( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

出張

2007-01-27 | Weblog
Lさんと出張した。
ほとんど出張ってひとりが多いけれど、
今回はふたりでということで。

正直なところ、とてもうれしくて、行くことになったときから僕はうきうきしていた。Kさんに
「まさる、最近いいことあったの?」
って聞かれるくらい。
まあ、Kさんには本当のこと言えないけれど。

いつもは緊張する出張もふたりなら余裕。
いざというとき助け合えるから同じことしても心理的な余裕が全然違う。
ささっと片付けて、久しぶりにゆっくり飲もうよってことになった。

いろんなこと話した。
Lさんがゲイだったら・・・なんて思いながら(聞けないけれど)楽しく飲んだ。結構面白かったのは、家庭があることで悩みどころが似てるなぁって。
家庭も大事にしたいけれど、個人としての自分も大事にしたい。
なかなかできないけれど。

宿に帰ると、なんと宿に露天大浴場があった。
「いっしょに行こうよ。」
とLさん。
あ・・Lさんのハダカが拝める・・・。
僕はどきどき。
前に一度スーパー銭湯でばったり会ったときに見たことあるけれど、今日はじっくり二人で入れる。

相変わらずのいいカラダ。
こんなひとに抱かれたいなぁ・・・。
おっと何考えてんだ、僕は。

部屋に戻っていい気分でまた飲んだ。
間違いなんて起きるはずないけれど。
「Lさんと一緒に仕事できてよかったな・・・」
机に突っ伏してつぶやく。
「こちらこそ!」
あ。
Lさんが僕の髪をくしゃくしゃってする。
「まさるとコンビ組めて幸せだよ。これからもよろしくな。」
やめてよ・・・泣けてきちゃうじゃないか。
「なんだぁ、まさる泣き上戸なの?」
Lさんの顔が近づいてきて・・・・。

気がつくと朝だった。
「まさる、朝だよ~」
浴衣をはだけて朝立ちまでしてて僕は顔を赤くする。
「メシ前に風呂行かない?」
「OK!」

また行きたいなぁ出張。Lさんと一緒に。
Kさんには一人で出張だって内緒だけれど・・・。

Kさんの悩み

2007-01-24 | Weblog
Mさんと話した内容。
それはKさんの悩みだった。

Kさんは僕が既婚者であることに
やはり抵抗があるらしい。
「好きなんだけれど、不毛」
なんだそうだ。
「とても好きだし、気も会うし、いい奴だからそばにいたいなって思うし。でも100%自分のものにならない。それがときどきすごく空しくなる。」
ああ・・。
「セックスしてるときなんかこれ以上の奴はいないって思えるくらい。ケツにぶちこんだまま死んでもいいってくらいなんだよって。」
そんなことも話してるの?
「でも帰るところは自分のとこじゃないし、ときどきメタくそにしてやりたくなって、縛り上げていたぶったりするんだけれどって。」
おいおい、余計なこと言い過ぎじゃないか・・。
「でもそのときの表情がまたそそるから、自分からやめるとも言えないしって。」
ああ、なんてこと・・・。
「まさるが既婚者じゃなければなぁって。」
・・・それはなぁ・・・
「別れさせ屋でも雇おうかって。」
え~!待ってよ。
「意外とあいつ依頼心強いし、さみしがりやだよ?ほっとくと他の奴にふらっと行っちゃうかもよ?」
・・・
「俺、引き受けてもいいよ。今でもあいつのこと好きだし。」
なんでKさんと別れちゃったの?
「他にすきなひとができたって。君のことだよ。」
えっ・・・。
「そんで泣く泣く分かれてやったってわけ。」
・・・うそでしょ・・?
「うん、嘘。セックスの相性が悪くって。お互いすごく好きなのにね。だからお互いもっといい相手を見つけようってね。」
じゃぁ・・・
「そう、きっと君と僕も相性いいかもね、フフ。」
フフじゃないよ、全く。
「まさるも家庭捨てるつもりないんだったらKにしっかり説明したほうがいいよ。手遅れにならないうちに。」
・・・そうだね。

やっぱり躓くところはそこだったか。
うすうす感じていた。
やっぱり既婚だと難しいのかな。
なんとなくKさんの気持ちを重く感じる。
いけないのは僕なのに・・・。

なぞのオトコ・Mさん

2007-01-20 | Weblog
「Kを僕に返してくれませんか?」

とっさのことで返事ができない。
困っていると、Mさんが笑う。
「はっはっは、冗談。Kが好きになった人に会ってみたかっただけ。ごめんね、びっくりさせちゃって。」
・・・人が悪くないか。
確かに僕は人の道に外れることをしている。
自分でもわかってる。
怒る権利もない。
でも、初対面に近いひとに面と向かって言われればさすがに面白くないこともある。

「まあ、飲もうよ!」
僕の心中を知ってか知らずかMさんは僕の肩をポンポンとたたいた。
半分やけになって僕はグラスをあおった。
すきっ腹にアルコールが滲みていく。

それから何杯飲んだだろう。
結論から言えばMさんは結構いい奴で、そういう意味ではKさんが言うように安心な人だった。
ゲイの友達としてうまくやっていけるかもしれない。

「また飲もうね!」
大きく手を振ってMさんが人ごみに消えていく。
楽しかったけれど、少しフクザツな気持ち。
それについてはまた今度。

「君、ゲイでしょ?」

2007-01-13 | Weblog
Mさんからもらったアドレスと番号。
さすがに電話は気が引ける。
メールくらいならいいかな・・・?
Kさんの友達だし。
でもKさんに誤解されたくない・・・・。

と思っていたら誰かからメールが・・。
!?
Mさんのアドレスじゃん。なんで俺の知ってるの?

「返事が来ないからKから聞き出してしまいました。今度俺と飲まない?」
どういうことだろう。

Kさんに電話する。
「こないだのMさんって何者?」
「ああ、メールきたでしょ。彼、あういうの好きなんだ。」
「あのさ、飲みにいこうって言われたよ。」
「行けば?」
「は?」
「あいつなら安心だから。」
「は?」
「あいつ、元彼なの、俺の。」
「ってゲイってコトじゃん!」
「そうだよ。」
「心配じゃないの?」
「あいつは大丈夫。わかってるから。」

少し腹立たしかった。
僕のことは疑って無理やり犯すようなまねまでするくせに。
だからOKのメールをしてしまった。よく考えずに。

よく知らない人と待ち合わせるのって緊張する。
前回と同じ場所で待ち合わせる。
なんと僕より先に来ていた。
隣に座る。
「Kから俺のこと聞いた?」
「はい。」
「君、ゲイでしょ?」
「はあぁ!?」
思わず大きな声をあげる。

失礼じゃないか、なんで知ってんだよ。
「Kに聞いた。既婚者が好きになってしまったって。君のことだろ?」
・・・Kさんのおしゃべり・・。
「なんで既婚者なのにこういうことするの?」
ケンカ売られてるのか?
「まあ、いいや。話っていうのはさ・・・」
怪訝そうな顔をする僕にMさんは言った。
「Kを返してくれませんか?」

とまどい

2007-01-06 | Weblog
Kさんと飲みにいった。
僕から誘った。
「たまには外で飲もうよ」って。
Kさんの家でなくて、外で。
「たまには語り合おうよ」って。

のんびり飲みたかった。
ゆっくりと飲みたかった。
いいムードで酔いたかった。

それは表向き。
実は・・・。
自分を試したかった。
Kさんのカラダが欲しくならないか。
このまま「おやすみ」が言えるか。

セックスの予定がないという思いだけで
なんという新鮮な気持ち。
気の会う友達と飲んでいるような・・・。

・・・
あれ?
俺達つきあっているはずじゃ・・・。
夏前にはあんなに自分の中でKさんに対する気持ちがあったはずなのに、いまはどうだ?
自分ではうすうす気がついていたのだろうか。

・・・

楽しく飲んでいたのに、気がついてしまった。
僕が欲しかったのは彼氏じゃない。
カラダの欲求を満たしてくれる相手。
で、自分をわかってくれる人。
つまり極上のセクフレを求めていたんだ。

Kさんと飲みながら途中で気づいた。
この気持ち、どうすればいいのだろう。

と、そこへKさんの知り合いらしい人が入ってくる。
軽く会釈する。
その人は(Mさんとします)僕達の隣に座るとKさんと親しそうに話しはじめる。
Kさんも楽しそう。
僕のわからない人の話で盛り上がっている。

僕は・・・
なんだか腹立たしくなっていた。
KさんをMさんにとられたような・・・。

あれ?
これって嫉妬?
妬くってことはまだ僕の中に気持ちがあるってことだろうか。
まだ望みがあるってこと?

Kさんがトイレに立つ。
Mさんが僕に話しかけてきた。
「君、Kの友達?」
「?。まぁ、そうですけど。」
「Kさ、君の事で悩んでるみたいだよ。」
そういってMさんはニヤッと笑う。
「どういうこ・・」
言いかけて、口をつぐむ。
Kさんが戻ってきた。
「さて、邪魔者は消えるとするかな。じゃな、K、また。」
ウインクしたMさんに握手を求められ、思わず手を出す。

僕の手の中にはメモが・・・。
「!」
Mさんの電話番号とアドレスだった。

僕は当初の目的を忘れ、ただ戸惑うばかりだった。
さて、どうしようか・・・。
(結局、この日はその後Kさんの家に行ってしまった・・・。)

現状維持

2007-01-03 | Weblog
ここのところしばらく自分の身の振り方について考えていたけれど、結局結論が出なかった。
このブログにもコメントとかもらったりして、それはうれしくて、参考にしようなんて思っていたんだけれど、やっぱり結論が出ない。

だから・・・しばらくは様子を見ることにした。
先送りってやつ。
でも考えても妙案が出てくるでもなし。
じっくり、ゆっくり考えたい。
後悔しないために。

今、もしこのつらさから逃げようとしてどちらかを選んだとしても後で「やっぱり・・・」と思う気がする。
だったらズルイ選択だけれど今は現状維持。
そうすることで当面の平衡が保たれるなら・・・。
いつまでもこのままではいかないことはわかってるけれど。
(なんて新年早々駄目な俺・・・。)