喉頭がん患者を対象とした米国のくじ引き試験結果が参考になります。進行した喉頭がん患者550人を3つの群に分け、別々の方針で治療しています。近藤誠著「抗がん剤のやめ方始め方」の内容よりの要約。
① 化学療法を2サイクル行い、反応したときに3サイクル目を実施、その後に放射線治療も行う。2サイクル目で反応がない場合は全摘手術を行う。
② 最初から抗がん剤と放射線治療を併用する。
③ 放射線治療単独での治療を始める。ガンが増大してくれば全摘手術を行う。
結果、①55%、②54%、③56%、どの群も同じような生存率だった。しかし、喉頭残存率は①72%、②84%、③67%、2年後に喉頭が残っている割合は違っていた。
喉頭がんの場合はこの結果から、化学放射線療法を受ける場合には、同時併用法を選ぶのが妥当ですと結論付けられている。放射線のがん縮小効果は放射線治療が終わってしばらくしないと充分な効果が現れないこともある。「どうも縮小していないようですね」といって手術を勧められるケースもありうる。強力な化学療法を行うのは、臓器転移が潜んでいる場合にそれを叩く目的もあるからです。しかし、ここで述べてきた種類のガンではそれを証明する確実なデータはありません。強力なレジメンを用いると、副作用で生活の質が悪くなり、毒性死する可能性も高くなります。化学療法を併用する目的は、放射線の効果を高めるだけと心得て、抗がん剤を少量併用するのが妥当でしょう。
上咽頭ガンも喉頭ガンと同じく耳鼻科領域のガンである。ただし上咽頭ガンは手術ができない。この米国のくじ引き試験結果から見ると、上咽頭ガンの患者は放射線単独での治療もありうると感じる。私が告知の際にすすめられた治療は放射線治療と3種類の抗がん剤、シスプラチン、ドセタキセル、フルオロウラシルを併用することだった。もう一つの病院では、放射線治療と2種の抗がん剤(シスプラチンとフルオロウラシル)の併用だった。放射線単独での治療ではじめるという提案をしたが断られた。危ないところだった。それでもいいと言われていたなら、現在の私はこんなブログを書ける状態になかったと感じている。
① 化学療法を2サイクル行い、反応したときに3サイクル目を実施、その後に放射線治療も行う。2サイクル目で反応がない場合は全摘手術を行う。
② 最初から抗がん剤と放射線治療を併用する。
③ 放射線治療単独での治療を始める。ガンが増大してくれば全摘手術を行う。
結果、①55%、②54%、③56%、どの群も同じような生存率だった。しかし、喉頭残存率は①72%、②84%、③67%、2年後に喉頭が残っている割合は違っていた。
喉頭がんの場合はこの結果から、化学放射線療法を受ける場合には、同時併用法を選ぶのが妥当ですと結論付けられている。放射線のがん縮小効果は放射線治療が終わってしばらくしないと充分な効果が現れないこともある。「どうも縮小していないようですね」といって手術を勧められるケースもありうる。強力な化学療法を行うのは、臓器転移が潜んでいる場合にそれを叩く目的もあるからです。しかし、ここで述べてきた種類のガンではそれを証明する確実なデータはありません。強力なレジメンを用いると、副作用で生活の質が悪くなり、毒性死する可能性も高くなります。化学療法を併用する目的は、放射線の効果を高めるだけと心得て、抗がん剤を少量併用するのが妥当でしょう。
上咽頭ガンも喉頭ガンと同じく耳鼻科領域のガンである。ただし上咽頭ガンは手術ができない。この米国のくじ引き試験結果から見ると、上咽頭ガンの患者は放射線単独での治療もありうると感じる。私が告知の際にすすめられた治療は放射線治療と3種類の抗がん剤、シスプラチン、ドセタキセル、フルオロウラシルを併用することだった。もう一つの病院では、放射線治療と2種の抗がん剤(シスプラチンとフルオロウラシル)の併用だった。放射線単独での治療ではじめるという提案をしたが断られた。危ないところだった。それでもいいと言われていたなら、現在の私はこんなブログを書ける状態になかったと感じている。
多分、無治療や丸山ワクチンの方が良い結果が出るか、同じような結果になるのではないでしょうか?!
50%程度の5年生存率に魅力はありません。
しかし、無治療は一番、勇気が要ります。