久々の横須賀。
今回は車で来たのでショッピングモールのコースカベイサイドストアーズに駐車。
イオンスタイルに行けば何かしら2000円分は買い物するので3時間駐車代が無料となり、そのうえドブ板通りでも買い物あるいは飲食すればプラス1時間、合わせて4時間が無料になるのでなかなか使い勝手が良い。
下の階でも空いているスペースはあったけど屋上に駐車。
金網越しに本港を望むと、
イタリア海軍の哨戒艦P431「フランチェスコ・モロジーニ」が横須賀に初入港しています。
昨年の10月に就役したばかりの新鋭艦ですよ。
しかも、今回の寄港は米海軍の桟橋では無く、海上自衛隊の、それもいつもは護衛艦DDH183「いずも」がいる逸見桟橋に接岸されているのでヴェルーニ公園の目の前にいるのです。
ちょうどH1H2バースの主である「いずも」はIPD23(インド太平洋方面派遣)の真っ最中でお留守ですからね。
巨体を誇る彼女は2つのバースを使っているのですが、半分の全長の「フランチェスコ・モロジーニ」の他、護衛艦FFM2「くまの」がエスコート役のホスト艦としてすぐ後ろに繋がれています。
昨日、油漏れを起こしたようでネットが張られ、油回収船が両艦の間に入っちゃって残念だけどまぁ仕方ない。
ってか他国の港でお漏らしするなよーとは思いますが……
哨戒艦というと小さなイメージもあるのですが、全長132m、満載排水量5830トンと駆逐艦と同じようなサイズがあります。
さて、山頂アタックをするか。
同行する奥さまに「むちゃくちゃしんどいほどでは無いけど決して楽では無い」と説明するとコースカで買い物をして待ってるとのこと。
50分後に戻ると決めて1人横須賀隧道上のマニア通称「駅裏山」に向かいます。
気温は24℃程度だけどとにかく湿度がすごい。
登りたくは無いけれど滅多に見れないイタリア艦だしな。
後ろから登ってくる他の艦オタク風の人に階段を譲りつつゆっくりゆっくり登ります。
山頂は広くは無いけれど数人程度で場所が無くなってしまうほどには狭くもない。
初めて来た時は登りきった!と思ったら出現する階段おかわりに絶望したけれど、ここまで来ればあと一息。
突き当たりを右に少し行くと、
しんどい思いをしてまで登った甲斐あるこの光景。
「くまの」に夕陽があたり光っています。
奥の吉倉桟橋には「くまの」の姉であるFFM1「もがみ」とDD101「むらさめ」、DDG179「まや」に補給艦AOE423「ときわ」も見えますね。
ブリッジが顔っぽい。
アニメ「タクティカルロア」で主人公たちが乗る艦だからキャラ性を考えて顔っぽくデザインしたとされる護衛艦「パスカルメイジ」にちょっと似てる?
ほんの数刻後、「フランチェスコ・モロジーニ」もオレンジ色に照らしながら日没時間の18時59分を迎えました。
哨戒艦という艦種だからというのもありますが、装備があっさりしているのはこの艦が現状"LIGHT"パッケージであるから。
任務に合わせてユニット化された装備を載せ替えたりできるのがこの艦のウリなようです。
ここからだとまるでラム戦をするの?とすら見える艦首形状も良く見えますね。
この後はヴェルーニ公園で近くから眺めるつもりなのですが、まずは下山したのち奥さまと合流してドブ板通りに向かいます。
うぅーーーっ……
下りで膝が笑う……
日没時間を過ぎてもまだまだ空は明るく、今日の目的は夜のフランチェスコ・モロジーニの姿を見る事なので、それまで時間を消費して待つことにします。
「TSUNAMI」さんでハンバーガーをパクつきます。
昨今の値上げでポテトドリンクセットで2000円を軽くオーバーするようになってしまったけどやはりここのバーガーは美味しい。
気付くと自分たちふたりの他にはいなくなったので尾道とここ横須賀が舞台のアニメ「たまゆら」の声優さんサインが書かれたポスターを撮らせてもらいます。
つい一昨日が夏至だったとはいえ19時半を過ぎれば夜の空の色に。
週末のドブ板通りと言えば米兵が闊歩しているイメージがありますが、CVN76「ロナルド・レーガン」を中核とした空母打撃群が出ているので人通りは少ない。
米海軍の状況によって店の売り上げが上下する商店街ってのもなかなか大変な商売ですね。
暗くなったヴェルーニ公園に戻るとフネオタクには見えない女性やファミリーの姿もいっぱい。
SNS等で知り見に来たのでしょう。
Oh! Bellissima!
さすがイタリア艦はライトアップもお洒落です。
海面にもイタリア国旗が静かに揺らぎこの「映え」を求めて多くの人が集まっているようです。
横須賀駅側まで行けばここまで近くに見ることができます。
ステルス形状の多角形構造の艦橋に三色旗が、うまくはまっています。
この光景にはうちの奥さまもスマホで写真を撮りSNSにあげていたようです。
偶然?にも右舷側が緑で左舷側が赤と、航海灯と一緒ですね。
この特徴的な、まるで航空機のような艦橋。
操舵席も外見から受ける印象通りで
イタリア海軍、横須賀寄港中の「F・モロジーニ」艦内公開/神奈川新聞(カナロコ)
まるでそれはブリッジというよりコックピットです。
国産戦闘機「F3」はイギリスの次世代戦闘機「テンペスト」計画との共同開発なのですが、そのプロジェクトにイタリアも加わりました。
その時のネット上での反応が、
「イタリアwww」「どうみてもお荷物じゃん」というものも少なくありませんでした。
いや、イタリアの軍需産業そんなんじゃ無いよ。
どうも第二次大戦での枢軸国からいち早く降伏したとか戦場でも悠長にパスタを茹でてるとかそういったネタ的に語られるイメージを持っているようですが、イタリアは海外にも戦闘装備を売っているし、海外紛争地域での治安維持活動もしていて日本より世界を知っている国よ。
今は一番近い性格であるもがみ型護衛艦の「くまの」がホスト艦を務めていますが、この「フランチェスコ・モロジーニ」同様の哨戒艦を海上自衛隊も持つことになるようです。
今回の寄港もF3戦闘機同様に国際的技術協力の一環として日本の造船側の視察もスケジュールされているのかもしれませんね。
入港してから毎日ライトアップしていて、朝方でも(SNSで)それが確認できているので一晩中点けているのかな。
明後日27日まで横須賀にいるようです。
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