告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

丸山ワクチンの適正濃度について

2010年08月21日 | Weblog
前回の記事にある体験談。AB方式をBB方式に変更した理由については判らない。AB方式で効果が認められなければ、濃度の高くなるAA方式への移行を考えるのが一般的だと思われる。低い濃度のワクチンが反応したのはなぜ、というより低い濃度を試す気持ちになったことが理解できない。


東京大学薬学部水野伝一名誉教授の研究は安部茂氏と連名で発表された。滝沢肉腫をマウスに移植しておこなった実験では丸山ワクチンの効果は認められなかった。水野教授はそれはマウスがツベルクリン陽性に転化していないことによると考えた。人はほとんどツベルクリン陽性である。ツベルクリン陽性のマウスを使って、これにエールリッヒ癌を移植、丸山ワクチンをいろいろな濃度に分けて注射する実験をおこなった。この結果、当然ながら生理食塩水だけの対照群では癌の抑制効果は認められなかった。一方、丸山ワクチンを接種した群の癌は小さくなっており増殖抑制が認められた。ただし、濃度の濃すぎる場合には効果がなく、微量を投与した場合に効果があった。この微量は、現在ヒトに投与されている量とほとんど一致していたという。


東北大学医学部石田名香雄教授のグループ(鈴木富士夫、林芳郎)が発表した研究。丸山ワクチンがインターフェロンを誘発するという研究。インターフェロンとは、ウィルスの増殖を防止する因子、糖タンパク質のひとつ。これがマクロファージを活性化することにより癌細胞も攻撃する働きがあるのではないかと考えた。マウスに丸山ワクチンを接種したのち、血中のインターフェロン力価を測定した。 その結果、丸山ワクチンの量が少量すぎても(マウス1キロ当たり0.5ミリグラム)、また大量すぎても(1キロ当たり50ミリグラム)、有意なインターフェロンの産生は認められなかった。マウス1キロ当たり5ミリグラムの投与したとき、投与から5時間後にもっとも効率よく血中にインターフェロンが産生された。丸山ワクチンを投与しなかったマウスではインターフェロンの産生は認められず、エックス線照射マウス(700R)に対しても同様にインターフェロンの産生は認められなかった。丸山ワクチンを投与したマウスから得られたマクロファージは正常マウスのマクロファージよりも4倍高い貧食能力を示した。実験からは、丸山ワクチンはマクロファージの活性化に関連していると認められた。


ぜひ追試験されることが望まれる。適正な濃度はいくらなのか、自分の身体で試してみればと自分の中から声がする。大きくなっていないことに感謝すべき。身体の中から完全にガンを排除するなどという気持ちは欲張りすぎともう1人の自分が答えた。