NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

LeBron, Thibodeau, Wooden

2010年06月06日 | 移籍・トレード


なんか長文書く気力が起きないのでランダムに。。


◆ルブロンの相棒はボッシュ?

先日興味深いコラムがあったんですが、ルブロンに最も適したサイドキック(相棒)は誰だ?というお話です。

ポイントは4つ。

●ボールを独占するタイプじゃないこと
●ドライブレーンを空けておけること
●3Pやフリースローの確率が高いこと
●リバウンドが強いこと

つまり、ボール占有率が高く、ドライブが中心のルブロンと一緒にプレーするには、あまりボールを持たなくても効果的にプレーでき、リムから遠い位置を主戦場とし、ジャンプシュートの確率が高くて、リバウンドもよく取れる選手が合うということです。

まあ簡単に言えば、コービーにとってのガソールみたいな存在ですね。
でもガソールはレイカーズと延長契約を結んでいるんで、相棒にはなりません。
なので、今オフにFAとなる選手と、MAX契約を払うキャップの空きがあるチームの中心選手に絞って、合う合わないを検証してみたという話です。

その結果はこんな感じ。

1.クリス・ボッシュ
2.ダーク・ノビツキー
3.デビッド・リー
4.アマレ・スターダマイアー
5.カルロス・ブーザー
6.ジョー・ジョンソン
7.ルーディ・ゲイ
8.デリック・ローズ
9.ドゥエイン・ウェイド
10.デビン・ハリス
11.バロン・デイビス

上位には、アウトサイドショットが打てるビッグマンが並んでいますね。
実際のところ、①~⑤までは誰と組んでも合うでしょう。
安定したミドルのジャンプショットを持ち、リバウンドも取れるタイプが並んでいます。
その中でもボッシュとの相性は抜群で、もしコンビが実現するならば最高のパートナーになることが予想されます。

逆にガード~ウィング系は、ポジションや役割がカブることもあって、あまりいい相性とは言えません。
1つのチームに何人もMAX級の高額契約は持てませんから、やはりビッグマンとコンビを組ませる方が賢明ということでしょうね。
ルブロンの周りには、高確率で決められるシューターとリバウンダーが必要ということになります。

もっと詳しくご覧になりたい方へこちらのリンクを貼っておきます。
コラム


◆トム・シボドーがブルズHC就任へ



これは結構ニュースですねえ~

まず、トム・シボドーって誰やねん?という話なんですが・・・・
NBAでのアシスタントコーチ歴は18年というベテラン。
ここ3年はセルティックスでディフェンスコーチを務め、BIG3を中心とした強固なチームディフェンスを築き上げた人物として注目を集めました。
一昨年の優勝時からずっと引き抜きの話は出ていたんですが、昨年オフもセルティックス残留を選択していました。

今回はHC就任に前向きだということもあって、早速各チームからの誘いが引く手あまたとなりました。
いち早く動いたホーネッツがオファーを出して待っていましたが、その後ネッツやブルズとも話し合いを持ち、最終的にブルズを選んだようです。
3チームが本命視していたという事実だけでも、どれだけ有力なHC候補だったかということがわかります。

ローズやノアをはじめ若手の人材が豊富で、ルブロンやボッシュなど大物FAの獲得もウワサされるブルズは前途洋々。
そこへセルティックスを優勝させたディフェンスのスペシャリストがやってくるわけですから、ますます魅力的なチームになることは間違いないでしょう。
これから行き先を選ぼうとしている有力FAたちにとっても、シボドーのHC就任がプラスに働いて、ブルズ人気が高まりそうですね。


◆RIP John Wooden



カレッジ界の伝説的コーチ、ジョン・ウッデンが亡くなりました。
99歳の大往生でした。

ウッデンは名門UCLAを率い、7連覇を含む10回のNCAA制覇を果たしました。
次に多いHCは4回ですから、ウッデンの半分にも及びません。
さらにスゴイのは、1963-64シーズンから1974-75シーズンまでの12年間で10回の優勝を遂げ、その間の勝敗が330勝19敗の勝率94.6%(!)
30戦全勝のシーズンが4回もあっただけでなく、シーズンをまたいで88連勝(!!)という不滅の大記録を打ち立てました。

そら伝説と呼ばれるわけです。。

カレッジ界は、このウッデンの偉業を称えて、彼の名を賞の冠としました。
それが、“John R. Wooden Award”。
いわゆる、カレッジの年間最優秀選手(MVP)です。
34回目となった今年の受賞者は、オハイオ・ステイトのエバン・ターナーです。
ちなみに、過去10年の受賞者を紹介すると・・・・

2009-10 エバン・ターナー(オハイオ・ステイト大3年)
2008-09 ブレイク・グリフィン(オクラホマ大2年/現クリッパーズ)
2007-08 タイラー・ハンズブロー(ノースカロライナ大3年/現ペイサーズ)
2006-07 ケビン・デュラント(テキサス大1年/現サンダー)
2005-06 JJ・レディック(デューク大4年/現マジック)
2004-05 アンドリュー・ボーガット(ユタ大2年/現バックス)
2003-04 ジャミーア・ネルソン(セントジョセフ大4年/現マジック)
2002-03 TJ・フォード(テキサス大2年/現ペイサーズ)
2001-02 ジェイ・ウィリアムズ(デューク大3年/元ブルズ)
2000-01 シェーン・バティエ(デューク大4年/現ロケッツ)

という感じです。
カレッジとドラフトの変遷がわかりますね。
先人たちの残した偉大な歴史と伝統の上に、今のバスケ界が成り立っています。
ジョン・ウッデンの偉大なる業績を称えると共に、現在の礎を築いてくれたという事実に、我々は感謝をしないといけないなあと改めて感じる今日この頃です。



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16 コメント

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Unknown (sakky)
2010-06-06 17:27:56
トム・シボドーについては、ボストンファンとしては、ショックですねぇ。ドックもどうなるか分からないですし。
ただまあ、ファイナルを今やっているのにこういう話が出るのも、アメリカならではなのか。
まあ、去年巨人が優勝決定戦前に、尾花さんが横浜に行くなんて話も出ましたが。
ディフェンスは良しとして、オフェンスは、また良い参謀がいないとダメなんでしょうかね?
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Unknown (メルブロ)
2010-06-06 23:09:24
ジョン・ウッデン亡くなってしまったんですか!ショックです。
2005年にLAに行ってUCLAを観光しに行った時、丁度ウッデンがサイン会やっていて生でお目にかかれてるんですが、本当に残念でなりません。
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Unknown (tera)
2010-06-07 13:03:30
ルブロンに一番しっくりくるのはボッシュというのは納得です。ただ、アマレが合うとは思えません。アマレが外を打てるのはいいですが、二人とも非常にガツガツしてますし、雰囲気的に合うとは・・・。

私はノビの大ファンなので、ノビとのコンビとか少し興味あります。できればやめてほしいですがね~

ジボドーはブルズ行きだそうですね。いい若手、いいHC、勢い、そしてFA選手の加入を考えると、来シーズンは飛躍するでしょうね。

そういえば、セルティックスのコーチで試合中に立ってるのはリバースとジボドーくらいでしたね。ディフェンスでの評価は素晴らしいですが、オフェンスは評価が分からないのでどうなのかな?と思うと、例のあの人を思い出さずにはいられませんね・・・
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Unknown (DW)
2010-06-07 21:53:14
ルブロンの相棒一覧で気になったのが1~5番のインサイド選手全員がディフェンスレスなところでしょうか。ボッシュは今後の矯正、チームの方針次第で何とかなりそうですが、それ以外はもはや手遅れなレベルですし、もう一人高レベルのディフェンスできるインサイドの選手がチームにいないと優勝を狙うのは厳しそうです。
またボール占有率が高く、ドライブが中心であるルブロンのプレイスタイルも改善していく必要があるように思います。

トム・シボドーはHCとしての能力は未知数でまたブルズも若いチームなだけにギャンブル的要素も高いですが、上手く事が運べば魅力的なチームになることは間違いないですよね。
新たな名HC誕生を期待したいところです。
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どうなる (中山卓)
2010-06-07 23:55:34
レブロン迎える為に?準備万端ですね。
ニックス?ネッツ?
ジョン・ウッデン亡くなりましたか。
偉大な人が、また一人。
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sakkyさんへ (manu)
2010-06-10 13:08:44
そうですね、ボストンにとっては痛手ですね。。
でもまあ、ディフェンス主体のスタイルもBIG3がいるうちだけでしょうから、いずれスタイルチェンジは必要になってきたでしょう。

ファイナルの途中というのは確かにそうなんですが、HCはチームと候補者個人との契約なんで、シーズン終わったチームが動き出しちゃうのは仕方ないんですよね。。
選手は7/1~と協定があるからいいですが、HCはないんで遅れを取ったらポストもないわけです。。

日本だと、そういうのもご法度ですよね。
尾花さんも外されちゃいましたし。。
アメリカでは全然ありです。
プロとして仕事を全うすれば問題ないんで。
その辺の割り切りは全く違いますね。
ドックも「トムが決まってよかった」なんてコメントしてますし。

シボドーを単純にマイク・ブラウンになぞらえて考えてはいけませんが、たとえ不得手な分野があっても、それは参謀役を雇えばいいだけのことですから。
いかに優秀なスタッフを揃えるかっていうのも、HCの手腕ですからね。
ブラウンは参謀に任せなかった(あるいは逃げられた)という点がマズかったですね。
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メルブロさんへ (manu)
2010-06-10 13:10:38
ウッデンのサイン会に出くわしたんですかっ!
それは貴重ですね~
運命的な出会いですよ、スゴイ!
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teraさんへ (manu)
2010-06-10 13:21:14
これは数字の魔術師であるジョン・ホリンジャーという人のコラムなので、単純に数字的に合う人を弾き出したという内容ですね。
なのでおっしゃる通り、雰囲気的に合うかどうかというのは、また別の話になると思います。
アマレはちょっとナルシストというか、自分が目立ちたいタイプですからね~
ショットの数が減るとすぐ文句言いそうですねw

ノビとは、プレースタイル的には合うという結果ですが、現実的に契約面の事情を考えると難しいでしょうね。
まずダラスを離れるかどうかがわかりませんし。。

ブルズは誰がやることになっても将来有望なチームでしたが、引く手あまたのシボドーがなるということで、ますます前途洋々ですね。
いいチームに行きたい大物FAたちにとっては、人気の行き先となるでしょう。

オフェンスに関しては、さっきのコメントにも書いてしまいましたが、いいアシスタントコーチを呼ぶことで解決できるはずです。
ブルズが選手に人気であれば、コーチにも人気があるはずですよw
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DWさんへ (manu)
2010-06-10 13:53:40
まあこれは、ルブロンの相棒=チームNo.2となる選手を探せという企画で、しかも現在FAの選手かキャップが空いてるチームの選手限定にしてますから。
全ての選手を対象にしたら、また違った結果が出るでしょう。
ただ、ないものねだりをしても仕方ないので、現実的に実現可能な選択肢の中から、ベストなのは誰かを導き出したという意味ですね。

それと、ディフェンスに関しては、必ずしもNo.2になる選手がディフェンス力も持っていないとダメ、ということはないと思います。
極端な話、残りの3ポジションをディフェンシブにすればいいかもしれませんし、パーキンスみたいにDの強いコマをCに置けたりしてけばいいわけですから。
チームの作り方は、やりようによっていくらでもディフェンシブにできます。
ただNo.2になれそうな攻撃の才能を持った人物もまた大事なので、その可能性にポイントを絞って分析したレポートなわけです。

ルブロンのプレースタイルに関しては、ルブロン自身が変わるというよりも、チームのオフェンス戦略をきちんと構築すれば問題ないと思います。
キャブス(というかマイク・ブラウン)時代は、ルブロンにアイソレーションから1on1をさせることを、チームの意思としてやらせていました。
別にルブロン自身が好き好んであのスタイルを強行しているわけではありません。
なので、新チーム(あるいは新HC)がチーム全体でボールをシェアするようなオフェンススタイルを築けば、ルブロンもそれに合わせたスタイルでプレーするだけですから、問題にはならないと思います。

シボドーに関しては、HCとしては確かに未知数です。
でも例えばキャブスに来る前のマイク・ブラウンを知っている人がどれだけいたか、アシスタントコーチ時代のジョン・キュースターやエリック・スポエルストラを知っていたかと考えれば、別に不思議なことではないです。

それに、現在も大抵のHCはアシスタント上がりです。
でも、ネッツのアシスタントで認められたエディ・ジョーダンや、ペイサーズのアシスタントで認められたリック・カーライルのように、アシスタント時代から名を馳せていた人物はそう多くはありません。
シボドーはそんな中でずっとHC候補として名前が挙がってきた人物ですので、実績が認められてHC就任を果たす、より確実なチョイスだと思います。

何の実績もなしにいきなりHCになるようなケースの方がよっぽど不安です。
だから、ビニー・デルネグロのような人選に、僕は就任当初から異を唱えてきたわけです。
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中山卓さんへ (manu)
2010-06-10 13:55:47
ルブロンは相変わらず沈黙を守っていますが、周りはドンドン動き出してます。
キャブスのHCについても、いろいろと動きが出てきてますしね。
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