あー、正月休みも今日で終わりかあー(TT)
最終日の今日は、ふじのくに地球環境史ミュージアムに行ってきました。
どやっ?
この遮光器土偶は、SLでも知られている川根の小学校の敷地内にある遺跡から発見された、遮光器土偶の最西端なんだそうだ。今のところ。
これはレプリカで、本物は上野の国立博物館にあるらしい。
また、見に行こう。
先史時代、主に縄文、少し石器時代の展示でした。
静岡で古代遺跡と言えば登呂遺跡なんだけど、登呂遺跡は弥生時代の稲作が始まった後の代表的な遺跡でして、今回のはそれ以前って事で登呂遺跡は影も形もナシ!
まあ、登呂遺跡は登呂遺跡で、独自の博物館あるしね。
今回の展示と関連ある静岡の遺跡群ですが、以外と静岡遺跡多いんだー!という印象です。
縄文遺跡が残るのは県内でも西部の磐田、浜松あたりと東部の富士山麓付近が多いようです。
森に近いとか、海に近い方が、単に平地よりも食料確保の点から向いていたんだろう。
本格的に稲作とか作物栽培には平地の方が向いてて、そうなると中部の静岡近辺にも進出したんだろうね。
いかにも縄文土器的なこういうのとか
(これはレプリカじゃなくて本物)
こんな、美女と野獣に出てきそうなヤカンとか。
黒曜石の塊
から、作られた矢じり。
この黒曜石は、伊豆諸島から舟で運んだらしいよ!
縄文時代にだよ!
東部限定で、西部の遺跡には黒曜石矢じりとかは出土してないらしい。
西部の遺跡からは、結構人骨が発掘されてるらしいです。
これは、ドングリを貯蔵していた穴。
半分化石みたいなドングリは、縄文時代のドングリかぁーっ!
これは装飾目的らしいが、綺麗な丸穴ですな!
縄文時代つうと、弥生時代の前の一時期で原始的つう印象がありましたが、いやいや結構独自の文化とエコ的なで平和な生活を送っていた時代らしい。
弥生をどうしても重要視したいのか、縄文ってわりと軽んじられてるような気がしたが、そんな事ないんだね!
昔昔、学校の歴史で得た、それが常識だと思っていた知識というかイメージが、実は今では結構変わっているんだなー、と気づいたのでありました。
今でも、西洋人は狩猟文化の歴史だから自己主張が強く争いに向いてるけど、日本人は農耕民族で和を重んじるから大人しくて争いたがらない、とかって言われると、うんうんそうだよなあ、と納得しがちだけど、反面、農耕民族だから土地の権利意識が強くなり、内での結束は高まるが、外に対しては排他的で好戦的になる、とか言う面もあるし。
AはBである、と言われて納得。
AはCである、と言われてそちらでも納得。
でも、だからBはCである、が成立するとは限らない。
物事にはなんでも多面性があるから、切り口によっては全く別の結論が生じる可能性もある、ってことを遮光器土偶から学んだ(?)今日でした。
他の常設展でも、
以前山で見かけたこの実が、ヒマラヤスギだ!とわかったり、
プラタナスの実が可愛い、とか
ラプカの歯がヒイラギの葉脈みたい、とか
グソクムシってフナムシに似てる、とか
(あえてGに似てるとは言わない^_^;)
コケ好きがいるらしい、とか
タニラー(多肉植物好き)もいるらしい、とか
アンモナイトの殻は凹である、とか
標本棚見放題!とか
いろいろ、楽しんできました。
帰り道の富士山
今日の片手袋(爆)
私も石器を使ったことがあり、その鋭さはびっくりしました。
私は全然詳しくはありませんが、今日博物館で聞いた説明によると、遮光器土偶は発掘場所である静岡の川根で作られたわけではなく、他で(もっと北方?)作られたものが持ち込まれたのではないか?と言うお話でした。
今後、もっと西で見つかる可能性もあるのかも?ですね。
しかし、古代って面白いですねー、他の博物館とかにもまた行って勉強してきます。