誰？

KさんとLさんと僕。
３人で風呂めぐりをしている最中に事件が起きた。
僕のレベルでは二人ともいい体してる。
ある意味眼福眼福・・・なんて思っていたからバチがあたったのか。

３人でにごり湯に入っていたときのこと。
誰かが触ってくる。
最初は当たってるだけかと思っていたけれど。
ん？変だな？
気のせいか？
いや違う。
明らかに触ってきている。

痴漢じゃないかー！
やばい、勃ってきちゃった。

あせる僕をよそになぜか話が盛り上がる二人。
どっちだ？それとも別の誰か？
見渡すと手が届きそうなのはKさんとLさんともうひとり。
目の前の知らない人と目が合う。
じっと見られてる気がするのは気のせい？
手を捕まえてみればいいんだろうけど、できない。
どうする？

「そろそろ次行こうよ」
Kさんに言われても立てない。
「先行ってていいよ」
それでもさわってきてれば別の人だ。
二人が上がるとともに手も引いてしまった。
やっぱり二人のうちどちらかか？
そういえばLさんが職場では使わない
「～っすね」というのも気になる。

帰ってきた今でも気になってしまう。
Kさんに聞いたら
「そんなことしないよ。あれ、それともして欲しいのかな？？」
と言われた。

ほんとに誰だろう・・・。

ニアミス

またKさんに誘われて、スーパー銭湯に行った。
メシ食ったあとにKさんが言い出して、急に行くことになった。
またKさんの裸が見れる・・・。
邪な気持ちも多分にあったけれど。

タオルとかは借りた。
二人でいろんな風呂に入った。
今はほんとにいろいろあるんだなぁと感心してしまう。
これで５００円前後なら得だよね。
土日に家族連れで込み合うのもわかる気がする。

と思っていたら、あれ？
同僚のLさんじゃないか？
「どしたの？」
「いや、会社の人に似てる・・」
「本当！？どれどれ？」
「や、やめろって」
Kさんといるのを見られたくなかったわけではないけれど、裏の顔を会社の人に見られるのは避けたい。それが社会的に問題のないシチュエーションであったとしても。
「あ、どうもまさるさん」
・・・気がつかれてしまった。

結局３人で風呂めぐり。
ドキドキ（ヒヤヒヤ？）しつつ、いい男二人に挟まれるのも悪くない。
L「俺も初めてなんすよ」
K「ここ、いいですよね」
K「あ、こんどあっち行きませんか」
L「いいっすね。まさるさんも行きましょうよ」
なんだこいつら二人でばっかしゃべりやがって。
あれ、てかLさん妻子もちしかも男の子だったよな？
平日のこんな時間にいいの？
なんで一人で来てるのか・・・？

プールのあとで

プールにKさんと行った帰りに、一緒に飲んだ。

「ホモ専用のプールがあったらどうなるかな」
「その場で始めちゃったりしちゃうんじゃない」
「全裸もOKみたいな？」
「ゲイビーチかよ」
「まさる、ゲイビーチいったことってある？」
「ないよ」
「行ってみない？」
「えー、どうしよう」
「冗談だよ」
「もしさ、貸切のプールとかあったら流行るかな」
「そういうのあったらまさると行きたいな」
「え？」
「いいじゃん。二人で全裸になって思いっきり泳ぐんだ」
「はぁ・・・」
「で、おたがい欲情して、プールサイドで始めちゃうんだ」
「はぁ・・・」
「疲れたらそのままうとうとしたりして」
「うーん・・・」
「また、泳いで、Hして」
「うーん・・・」
「想像してるでしょ？」
「してないよ」
「勃ってんじゃないの？」
「やめろって」
「うちきてHする？」
「なに行ってんの！」
「俺はいいよ、いつでもOKだから」
「・・・」

触られて以来、Kさんは言うことが少し大胆になった。
冗談めかしてるけど、こっちはドキドキする。
何もないんだけれど、
何か期待しちゃう自分もいて。
若い頃に戻ったみたい。
夏のせい？

プールに行った。

Kさんとプールに行った。
結局、競パンは穿いていかなかった。

「久しぶりだなぁ、泳ぐの」
なんて言いながら更衣室で全裸になって着替えた。
勃起したらどうしようとドキドキだったけれど、落ち着け落ち着けって言い聞かせながら。
競パンってきついから多少苦労していたら、Kさんに
「おお、やらしいねぇ、誘ってるの？」
と耳元で囁かれた。
「これしかはけるのがなかったんだよ」
と言いつつ、ココロのなかでは
「やばい、勃つなよ」
と念じていた。

そんなKさんはスパッツをはいてきていた。
ちょっと拍子抜け。

プール自体は楽しかった。
本当に久しぶりに思いっきり泳げて気持ちよかった。
仲間っぽい人もいて、目の保養になるような見事な体型もいて。
目が合ったりして。
久しぶりにわくわくした。

帰りにシャワーを浴びるとき、
Kさんが全裸になって浴びていた。
僕も全裸になってシャワーを浴びた。
すごくそそられた。
Kさんって意外と筋肉質で、やっぱりいいなって思った。
勃起しないように気をつけながら、Kさんをちらちら盗み見た。
やばい、勃ってきそう。
あわててタオルで隠して更衣室へ行った。

後からきたKさんに
「まさる、けっこういい体してるね。ドキドキしちゃったよ」
なんて言われた。
「けっこういいモノ持ってるし」
え？Kさんもこっち見てたの？

プールへのお誘い

Kさんとプールに行くことになった。
「まさる、暑いから泳ぎに行こうよ」
って誘われて、久しぶりに行くことにした。
自分が主体でプールに行くなんてどのぐらい振りだろう。
水着着れるかな？
心配になって、ためしに前にちょうどよかった競パン穿いて見たら
きつくていかにもホモっぽい。
無理して小さいのはいてるあたりが、やらしい（誘ってる）感じ。
思わずその場でオナニーしちゃったくらい（ウソ）。

体型はちょっとやばいけど、なんとかまだ大丈夫かな。
Kさんはどんな水着着るんだろう。
前にちょっとだけハダカみたことあるけど、
おおっぴらに見れるとなると、ある意味すごく楽しみ。
あ、着替えのときとかどうするんだろう。
隠すのかな、隠さないのかな。
ひょっとしたら見えちゃうかな。
Kさんの前で勃起したらどうしよう。
公衆の面前ではやばいよね。
人気がないとこならそれもいいかもしれないけど。
あー、どうしよう。
健全に行こうかやっぱり。
前もって穿いて行くか。
子供みたいかな、そんなの。

楽しみで思考がループしちゃう。

結局一件落着

転勤話がもちあがっていた僕だけれど
なんと
うれしいことに

話がぽしゃった。

よそに人を移せるほど今の部署に余裕がないらしい。
「今誰か出したらうちがやっていけない。だから今回のは無しってことで」
だって。

よくよく考えると
この間書いたメンタル面で参ってしまったひとのおかげかもしれない。
それとも

多少は職場に必要な人材ってふうに思われたってことか！？

良かった。ほんとに。
これで万事OKて訳じゃないけれど、
がんばる気力は湧いてきた。

早速Kさんにもメールをした。
「よかったね」
すぐに返ってきた。

久々にいい一日。
たまにはこんな風に浮かれたっていいよね。
たまには。

メンタルヘルス

会社でメンタル面で参ってしまい、休んでいるひとがいる。
とてもマジメなひとで、残業時間も多かったけれど、
だんだん元気がなくなってきていた。

あるとき、電話の途中で話が続けられなくなり、
そのまま倒れてしまった。

自分は目の当たりにしたわけではなかったけれど、
大変だったらしい。

僕が戻ってきたときに
そのひとはトイレで吐いていた。
その時点で３０分以上たっていたらしい。

結局そのまま帰ることになって
翌日から休んでいる。
医者で休みように診断書もでたそうだ。

なんとかできなかったかなぁと思う。
新聞記事によると３０代男性の残業時間が最も多いらしい。
自分もそうだけど、とにかく忙しいし、余裕もない。
自分も職場のなかでは残業は多い方だから人のことにかまけている場合ではないけれど。

景気が良くなってきているらしいけど実感なんてない。
ひたすら大変になっていってるだけ。
強い人しかいいことない社会ってどうなんだろう。
毎日負けないように、がんばらなくてはって言い続けなくてはいけない社会ってどうなんだろう。
僕にできることは家庭もあるそのひとが早く良くなりますようにと祈ることだけ。
本当に早く良くなってください。

苦しくて

ここのところ、Kさんとのことで
ちょっとココロが苦しい。
こないだ取り乱した１件以来、
やっぱり自分はKさんが好きなんじゃないかって思ったり、
逆に、Kさんに気を持たせるようなことをしているのではないかと思ったり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ちょっと整理してみよう・・・。
Kさんのこと好きか。
どんな風に好きか。
これからどうなりたいか。
Kさんは僕のことをどう思っていそうなのか。

Kさんのことは好き。
正直、寝てみたい。
結婚してなければつきあってみたい。
でも僕は結婚してるし、そんな僕をKさんがどう思っているのかわからない。
友達としても好きだけれど本当はそれ以上になりたい。
でもなぁ・・・。

だめだ。もっと正直にならないと！
いいひとぶらないで、よく考えないと。

そう、できることならKさんとつきあいたい。
カラダの相性がよければ会うたびでもやりたい。
家庭と両立していきたい。
どっちも捨てたくない。

ほら、本性が現われた。
やっぱり僕はズルイ既婚者。

でもそんな僕をKさんはどんな目で見ているのだろう。
来るもの拒まず？
それとも一時の退屈しのぎ？
ひょっとして・・・。

悪いのは自分だということもわかってる。
悩む原因が自分ということもわかってる。
でもちょっと苦しい今日この頃。

取り乱して・２

つづき
「そゆこと言ってんじゃないだろ」
「あのさ、俺達ホモなんだよ？気が合えばセックスもしたくなるんじゃないの？」
「そんなこと・・・」
「今までの人とはすぐ寝たくせに俺はさせてもらえないの？」
「・・・・・」
「俺、魅力ないの？」
「もういいよ、帰る」
「落ち着けったら」

僕はとうとう泣き出してしまった。
それで、Kさんにぎゅっと抱きしめられた。
Kさんは終始冷静だったけど。
そのまま僕はうとうと・・・。

目が醒めたらほとんど夜が明けていた。
「大丈夫か？」
気がついて起きたKさんが声をかけてきた。
「・・・うん」
「昨日大変だったんだよ」
「・・・途中から憶えてなくって」
とっさに嘘をついてしまった。
恥ずかしくて。
「なんか迷惑かけちゃったみたいね？ごめん」
「・・・いや、大丈夫。気にしないで」

酔った振りをしてごまかしてしまった・・・。
Kさん本当はどう思っているんだろう。
冗談めかしていたけど、あの時言ってたことは
本当なのかな。
どうしよう。
取り繕ったものの、ちょっと気になる。

取り乱して

転勤話が持ち上がっている僕だけれど、
先日Kさんの家に行ったときに大失態を演じてしまった。

いつものようにメシ食ってから行ったんだけれど、
Kさんちで飲みすぎてしまったのだ。
で、酔った勢いで言ってしまった。
「おれのことどう思ってるの？」

「エロDVD友達かなぁ！」
「マジメに言ってくれよ」
「マジメだよぅ」
「ふざけないでくれよ。それだけかよ。」
「？」
「知り合ってそれなりに時間もたつけど、それだけなの？DVD見るだけの関係なの？俺たちって」
「どうしたの？」
「なんとも思ってないのかよ。今まで見たいにちょくちょく会えなくなるかも知れないのに」
「・・・・・」
「・・・・・」
「俺がなんとも思ってないと思ってた？」
「そうは思ってないけど、ふざけてるじゃないか」
「これでもガマンしてるんだぞ」
「俺がいけないてのか？」
「じゃぁ、ガマンしなくていいのか？」
「・・・・・」
「じゃぁさっさとやろうぜ。脱げよ」