いやあ~、今年も激動のドラフトでしたねえ~
驚きの指名やデカいトレードが次々と起こっていく様を見ていると、さながら“ドラフト祭”といったところですね。
普段そんなに買い物しないけど、今日は大安売りだバンバン買っちゃえー!みたいな。(←ちょっと違う)
大物のトレードもあるんで、それはそれで分析しないといけないんですが、ひとまず置いといて、まずはドラフトの結果から整理しましょう。
僕の率直な評価というか、簡単な印象を記号で入れてきます。
◎:オダユウジがキターーーーーー!(素晴らしい指名という意/参考ビデオ)
○:らーめん、つけめん、僕イケメン(まあいいんじゃないでしょうかという意/参考ビデオ)
△:ルネッサ~ンス♪ わろとけ、わろとけ(ちょっと微妙な指名という意/参考ビデオ)
?:なぁにぃ?やっちまったなぁ~!(うーん、ちょっと同意できないという意/参考ビデオ)
【1位 ブルズ】
Derrick Rose デリック・ローズ
6-3(191cm) PG Memphis 1年
ハイ、これは驚きなしですね。
ルブロンの時もそうでしたが、地元出身のスターが地元チームに入る。
そしてフランチャイズプレイヤーとして街のヒーローになる。
いいですねえ~
とってもあるべき姿だと思います。
評価:○
【2位 ヒート】
Michael Beasley マイケル・ビーズリー
6-8(203cm) SF/PF Kansas State 1年
まず最初の驚き。
ビーズリーは結局トレードされなかったんですね。
「ヒートはビーズリーを気に入っていない」と報じられていましたが、どうやらそれはデマだったみたいです。
ヒートはバックグラウンドチェック(素行調査)を行った結果、性格・態度に問題があると言われていたビーズリーの人柄を「問題なし」と判断したんでしょうね。
なんにしても、僕は「ビーズリーすげえ~」とこの1年ずっと追いかけてきたんで(ブログ)、最終的に評価されて良かったなと思います。
これでヒートは、PGにファイナル4MVPのマリオ・シャルマース(2巡目34位指名)、SGウェイド、SFマリオン、PFビーズリーという豪華なラインナップが完成しますね。
こりゃ楽しみだなあ~
評価:◎
【3位 ウルブズ⇒グリズリーズ】
O.J. Mayo OJ・メイヨー
6-4(193cm) SG USC 1年
メイヨーはウルブズに指名され、ケビン・ラブとの交換でグリズへトレードされました。
グリズは、PGコンリー、SGメイヨー、SFゲイの若手トリオを中心にリビルディングをしていくんでしょうね。
うーん・・・・別にグリズはラブのままでもいいような気がしますけどねえ~
ビーズリーを取りにいくならまだしも、OJを取りにいくのかあ~
まあ、トレードの批評は別枠で。
評価:△
【4位 ソニックス】
Russell Westbrook ラッセル・ウェストブルック
6-4(193cm) PG UCLA 2年
これはサプライズでした。
ベイレスが順位を落としていったことも意外でしたし、ウェストブルックが4位という上位で指名されたことにもビックリしました。
ソニックスは、ウェストブルックこそ将来の司令塔だという評価を下したんでしょうね。
ベイレスよりもねえ・・・・
ちょっと僕にはわからないですね。
評価:?
【5位 グリズリーズ⇒ウルブズ】
Kevin Love ケビン・ラブ
6-10(208cm) PF UCLA 1年
うーん、そしてウルブズはラブを取ったわけですね。
コンビを組むことになるビッグアルとラブは、どっちもややアンダーサイズなビッグマン。
どっちかがPFでどっちかがCになるんでしょうけど、似たような体格で、同じオフェンシブなプレースタイルで、同じローポストで力を発揮する選手。
3位指名権をトレードしてまでする補強かなあ?
評価:△
【6位 ニックス】
Danilo Gallinari ダニロ・ガリナーリ
6-9(206cm) SF Italy
ニックスは、アレクサンダーじゃなくて、ガリナーリにいきましたね。
やっぱり「ウチの息子をヨロシク」的なことだったのかなあ?(ブログ)
MSGのニックスファンはブーイングをしてたみたいですけどね。
まあ、補強ポイントだったSFを埋められたのはいいと思いますが、僕的にはベイレスを取ってほしかったですね。
なぜPGのいないニックスがスルーするのか、僕には理解できないです。
評価:?
【7位 クリッパーズ】
Eric Gordon エリック・ゴードン
6-3(191cm) SG Indiana 1年
いやあ~ゴードンかあ~
クリップスはPGが穴で、SFマゲッティとPFブランドがFAになる可能性があるので、その3ポジションのどれかを埋めてくるんじゃないかと思っていたんですが、アンダーサイズのSGいきますか・・・・
ゴードンがエース級の選手になってくれればいいんですが、波のある選手なのでちょっと不安ですね。
PGにはベイレスとオーガスティン、SFにはアレクサンダーが残っていただけに、それをスルーしてゴードンにいったのが不思議でした。
評価:?
【8位 バックス】
Joe Alexander ジョー・アレクサンダー
6-8(203cm) SF West Virginia 3年
SFが穴のバックスには、アレクサンダーがもってこいの選手でした。
でもそれは、RJをトレードで獲得する前の話。
どうしてオールスター級のSFを取ったのに、さらにドラフトでSFを取るのか?
しかも2巡目でもUCLAのSFルーク・リチャード・ンバ・ムーテを取ってますからね。
天丼にもほどがありますね。(注:天丼=同じギャグをかぶせること)
PFのイー君を放出してしまったこともありますんで、SFを欲しがっていたサンズあたりと取り引きできたんじゃないかと思いますね。
例えば、アレクサンダーにチャーリー・ベルあたりをくっつけて、バルボサ+15位指名権を交換するとか。
そんでサンズにPFのJJ・ヒクソンなんかを指名してもらえば十分だと思うんですけどね。
わざわざかぶせる意味がよくわかりません。
評価:?
【9位 ボブキャッツ】
D.J. Augustin DJ・オーガスティン
6-0(183cm) PG Texas 2年
これはまた驚きでしたねえ~
まさかのPG指名でした。
チームのニーズ的にはビッグマンだったんですが、たぶんこれはラリー・ブラウンの色が出た結果かなと思います。
古風なブラウンは、自分のやりたいバスケを体現するために、まず堅実な司令塔と守護神となれるビッグマンを中心にチームを作ろうとします。
守備的なビッグマンはオカフォーがいるからまだいいとして、フェルトンは“堅実な司令塔”とは真逆の存在。
ブラウンがチームを仕切る以上、このPGではダメだということなんだろうと思います。
ブラウンにとっては、平均得点がどうのとか関係ないんで。
その意味で考えれば、この指名は納得できますね。
オーガスティンはスピーディでシュート力もありますが、それ以上に堅実なプレイメーカーぶりが評価されている司令塔タイプ。
ブラウンから見れば、イケイケタイプのフェルトンではなく、司令塔タイプのオーガスティンにチームを統率させたいでしょうね。
となると、フェルトンはこの夏のトレード候補になってくると思います。
まあ、このブラウンの選択がいいのか悪いのかは別として、チームとしての意図はわかりましたから、それはそれでいいんじゃないでしょうか。
評価:○
【10位 ネッツ】
Brook Lopez ブルック・ロペス
7-1(216cm) C Stanford 2年
ロペスは若干落ちましたねえ~
まあネッツにしてみれば、PF/C系で残っているベストの選手を取ろうとしてたので、順当な指名じゃないかと思います。
ケガがちなクリスティッチは、トレード候補になるか、PF的に使うのかなと思います。
評価:○
【11位 ペイサーズ⇒ブレイザーズ】
Jerryd Bayless ジェリド・ベイレス
6-3(191cm) PG Arizona 1年
今回のドラフトで僕が最も驚いたのは、ベイレスがここまで落ちてきたことでした。
ソニックス、ニックス、クリッパーズあたりはPGの補強が急務なチームだったのに、それが11位まで全てスルーされてきたのは意外でした。
僕個人的には、ローズの次に素質の高いPGだと思ってますんで。
11位で取れるのは相当なめっけもんだと思いますね。
そしてその幸運にありついたチームが、これまたブレイザーズというのがスゴイ!
13位で指名したブランドン・ラッシュとの交換で、ベイレスをかっさらいました。
ブレイザーズは元々、ローズのようなPGを狙っていました。(ブログ)
でもチームがオーデン抜きで意外な健闘を見せたことで、ドラフト順位が下がってしまいました。
なので、ロースどころか有望なPGを取るのは無理だなあ~という状況になっていたのですが、ところがどっこい、ローズの次にスゴイと思っていたベイレスをまんまとGETしてしまいました。
ここ数年のブレイザーズは、ドラフトで素晴らしい成果を挙げています。
2年前は、自前の上位指名権が4位の1個しかなかったにもかかわらず、全てドラフト当日のトレードによって、オルドリッジ(2位)、ロイ(6位)、セルジオ・ロドリゲス(27位)を根こそぎ獲得しました。
昨年は見事に1位指名権を引き当て、超目玉のオーデンを獲得。
また来季入団予定のルディ・フェルナンデス(24位)も、やはりトレードによって他チームの指名権をGETして獲得しています。
つまり、オーデンを除くと、手持ちの順位で取れる選手を取るという受け身のアプローチではなく、取りたい選手を自ら積極的に動いてもぎ取りにいくという姿勢が見えます。
それがズバズバ当たってるんですねえ~
これは、2年前からチームの人事権を引き継いだケビン・プリチャードGMの戦略が素晴らしいからです。(ブログ)
ブレイザーズは近い将来、必ずや優勝を狙えるチームになりますよ。
評価:今ドラフト1番の◎
【12位 キングス】
Jason Thompson ジェイソン・トンプソン
6-11(211cm) PF/C Rider 4年
これはものすごいジャンプアップでした。
トンプソンはサイズがあり、いいスタッツも残していたのですが、ライダー大という無名校でプレーしていたため、あまり注目されていませんでした。
ちょっと前までは、モックドラフトでも2巡目上位と予想されていて、ごく最近になって1巡目下位に入ってきたぐらいの評価でした。
なので、上がっても20位ぐらいだろうなあと誰もが思っていたところに、いきなりの12位。
完全に予想外でした。
それにしてもキングスはPGが必要だったはずなのに、ブラッド・ミラー、マイキー・ムーア、スペンサー・ホウズ、ケニー・トーマス、ラヒーム、シェルダン・ウィリアムズと飽和状態のインサイド陣に、さらにもう1人追加・・・・
この夏ガンガントレードして、ロースターを整理しないことには仕方ないでしょうね。
キングスの指名は、ポジション的にも、人選的にも???です。
評価:?
【13位 ブレイザーズ⇒ペイサーズ】
Brandon Rush ブランドン・ラッシュ
6-7(201cm) SG/SF Kansas 3年
さきほど11位のとこで触れたトレードの相手がこのラッシュ。
SG不在だったペイサーズにはピッタリの人材です。
おもしろいのは、ペイサーズにはお兄さんのカリーム・ラッシュがいることですね。
しかも同じポジション。
FAになってしまったので、来季一緒にプレーするかどうかはわかりませんが、不思議な縁を感じてしまいます。
弟が入ったことで兄がチームを追われ、兄弟ゲンカになったりしなければいいんですが・・・・
評価:○
【14位 ウォリアーズ】
Anthony Randolph アンソニー・ランドルフ
6-10(208cm) PF LSU 1年
ランドルフは若干順位を落としました。
身体能力の高い走れるビッグマンなのでウォリには合ってると思いますが、去年まるで同じタイプのブランダン・ライトを取ったばかりなので、このかぶりをどうするのかな?という疑問は残りますね。
評価:△
ふ~、ようやくロッタリーピックまでですね。
先は長いなあ~
でも全力で頑張ります!
『全力ウサギ』
でも、マリオンもビーズリーもスリーを打てるので、スリーが苦手なウェイドの弱点を補ってくれると思うのでヒートにもあっているのかなと思います。それに、ウェイド マリオン ビーズリーはみんなスピードがあるので、来期のヒートの試合はおもしろそうです。
ただ、PFにビーズリーが入ると、ハスリムはどうなるんでしょうか?トレード候補になってしまうんでしょうか?
あまり深い意味はないんですけどね。
楽しく読んでもらえればそれで十分目的達成です。
難しいことを難しく説明するのは誰でもできるんで、いつも難しいこともいかに簡単に説明できるかに主眼を置いてやってます。
今、ブログタイトルを「全力NBAブログ」にしようかどうか迷い中です(笑)
ボブキャッツは今後の動きに注目ですね。
本当にフェルトンをトレードするなら、他チームのセンターorPFを取りにいくでしょうね。
フェルトン&メイのUNC地元コンビは日の目を見ないのか・・・・
今後が楽しみですね。
ソニックスのウェストブルックは意外でした。
ねー、デュラントとテキサス大チームメイト復活!でもおもしろかったんですけどね。
NBAに入って初めてPGにコンバートされるウェストブルックが、どのぐらいでPGスキルを習得できるかが問題ですね。
でも、両者にとってラッキーだったかもしれないですね。
ベイレスにとってもブレイザーズに行けたのはラッキーですし、ブレイザーズにとってもベイレスを取れたのは超ラッキーですから。
いやあ~、ブレイザーズの今後がめっちゃ楽しみになりましたよ!
なぁにぃ?やっちまったなぁ~!もサイコーです。
全力ウサギいいです~
可愛くっておもしろくて笑いすぎでアゴ痛くなりました。
マユ毛、ペンで書いてるっww
私は初心者なのでチームの内情などは全然わからなかったのですがこうして説明して頂くとすごく楽しく読めます。
お笑いも最高に楽しいしww
ありがとうございます。
いつも全力で楽しみにしています
楽しみすぎです。
ソニックスはウェストブルックか~。
どうせなら、オーガスティン指名して、
テキサス大コンビ再結成とかの方がおもしろかったのに。
ブレイザーズに行けたのも幸運ですね。