告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

介護保険制度

2010年08月11日 | Weblog
介護サービスを1割負担で受けることのできる制度。65歳以上、もしくは40~65歳の方で特定疾病に該当する方、2006年より「がん末期」が特定疾病に加わった。がんの場合は主治医の意見書の提出が求められる。在宅療養での介護保険の利用は、市区町村の介護保険課に介護認定申請書を提出する必要があり。


介護保険で利用できるサービス
訪問介護、訪問入浴、訪問看護、通所リハビリ、居宅療養管理指導、福祉用具貸与、住宅改修費の支給、デイサービス、ショートステイ、訪問介護には調理、掃除、洗濯、買い物などの生活援助が含まれる。


毎月の医療費の支払額が一定の上限を超えると、申請により高額医療費として超えた分の払い戻しがうけられる。70歳未満の方は、80100円+(総医療費-267000円)×1% (多数該当制度有りー44400円) 70~75歳は、外来24600円、外来+入院62100円(在宅ケアは外来扱い)

在宅ホスピスケアにかかる費用の目安
在宅時医学総合管理料     42000円
在宅医の訪問診療料(月4回) 33200円
訪問看護(月12回)      98400円
重症者加算          10000円
重症者管理加算        2500円
24時間連絡体制加算      2500円
トータル  188600円(自己負担分は1~3割)
医師や看護婦の交通費、薬剤料、検査料は含まれない。


将来、介護サービスを受ける際のおぼえがき。



がん告知から2年と1ヶ月と3日

2010年08月09日 | Weblog
体調的にはまずまず。普通の生活を続けることが出来ている。ありがたいことだ。暖かい季節が良いのだろうか。寒くなった時が心配だ。先日は下血が続いた。とたんに不安になった。ガンが大腸に転移したと思ったからだ。食生活にも気を使っているのに痔になるとは考えられない。余り深く考えないことにするしかない。不安を持つ生活はよくないから。


たった1枚のマスクがあなたのからだを守る。ぬれマスク健康法を実践している。気になって熟睡できないが、そのうちになれてくるだろうと思って1週間ほどが経つ。やっぱり慣れない。朝起きた時にはマスクはなくなっている。無意識にとりはずしているようだ。いびきがひどく、口呼吸をしていた。マスクをすることで鼻呼吸になって、口が乾燥しない分だけ調子が良さそうな気がする。寒くなればマスクも気にならなくなるだろう。


臼田篤伸さんの本には手洗いやうがいはまったく効果がないとも書かれてある。まったく同感だ。手は生活の道具。寒い時の手洗いは皮膚を守っている皮脂をうしない、結果的にブドウ球菌などの繁殖を助長する。ウィルスが体に侵入する際には気道の中でもうがいで届かない上咽頭部に付着する。犬や猫、当然にうがいや手洗いはしないけど、それで寿命が短くなったようには見えない。


昔からアレルギー性鼻炎で悩んでいた。なぜ上咽頭ガンになったのだろう。



子宮頚がんワクチンに政府から助成方針

2010年08月07日 | Weblog
8月5日のニュースによると、来年度に公費助成される方針のようだ。2009年10月に承認された子宮頚がんワクチンは任意接種のため、計3回、約5万円の接種費用は全額自己負担になる。これに対して、日本産科・婦人科学会など23団体が公費助成を求める要望書を提出していた。子宮頚がんは推定で年間約15000人が発症し、約3500人が死亡している。ワクチン接種によって、原因ウィルスの6~7割の感染を予防できると期待されている。専門家は11~14歳の女児への接種がもっとも効果的と指摘している。


子宮頚がんワクチンで思いつくのは、破傷風のワクチンもしくは日本脳炎のワクチン。それぞれ、破傷風菌や日本脳炎ウィルスに対するワクチンであるのが理解できる。しかし、子宮頚がんウィルスというのは存在しない。ヒトパピローマウィルスの感染が原因になって引き起こされるケースが多いとされているだけ。しかも、ヒトパピローマウィルスに感染した女性が必ず10~20、30年後に子宮頚がんになるかといえば、そうでもなさそうだ。さらにワクチン接種には確率はごく低いけれども副作用が発生する。インフルエンザワクチンの集団接種が取り止められた理由は、副作用死が発生し社会的に問題になったからだ。その結果、インフルエンザでの死者は当然のことながら増加に転じた。同じように子宮頚がんワクチンでもショック死の危険性は指摘されている。現在の人間のほとんどが感染しているといわれるパピローマウィルス、11~14歳の時に接種することが望ましい理由は親からの移行抗体がそのときまで続いているからだろうか? などとの考えが起きる。犬では7.種なり8種ワクチン、猫では3種もしくは5種のワクチンを生まれたときから毎年接種することが望ましいとされている。新旧インフルエンザワクチンでも毎年接種が推奨されている。ヒトパピローマウィルスは抗体の持続期間が極めて長い、他のウィルスの概念から外れているウィルスのようだ。調べる余裕はないが医学的に興味がわく存在だ。


これにより、子宮頚がんが少なくなるかどうかについて。ヒトパピローマウィルスの感染に由来する発ガンは少なくなっても子宮がんの総数が減ることに繋がるのだろうか?たとえ子宮頚ガンは少なくなっても子宮体ガンが増えることが考えうる。発ガンには免疫力の低下というトリガーがある。ガンが発生するのは免疫力が低下した、感染の20年、30年後のことになる。はたして、乏しい健康保険財政から支出された金額分だけ、がんを免れた女性の皆さんから感謝されることに繋がるのだろうか?確実に喜ばれることになるのは定期的な収入が確保されたこの製薬会社に勤められる方々ではないかと感じる。


政府が5万円の接種費用に対しどれだけ助成するのかはまだ決まっていないようだが、半分を助成と仮定した場合、2万5千円が自己負担となる。この金額が高額であると考える人は接種しないことになる。どこまで助成したところで、割をくうのは格差の底辺にいる人々だ。ガンは年老いてから多く発生する。今の状況で金銭的に困っているひとが、将来のガンに対する恐怖心から負担する金額はいくらが上限になるのだろうか?と想像する。ガンに対する意識が低い人と非難を受けることにならなければよいのだが。ばらまき政策はやめましょう。こんな主張が出来るのは私がガン患者だからである。



親戚の通夜

2010年08月05日 | Weblog
新聞の相談欄に、親戚の葬式に呼ばれなかったことで腹が立つ気持ちが治まらないがどうしたら良いかとの相談が載せられてあった。こんなことでご立腹されるのか? 私の場合は残る者には迷惑をかけない葬儀を希望している。細々としたところまで葬式の段取りをエンディングノートに残しておかなければならない。亡くなって24時間以内に火葬にはできないので安置しておく場所が必要。葬儀は必要ないと書いたりすれば、かえって残る者に迷惑をかになるのだろうか?


親戚の人の通夜に出かけた。行われたのは葬儀業者が運営している会館だった。亡くなられた方をしのぶことよりも、葬儀の形式についてのほうに関心がいってしまう。共済会員になれば、いざというときには格安で葬儀が挙げられるというパンフレットが置かれてあった。その費用が30万円ほどとあったが、200万円ほどが葬儀にかかる一般的な費用だとの認識がある。


坊主頭でない坊さんが登場し読経を唱える。そして意味不明のお経。坊さんは税制面で優遇を受ける。それは、存在自体に職業ではない部分があるからだ。坊主頭でない一般人であることを主張する坊さんは私の時は断わりたい。隣に座った親戚の仏さんと同じ年代のおじさん「これでは、ありがたみが感じへんね」 こんな形式の葬式は今だけだともいう。時代は急速に変化しつつある。まったくのムダだという。私と同じ考えのようだ。ところが話の最後に、最近に仏壇を購入したと・・・。中途半端に流れに身をまかせば、かえって残された人が困惑することになる。



大腸がんに対する丸山ワクチンの成績

2010年08月03日 | Weblog
丸山ワクチンを10年以上使用している進行性大腸がん患者(3期、4期)に関した統計処理について。2004年~2005年のカルテから、2006年3月末に集計された症例報告より(日本医科大学ワクチン療法研究施設)

10年以上丸山ワクチンを継続している患者282例のうち、病理組織所見が記載されたものが162例。そのうち3期に分類が102名(Aが78名 Bが24名)、4期が60名(Aが7名 Bが53名)。A群とは切除手術を受けた症例で85名。B群とは切除不可、もしくは術後再発が認められたもので77名であった。したがって、病状の重い4期には切除不可が多く含まれる。年齢―10代1名、20代2名、30代6名、40代35名、50代56名、60代47名、70~代15名。治療を受けている病院―準公立46(日赤、共済など)、私立44、大学33、国公立33、不明6。

ガンの発生部位(手術部位)―直腸55、S状結腸41、下行7、横行16、上行17、回盲9、不明17。分化度(記載されていたもの66例)―高分化36、中分化27、低分化3。リンパ節転移ーA群で58例、B群で42例。(不明記載なしの11例と27例を省く) 他臓器転移―162例中54例に転移が認められ、切除A群においても5例に転移が認められ切除されていた。非切除B群77例中、他臓器転移が認められたのが49例、その内訳は肝13、肺11、膀胱7、子宮4、卵巣3、腸3、骨2、膵、尿管、皮膚各1だった。

化学療法剤の術後使用はA群で63.5%、B群で71.4%。丸山ワクチン使用開始後は化学療法を使用しない例は、A群で42.4%、B群で35%だった。非切除B群では7割の患者が丸山ワクチンを3ヶ月以内に始めた。8割が6ヶ月以内に開始した。丸山ワクチンの使用年数の内訳。25年~18名、20年~31名、15年~44名、10年~69名。


考察の要旨

今回の症例のなかに現役医師2名が含まれる。国公立病院での患者数が少ないのは、丸山ワクチンは個人の意思で拒まれるのではなく病院の方針であることが推測できる。術後肺転移10例が肺切除を受けた後、丸山ワクチン単独継続が5名、化学療法併用が5名、全員が10年以上生存していた。
丸山ワクチンは強力な殺細胞能力を持つ化学療法剤との併用では、効果を期待しづらいという矛盾も抱えている。丸山ワクチン10年使用し、生存しているガン患者のQOLに関する質問には162名中、141名(91.5%)がPS 0~1(ほぼ日常生活が普通にできる)と答えていた。

162名の進行大腸がん患者が丸山ワクチンを早期から使用することにより10年以上最長33年生存していた。そのうち77名は治癒困難例(非治癒切除群)であった。しかも生存者の35%が丸山ワクチン単独治療によるものであった。これからは丸山ワクチンで延命が得られる可能性があることを強く示している。



安保徹教授も推薦する「ぬれマスク」療法

2010年08月01日 | Weblog
ぬれマスク療法というのは、夜寝るときにちょっと濡らしたマスクをすること。鼻の部分にはかからないように上部1/3を折り返してその部分を濡らす。こうすることで寝ている間は鼻呼吸がおこなわれ、適度な水分を含んだ空気がのどの奥に吸い込まれる。ちなみに部屋全体を加湿するとカビが生えて健康に悪影響がある。


「ぬれマスク先生の免疫革命」という本を書いたのは、歯科医の臼田篤伸さん。1945年生まれ。歯学博士。ガンの細胞培養学専攻、歯科開業のかたわら、風邪、ガン研究に取り組んでいた。あるとき、風邪を引いたことを感じるのがたいがい朝方であることに気がついた。風邪の菌やウィルスの感染によって発熱や喉の違和感など、風邪の諸症状がうまれるのであれば、日中に多くてもおかしくない。


人は寝ると意識がなくなる。外敵から無防備な状態になる。寝ている間は嚥下がおこなわれない。この嚥下活動が身体の防御活動のひとつで、ばい菌は胃に送り込まれて胃酸により溶かされる。さらに、抗菌物質を含むといわれる唾液も夜間は出ない。寝ている間に唾液が出て、気管に入らないような仕組みが備わっている。これらの仕組みは自律神経が関与している。日中は交感神経が優位、寝ている間は副交感神経が優位になるという。


風邪は夜中に進行する。口呼吸は免疫を低下させ、咽頭部の乾燥は外敵から侵入を容易にさせる。ぬれマスクが効果的という詳しい仕組みについてはさておき。次回はいきなりの実践編となる。理論が納得できたからだ。