( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

痴漢電車・後編

2006-11-01 | Weblog
あ・・・電車が揺れた隙に誰かの指がジーンズのボタンをはずし
侵入してくる。
そしてじかに触られる。
いけない、感じてしまう・・・。
こんなところで・・・。
Kさんの方を見る。
目が合って、ニヤッとする。
ああ、どうしたら。
僕のモノは大きくなってしまって
誰かにまさぐられている。
後ろを触る手も割れ目に沿ってジーンズ越しにアナル付近を
突いてくる。
吐息が漏れそうになるのを必死でこらえる。

終点はまだ?
早く降りたい。
理性と裏腹にカラダはこの状況に興奮していた。
見知らぬ人の手から逃げようと電車が揺れたときに
後ろを向いたのが余計いけなかった。
シャツの隙間から手が入ってきて
乳首を弄られる。
僕は目をギュッとつむり快感に耐える。
ペニスの感覚がだんだんなくなってきて
絶頂が近くなってきていることを感じる。
こんなところでイってしまっては・・・。
そう思っても伝えるべき相手がわからない。

もうすぐ終点・・。
早く着いてくれ・・・・。
ああ・・もうがまんしきれない。

その瞬間、一斉に解放される。
あ・・・着いたんだ。
ぼうぜんと人波にながされ、ホームにでる。
誰かが近づいてくる。
と、目の前にすっとKさんが現われる。
「よ、お疲れ。すごい混んでたね!」
そして耳元でささやく。
「ガマンしてる顔もエロいね。」
わかってやってるんだ。
なんて奴。
したり顔のKさんととまどい顔の僕。
朝の新宿駅、埼京線ホーム。



痴漢電車・前編

2006-11-01 | Weblog
Kさんに
「平日デートしない?」
って言われたときにはこんなことになると思っていなかった。

安直な僕は有休休暇を申請し、受理された。
Kさんと待ち合わせたのはとある駅のホーム。
一緒に並びながらKさんが言う。
「こないだのこと、試してみようよ。」
えっ?なに?
思う間もなく、電車が滑り込み、僕達はラッシュアワーで身動きが取れない車内に押し込まれる。
Kさんはどこ?
どさくさで少し離れたところで微笑むKさん。
せっかくのデートなのに・・・。

しばらくするとなんかおかしい。
なんだろう。
・・・!
誰かの手が僕の股間に触れているけど動きが変・・。

・・・痴漢?

ケツもなんだか触られてるような気がする。
あ・・割れ目に沿って・・あ・・

どう考えてもそのとき2人が僕に触れていた。
Kさんのほうをみる。
微笑むKさん。
馬鹿な僕はこの状況になってようやくKさんの言った意味が理解できた。
「おまえは男を誘ってる」
「試してみようよ」
今朝、着てきて欲しいと言われていた、穴の空いたジーンズ。
胸元のあいたシャツ。
・・・試されているんだ。