( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

8月中旬の話2

2007-11-30 | Weblog
Mさん主催の乱交パーティーに出席した。
もう、堕落度も極めたな・・・。

貸し別荘を借り切ってそれは開催された。
敷地に入れば、近隣の視線は気にならない。

だから思いっきりハメをはずせるシチュエーションだった。
貸し別荘までMさんの車で行った。
Kさんも一緒だった。
Kさんの運転中はMさんに車中で弄られ、僕はもだえた。
「今からそんなんでどうするの~もっとスゴイことすんだよ~」
Mさんはニヤニヤしていた。

貸し別荘に着くと、Mさんは僕に言った。
「まさるはずっと全裸ね。」
僕は言われたとおり服を脱いでリビングのでかいソファーにもたれた。
玄関先でいろんな人の声がする。
これからどうなるんだろう。
少し後悔する。
家族のことが頭をよぎる。
子供、
妻、
そして・・・。
Lさんの顔・・・。
そして打ち消す。
いや、いいんだ、もう。
これから起こる快楽の宴に身を委ねればいい。
一時でも忘れられればいい。

扉が開いてMさんがまたあのカクテルを持ってくる。
「さ、これ飲んで。あとこれも。」
これ・・。たびたびくれるカプセルだね・・・。
こんなに沢山飲むの?
「長丁場になるからな。みんなおまえとやりたくてウズウズしてるぞ。」
僕は一気に飲み下す。

「さあ、みんな入ってきて。」
ぞろぞろと見知らぬ男たちが入ってきた。
僕はこれから彼らに抱かれるんだ。
そう思うと期待と不安と少しだけ後悔と・・・。
酔いがまわってきて道徳が吹き飛ぶ・・。
こうして宴は始まったのだった。

8月中旬の話

2007-11-22 | Weblog
あんなことがあったせいで、会社でLさんとも気まずい。
なんで?僕が悪いの?
僕は客観的に見て、総合的に見て悪い奴だろう。
自分でもそうだと思うけど、
ことLさんとの関係に限定すれば、なにも悪いことはないはずだ。
なのに、なぜ避ける?僕を。
なぜ、僕のほうが罪悪感を感じなければいけないんだ!

イラつく僕。
どうしてもLさんにきつくなってしまう。
意見が合わないときも
必要以上に声を荒げてしまう。

腹が立つのが、そんなときLさんが戸惑った表情を浮かべながらも反論してこないところだ。
まるで、自分に非があるような顔して。

やめろ!
いつものように怒ってくれよ!

ひとり相撲で疲れる僕。
それで、今日もゲイセックスに逃げる。

乱交実行日が決まったらしい。
そんなことをしてる自分に罪悪感を感じるけど、どうしようもない。
とことん堕ちてやる。

僕はLさんが行く出張についていくことがなくなって
上司にこっそりまた組ませるように懇願した。
受け入れられたら、あることを実行に移すつもりだ。

8月上旬の話3

2007-11-16 | Weblog
僕は「あること」に対して疑念が確信になって自分で自分が支えきれなくなった。
翌日、「仕事があるから」と嘘をついて家から戻った。
そしてそのままMさんに連絡した。

「まさる、ほんとにセックス好きなんだなぁ。」
のんきに言うMさん。
「だったらもっとスゴイことしたくない?」

Kさんを呼び出して3Pする。
もはや僕には普通のことだ。
このくらい、当たり前だ。もっと堕としてほしいよ・・・。

そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、Mさんが言った。
「乱交パーティー行ってみる?」

僕はMさんが出してくれるなぞのカクテルをいつもより沢山飲んでベロベロになっていた。
やけっぱちになっていた。
それで、
「ああ、いいね」
と言ってしまった。

「じゃあ、安全なの、集めとくね」
Mさんはそう言った。

「なんかあったの?」
Kさんが帰り道、僕に聞く。
「尋常じゃないよ、まるでセックス中毒みたいじゃん。昔のまさるはもっと自制が利いてたよね?」
・・・
「オレもガッツリやっちゃってるから言う資格ないのかもしれないけど、大丈夫?」
僕は自分が階段をころげおちるように堕落していくのを感じる。
でも、今はそれでもかまわない。
逃げたい。
逃げたいんだ。
快楽の渦に流されていればなにもかも忘れていられる。
だから・・。

「大丈夫。心配しないで。」
そうKさんに言うのがやっとだった。

8月上旬の話2

2007-11-10 | Weblog
僕はニブイ。鈍感ってよく言われる。
でも、そんな僕にもわかってしまった。

愕然とした。
僕の疑念は確信に変わった。
なんてことだろう。

それはLさん一家と僕の家族が会ったときだった。

え?
こわばった妻の顔。
戸惑ったような笑顔のLさん。
一瞬だったけれど、僕は気がついてしまった。

Lさんの子とうちの子・・・。
似ている。Lさんに。
仲良く遊ぶ子供たち。
Lさんにとてもなついてしまって。
うちの子はいつもは人見知りするタイプなのに。

傍目には楽しく川原でバーベキューに興じる二組の家族にしか見えなかったかもしれない。
みんなどんな気持ちだったんだろう。
必死に取り繕っている妻。
戸惑いを隠すLさん。
気がつかないLさんの奥さん。
無邪気な子供達。
ヤケになってビールをあおる僕。

酔ったふりをして川に飛び込んで
「なにやってるの~」
とみんなに怒られた。

僕は泣きたくなった。

家に戻り、妻が
「今日は楽しかった?」
と訊いてきた。
僕は
「でも疲れちゃった。」
とだけいって寝た振りをした。