなと思ってしまったが、僕がオトコを果たして愛したことがあるかと、ふと思ってしまった。ほぼ、ないのではということに気づき、愕然とした。
Gさんのときはそりゃちょっとは傾きかけたけど、家庭を犠牲にするつもりは全くなかったし、これからのことはわからないけど、家庭が第1なのは変えるつもりもない。今のところそう思ってるし、多分これからもそうだろうけど、本当に?と言われると、ちょっと自信ないかも。

死ぬほど忙しかった!

2005-07-16 | Weblog
今週は死ぬほど忙しかった。
今、あるプロジェクトに取り掛かっていて、自分で立てたスケジュールにそって4人のメンバーで仕事をしていたんだけど、そのうちの2人が急遽別のプロジェクトに引っ張られ、結局2人でやることに。
もともと4人でやることでスケジュールを立てたから、予定どおりいかないはずなんだけど、スケジュールどおりやれという指令が。どう考えても無理!と思ったが、言っても始まらない。
まあ、なんとかなったけど、非常に厳しかった。
コンビを組んだ同僚にも無理をさせてしまったが、頭にきたのは上司(いわゆる中間管理職)が「おれは帰るぞ、お前らも早く帰れ」といって全くかかわらないこと。おいおい、予定ではあんたがこのプロジェクトのトップだったはずでしょうが。実質的なとこは人に押し付けといてねぎらいの言葉も無しですか?別に褒めてほしくも無いけど、やる気をそぐような言い方はやめてほしいなぁ。
と思っていたら自分達の部署のトップがミーティングでガツンとやってくれた。自分も突っ込まれたが、それはわかっていたことだから、まあ、想定の範囲内。範囲外だったのが、そのミーティング内でその上司に見もふたもない言い方で駄目だししたこと。僕はすっきりしたが、上司はさすがにへこんでいた。
とはいってもいまさらその上司が何ができるわけでもなかったけど、組織のトップがそれなりに状況をみているんだなあと妙に感心してしまった。
いろんなことがあった1週間。今日から3連休。家族にも無理をかけてしまったので、たっぷり家族サービスしてやらないと。

カッコイイ大人を目指す!?2

2005-07-13 | Weblog
カッコイイ大人の条件って何だろう・・・。

年を感じさせないこと。
カラダの自己管理ができていること。
いつも余裕があること。
キャパシティが大きいこと。

具体的には
実年齢よりも若く見えて、中年太りになってなくて、アクシデントがあっても冷静に対処できて、すぐ怒ったりしないで、人の意見を前向きにきちんと聞けて、自分の意見も建設的にきちっと言えて、ファッションセンスも良くて、いつも自分を磨いていて、周りへの気づかいも忘れない。
・・・。
そんな人、いるかぁ?

でもそうなれればきっとカッコイイ大人なんだろう。
せめてなりたい、目指すぞっていう心意気だけは持っていたい、てか持っていよう。
世の中にはそうじゃない大人が多すぎるから。