体の免疫力を高める物質と細胞を組み合わせた新しいがん治療法について、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合センター長の谷口克さんが「東京テクノフォーラム21」の研究交流会で講演した。 谷口さんは、末期の肺ガン患者17人から血液の細胞を採取し、α―ガラクトシルセラミドという糖脂質を組み込んで体内に戻すと、6割でガンの拡大や転移を2年以上抑えられたという臨床試験結果を報告した。
この糖脂質は、沖縄の海綿に寄生する微生物から発見された物質で、人口合成も可能。体内に入れるとナチュラルキラーT細胞という免疫細胞を活性化する作用がある。
末期のガン患者は、ガン細胞の増殖を抑える免疫機能が衰えているため、病巣の拡大や転移が急速に進みやすい。しかし、臨床試験で治療を受けた患者は、病巣に多くのNKT細胞が集中し、病状の進行に歯止めがかかっていた。
谷口さんは、α―ガラクトシルセラミドを改良して新薬を開発すれば、様々なガンの治療や感染症の予防に役立つ。将来はiPS細胞からNKT細胞を作って一緒に投与するやり方も考えられると展望を語った。 読売新聞 21年11月1日の記事より
α-ガラクトシルセラミドは免疫力を高める作用があり、ガンに対してだけではなく、感染症の治療にも効果があるようだ。好中球、NK細胞、γδ型T細胞、CD8+ T細胞などの免疫担当細胞を活性化させ、これらの細胞の数を増加させる。細菌、真菌、ウィルス、または寄生虫などに対する生体の抵抗性を亢進させるとある。第一人者の谷口克さんの弟は動物病院を経営しており、すでに動物にも応用され始めているようだ。こちらについては現在、文献を検索中。「医療に際しては、理論が先になる場合もあるが、実証がさきになる場合もある」は確か、丸山千里医師のことばだった。実際に患者に使ってみて効果があるかが問題だ。試験管では・・・マウスやラットの実験では・・・理論上は・・・効くはずだったのに。実際のヒトの患者に100%で効果があるという免疫治療は少ない。免疫療法は副作用がないという最大の利点があるが、ガン患者の場合は効かないというケースは即、死に繋がっている。 手遅れですと宣言されることになる。
この糖脂質は、沖縄の海綿に寄生する微生物から発見された物質で、人口合成も可能。体内に入れるとナチュラルキラーT細胞という免疫細胞を活性化する作用がある。
末期のガン患者は、ガン細胞の増殖を抑える免疫機能が衰えているため、病巣の拡大や転移が急速に進みやすい。しかし、臨床試験で治療を受けた患者は、病巣に多くのNKT細胞が集中し、病状の進行に歯止めがかかっていた。
谷口さんは、α―ガラクトシルセラミドを改良して新薬を開発すれば、様々なガンの治療や感染症の予防に役立つ。将来はiPS細胞からNKT細胞を作って一緒に投与するやり方も考えられると展望を語った。 読売新聞 21年11月1日の記事より
α-ガラクトシルセラミドは免疫力を高める作用があり、ガンに対してだけではなく、感染症の治療にも効果があるようだ。好中球、NK細胞、γδ型T細胞、CD8+ T細胞などの免疫担当細胞を活性化させ、これらの細胞の数を増加させる。細菌、真菌、ウィルス、または寄生虫などに対する生体の抵抗性を亢進させるとある。第一人者の谷口克さんの弟は動物病院を経営しており、すでに動物にも応用され始めているようだ。こちらについては現在、文献を検索中。「医療に際しては、理論が先になる場合もあるが、実証がさきになる場合もある」は確か、丸山千里医師のことばだった。実際に患者に使ってみて効果があるかが問題だ。試験管では・・・マウスやラットの実験では・・・理論上は・・・効くはずだったのに。実際のヒトの患者に100%で効果があるという免疫治療は少ない。免疫療法は副作用がないという最大の利点があるが、ガン患者の場合は効かないというケースは即、死に繋がっている。 手遅れですと宣言されることになる。