( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

予定外

2006-11-08 | Weblog
うまくやってけるはずだった。
のりきっていくはずだった。
なのにどうして・・・。

こっちに戻ってきて
Kさんに会いにいった。
「奥さんと、寝た?」
えっ?怪訝な顔してると
「図星?」
という。
「まさるはすごくわかりやすいね。」
「なんでわかるの?」
「多分、俺が一番まさるのカラダのことは知ってるからね。きっとまさるが気づいてないこともわかるよ。まさるのカラダは正直だからね。」

その日のKさんの攻めは激しかった。
さんざん焦らした挙句、一気に突っ込んできた。
「痛っ・・」
思わず言うと
「壊れろよ・・・!」
そういって激しく突きたてた。
そんなにされたらケツがこわれてしまう・・・。
ガンガンに突かれ、僕は壊れたように喘ぎつづけた。

コトが終わったあと、Kさんが言う。
「まさるの・・剃ってみない・・?」
「剃る・・・?」
「そしたらもっとエロになるよ、きっと。」
「え、でも・・」
「無理だよね。」
そういうと僕を抱き寄せ、きつくキスをした。
あ・・ヤバイ。
そんなにしたら痕が残ってしまう。
案の定。
首筋に痕がついてしまった・・。

Kさんは嫉妬しているのだろうか。
こんな僕でいいと言った。
でも僕を抱くときの行動がどんどん過激になってきている。
それはなぜ?
嫉妬?
それとも性癖?
普段はやさしいけれど、
たまに無表情に僕を見つめることがある。
なぜ?

僕もKさんと会うたびに抱かれたくなる。
「好き」と「やりたい」って本当はひとつ?
それとも別?
別であるならば、僕の思いはどう説明すればいい?

こんな思いに囚われるなんて
予想外だった。
いや、予定外だった。
どうしたもんか・・・。

3連休

2006-11-04 | Weblog
3連休。
久しぶりに妻子のもとへ。
妻はもうひとり子供が欲しいという。

本当に何年ぶりかで妻とセックスをした。
1回すれば妊娠するわけではないけれど
それでも少しは妻の希望をかなえてあげたい。
そう思う。

僕はこんな人間だから、本当のことを明らかにすることはできないけれど、できるだけのことはする義務がある。
こんな風に思われるなんて奥さんかわいそう、って声が聞こえてきそうだけど、これが本音だったりする。

子供が通う習い事についていって見学した。
他にも何人もお父さん達が来ていた。
男性の何%かはゲイだとすると、この中に仲間がいるってことだろうか・・・。
そんなことを考えた。

少し見ない間に子供ってどんどん成長する。
僕が願うのはひとつだけ。
自分みたいにならないように。
それだけ。
子供の笑顔を見ながら強く願う。
強く。

痴漢電車・後編

2006-11-01 | Weblog
あ・・・電車が揺れた隙に誰かの指がジーンズのボタンをはずし
侵入してくる。
そしてじかに触られる。
いけない、感じてしまう・・・。
こんなところで・・・。
Kさんの方を見る。
目が合って、ニヤッとする。
ああ、どうしたら。
僕のモノは大きくなってしまって
誰かにまさぐられている。
後ろを触る手も割れ目に沿ってジーンズ越しにアナル付近を
突いてくる。
吐息が漏れそうになるのを必死でこらえる。

終点はまだ?
早く降りたい。
理性と裏腹にカラダはこの状況に興奮していた。
見知らぬ人の手から逃げようと電車が揺れたときに
後ろを向いたのが余計いけなかった。
シャツの隙間から手が入ってきて
乳首を弄られる。
僕は目をギュッとつむり快感に耐える。
ペニスの感覚がだんだんなくなってきて
絶頂が近くなってきていることを感じる。
こんなところでイってしまっては・・・。
そう思っても伝えるべき相手がわからない。

もうすぐ終点・・。
早く着いてくれ・・・・。
ああ・・もうがまんしきれない。

その瞬間、一斉に解放される。
あ・・・着いたんだ。
ぼうぜんと人波にながされ、ホームにでる。
誰かが近づいてくる。
と、目の前にすっとKさんが現われる。
「よ、お疲れ。すごい混んでたね!」
そして耳元でささやく。
「ガマンしてる顔もエロいね。」
わかってやってるんだ。
なんて奴。
したり顔のKさんととまどい顔の僕。
朝の新宿駅、埼京線ホーム。



痴漢電車・前編

2006-11-01 | Weblog
Kさんに
「平日デートしない?」
って言われたときにはこんなことになると思っていなかった。

安直な僕は有休休暇を申請し、受理された。
Kさんと待ち合わせたのはとある駅のホーム。
一緒に並びながらKさんが言う。
「こないだのこと、試してみようよ。」
えっ?なに?
思う間もなく、電車が滑り込み、僕達はラッシュアワーで身動きが取れない車内に押し込まれる。
Kさんはどこ?
どさくさで少し離れたところで微笑むKさん。
せっかくのデートなのに・・・。

しばらくするとなんかおかしい。
なんだろう。
・・・!
誰かの手が僕の股間に触れているけど動きが変・・。

・・・痴漢?

ケツもなんだか触られてるような気がする。
あ・・割れ目に沿って・・あ・・

どう考えてもそのとき2人が僕に触れていた。
Kさんのほうをみる。
微笑むKさん。
馬鹿な僕はこの状況になってようやくKさんの言った意味が理解できた。
「おまえは男を誘ってる」
「試してみようよ」
今朝、着てきて欲しいと言われていた、穴の空いたジーンズ。
胸元のあいたシャツ。
・・・試されているんだ。