УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

昨年の今頃

2009-10-01 20:15:00 | 日記
一年前の今ごろって、どんなニュースがあったか覚えてますか?
北京オリンピック!!だったりしましたが。

私はほぼ毎日、ロシア国営放送の日本語版放送をネット経由で聴いてますが、今のロシアのTOPニュースは、「グルジア紛争一年経過」ですな~。
丁度、EUが依頼した第三者によるこの扮装の調査報告があったのですが、日本ではあーんまりニュースで取上げられてませんでした。
で、調査委員の結論は・・・
「この紛争の原因は、まずグルジアが南オセチアに対して武力侵略を行ったからである。が、ロシアも南オセチアに武力援助を行うなどしてグルジア側を刺激していた事実もある。」
という感じ。
1年前くらいの日本での報道は、「ロシアがグルジアに対して武力侵略を開始。
アメリカや欧州はこれを非難。」という流れでした。
でも、私が聞いていた当時のロシアからのニュースは正反対でして、「グルジアが南オセチアに突然武力侵攻を行った。南オセチアはロシア国籍を持つ人々が多数生活を送っている。彼らを守り、助けるために南オセチアの防衛および、グルジア軍の侵略を阻止する。」という事でグルジアへ侵攻した、という。
当時、私が、この国営ロシア放送に送った感想メール(もちろん日本語で書いた)

ロシアサイドからの放送を聞くと、日本での報道は、確かに自由な報道はある程度保障されていると思いますが、自由=公平・中立、っていうわけじゃないんだな~と実感しています。
グルジアとの紛争にしても、ウクライナとの天然ガス問題にしても、いつでも一番大きく報道されるのはどちらかというと「アメリカサイドから見た見識」という印象です。
でも、自由、であるからこそ、そこに疑問を持ち自分で調べ、意見を言ったりする事が出来るんだなぁ~とも思います。


あえて「アメリカサイド」と書いたのは、ちょっと理由がありまして、当時アメリカは大統領選挙戦前でして、当時の政権は保守の共和党・ブッシュ政権。
以前からアメリカは、親米派であるグルジアのサーカシビリ政権に対し、軍事面ではもちろん、内外に援助を行なっていたので、当然、紛争に対してはグルジア贔屓のわけです。
さらに、以前のアメリカによるアフガニスタン侵攻、イラク侵攻の事例でもわかるように、戦争!!ともなると、「強い」タカ派政権の方が国民に指示されます。
なので、どちらかというとリベラルな民主党よりも共和党政権のうちに行動を起こせば、選挙にも有利になる事もあり、アメリカからの援助が期待出来るはずだ!!とグルジアは狙っていたのですな。
そして、北京オリンピックと同時、という事で、ロシア側の油断、躊躇を予想したのだとも言われました。
が、現実は、ロシアは実に迅速に軍事行動を躊躇なく起こし、反してアメリカは口先だけでロシアを非難するも、実質的なグルジアへの援助等はまったく行なわず、見守るだけで終わりました。
結局、南オセチアはグルジアからの独立を宣言しまして、グルジアもそれを飲まざる終えなくなりました(世界的にはまだ、南オセチアの独立は認めていない国が多いですが)

でも、一年後の今でも、こういう調査結果が出たとしても、アメリカでのこの紛争に対する一般的な認識としては、その当時とほとんど変わってはないんじゃないかな?と思います。

権力者にとって、「真実」を知ることは特に重要なことではない。
「真実」をどう伝えるか?という事が重要なのだ。


と、いうような言葉をどこかで聞いたのですが、権力者の言葉に限らず、ニュースでも何でもそうなんだな~と思います。
だからこそ、それを読み解くのが面白いんですがね~。

で、今日の写真は本文とは全然関係ない、スーパーに買出しにいったら、まるっきりフツーに売られていたベジタリアン用レトルトカレーでした(+茶トラのおめが君)
中辛ですが、マイルド~な感じで、いろんなお豆がゴロゴロ入ってます。
コメント (2)
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