一昨年、昨年と大学受験の娘に付き添いいくつかの大学オープンキャンパス模擬授業に参加して思ったこと。
"勉強って面白い"
もちろんオープンキャンパスなので特に私立大学はあの手この手で入学希望者を増やしたいので模擬授業も子どもたちが興味を持つ題材を選んでるであろうことは分かってはいてもそれでも新たな知識は嬉しく学生時代はあんなにイヤだった学校での勉強も今ならもっと楽しく学べるかもと思っていました。
でも……それはやっぱりあくまで"やらなくてもいい、やる事を強要されない勉強"だったからなようで……
雨に降られる中ぼくの心もどんよりドンヨーリー
マンション理事会で今年の防火管理者となったのでその資格を取らねばならず2日間の講習を受けることに。
大抵こう言った物って2日間と言っても2時間程度の物を2回と思うじゃん?
とんでもない、9時30分から昼休みを挟んで16時30分までみっちりだよー
テキストから漂う「絶対眠くなる」感。
マンション理事会からテキスト代は出ているとは言ってもこんな"Adobe Illustrator(しかも20年前のバージョン)を2時間程度いじってみた初心者が作りました風なこんなデザインの表紙にお金を出したく無いんだけど‼︎
定員は220人のところ感染症対策として密にならないよう80人に減らしそれぞれの間隔を開けた配置に。
ぼくは最後列最上段通路側。
今回の席は大当たりだ。
それぞれの間隔を広げるために仮設の長机とパイプ椅子でアリーナ席爆誕!
講師目の前のアリーナ席は絶対イヤだなぁー
もう落書きしちゃうよ。
だって迫りくる睡魔に抗うにはこうするしか無いんだもの。
初っ端から寝てる人もいるけど落書きならまだ大事なところは聞こえてるし、なにより階段状のスタンド型講義室最後列なので講師からは熱心にメモを取っているようにしか見えないはず。
左右間隔も拡げられているから隣の人に落書きを見られる心配も無し。
隣は20代後半〜30代前半のなかなか綺麗な女性。
これから2日間隣同士のクラスメイトだ。
彼女が落とした消しゴムがぼくの足元に転がり拾ってあげようと手を伸ばしたら彼女の指先と触れ合い「あっ……」とか
講師に「座席番号999番の人、ここ読んでみなさい」といきなり指され慌てて立ち上がり「地震発生時はー」と朗読したところ隣からこそっと「違うよーまりきちくん、今は消火設備の授業だよ」と教えてくれたり
昼休みの購買で焼きそばパン争奪の大勢の男子たちに揉みくちゃにされなかなか昼食を買えない彼女に「ほらよ」ってぶっきらぼうに買ったパンを渡したり
そんな思春期ヒューヒューな甘酸っぱいロマンスも発生する事無く、まったく会話もコミニケーションもないまま進んでいきます。
これ、今回みたいな"密対策"では無い平時の左右の座席にもいる状態の時は少しは話したりどうなんだろう?
2日目、教科書忘れて見せてもらったり……
まぁ忘れたらそこで追い返されて終了なんだけどね。
パオパオー♪
きっと令和2年でトッキュウザウルスの絵を描いた人は全国でも10人いないはず!
トッキュウザウルスの胸のマーキングってTSじゃなくTZなのは明らかにミスだよねー?
と、うわの空泳ぎまくり。
でも講師がここ大事ですよーって箇所にはちゃんとマーキングはしているよ。
描き込んだ途端に事故のフラグが立ってしまうネコ。
落書きのレベルも小学生かっ⁉︎
このままだと人物絵にヒゲや頬の傷痕を書き加えたり"の""あ"といった文字の閉じたところを塗りつぶすとかし始めるぞ……ってころやっと1日目終了。
なんとか寝ずに乗り切った。
はぁーーー
明日もあるのか……
消防署通い2日目。
最初の講師の喋り方がなんか語尾がひょろひょろっとフェードアウトしていく口調で眠気指数も右肩上がり。
完全に突っ伏して寝ている人もあり。
そして今日も落書き。
こんなずっと座学だけじゃ無く消火器実習とか消防車見学や起震車とかグループのごとのワークショップとかそんなのもあるかと思っていたらずーーーーーっと座学なんだもんなー
薄れゆく意識の中で時々聞こえる「生化学テロ」とか「バイオハザード」とか「放射線災害」等に触れた瞬間目が覚めるオタク。
なんとか全講義終了で効果測定、つまりテストです。
10問中6問正解で合格となり資格を取得。
不合格だとこの後補講を受けることに。
補講を受ければ資格は貰えるけれどもう帰りたいしやっぱり不合格を言い渡されるのは恥ずかしい。
出された問題は……
これがなかなか上手くできてる。
合格ラインの6問は悩まずに回答できる内容。
運転免許でも"自分に関係のない事故ならば通報や救助をする必要は無い」なんて道交法関係なくそりゃ現実的に車を止めて救助するかどうかは別にしてこんな問題が出たらNOと答えるしか無いやん?
そんな感じの問題が6問。
だからロクに講義を聞いてなくても合格できるっちゃーできるんだけど、それがちょうど合格ラインの6問なので余裕が無い。
問題の読み間違いやうっかりミスの可能性を考えたら2問の安心は欲しい。
でもそれを正解するにはそれなりに講義内容を覚えていなければならない。
上手くできてるなー
なんだかんだでドキドキしつつも合格を貰えた。
ほんの数人不合格者はいたけどそのまま退出していくのでぼくの後ろで不合格者がいたかどうかは分からない。
ってか、自分の点数もどこか間違ったかも戻ってこないので本当にこのテストで決めているかどうかも不明。
だって不合格の人って昼休憩の後で5分ほど遅刻して講師に何も言わずコソコソって席についた人なんだもの。
結局消防車近くで見れなかった。
睡魔に襲われても頻繁に救急車が出動していくのでそのサイレンで目は覚める。
この消防署、なんだか顔っぽくて戦隊ヒーロー物のビークル発進基地みたいじゃない?
2日間の講義で得た知識としては
μ'sが「LOVELESS WORLD」を歌う時や
せつ菜ちゃんが「CHASE!」を歌う時は所轄の消防署長の承認が必要と言う事でした。
これじゃあ防火管理者の資格は得たけど自分の娘にちゃんと勉強しろと言う資格は失ったかも知れんね。