NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

アメリカのスーパーマン

2007年08月20日 | お笑い系

なんかシャックの兄貴は中国に行ってるみたいですねえ~
リ・ニンっていう中国の契約メーカーのプロモーションのようです。

そもそもこのリ・ニンと契約するきっかけを作ったのは、デイモン・ジョーンズでした。
ヒートでチームメイトだったシャックとデイモンは、どちらも冗談が好きで底抜けに明るい性格がバッチリ噛み合い、親友になりました。
シャックがオールスターに出る時なんかも、どこにも出る予定のないデイモンが付き人のように始終くっついて歩ってたくらいです。

で、最初にリ・ニンと契約を結んだのは、デイモンだったんですね。
それでデイモンが仲の良いシャックを誘って、見事に契約選手となってもらうことに成功したわけです。
中国の一スポーツメーカーが、シャックみたいな大物と契約するなんて快挙です。
デイモンというエサを使って、うまく大魚を吊り上げたわけですね。
うまいことやりました。

ま、それはいいんですが、前から気になっていたことがあります。
このリ・ニンのロゴマークって、なんかに似てるんですよねえ・・・・
わかります?
あのニョロっとした感じ。



そうです、ナイキです。
これってシャックが契約してなければ、完全にバッタもんにしか見えないと思います。
最近日本でもよく報道されている、中国お得意の激似商法ですねえ。
中国の遊園地では、よくわからないミッキー崩れみたいなネズミの着ぐるみが踊っていたり、キティちゃんもどきの猫キャラがいたりするらしいですからねえ~

そういえば現地に行った時の体験談ですが、繁華街に日本風の寿司屋のチェーン店らしき看板があったんですね。
“元禄寿司”って書いてあったんで、「へぇ~、こんなとこにも海外進出してるんだあ」って素直に感心してたんです。
でも、よくよく近づいて見てみたら、看板には“元寿司”って書いてあったんです。

“禄”じゃなくて、“緑”。“ミドリ”です!
おーいっ! いくら字が似てるからって、そりゃないだろ。
元禄時代の元禄っていう本来の意味なんて、どっかに吹っ飛んでます。
“ミドリ”て!!
中国、恐るべしです。。
なにか底知れぬパワーのようなものを感じました。

ちなみに、看板の色はもちろん・・・・ミドリでした。。
千原ジュニアが「残念な兄貴」の話をする時ぐらいに、残念です。。

気を取り直してシャックの話に戻ります。
シャックさん、中国でいろいろ現地交流をしているみたいなんですが、不思議なビデオがアップされていました。
なんだか、ピックアップゲームをしているみたいなんですが、ものすごいド素人集団の中でバスケをやってるNBAのビッグスターの姿が郷愁を誘います。

http://youtube.com/watch?v=wPfYxw2_Yr8
もちっと、マトモな相手とやっては?

http://youtube.com/watch?v=XDjT7vrxQGM&mode=related&search=
ゴンッと響く音が気になったり・・・・

そういえば、シャックのフリースロー下手は有名ですが、それをパロった映像があったので紹介しときます。
『ソウ』っていう怖い映画知ってますかね?
それのパロディなんですけど、フリースローが入れば助かるのに!というネタをやってます。
http://youtube.com/watch?v=_V_1k9H6JLw&mode=related&search=

映画を見てない人のために一応あらすじを説明すると・・・・
「ある男が意識を失って目覚めると、何もない地下室で片足を鎖でつながれていた。見ると部屋の反対側には見知らぬ男がもう一人いて、やはり同じ状態で片足を鎖につながれている。すると何者かの声が響き、制限時間以内にどちらかを殺さなければ脱出できないと宣告される・・・・その後様々なやり取りや葛藤があった末、精神的に追い込まれて錯乱状態となった一人が、ついにノコギリで鎖につながれた自分の足を切断してしまう・・・・」
というサイコスリラーです。

これをシャック出演でパロったわけです。

●最初に意識を取り戻したシャックが頭をもたげると、まずパイプに頭を打ち、それから天井にも頭を打つ。(シャックがデカすぎることをギャグにした)
●どこからともなく謎の声が響くと、まず「コービーか?」と疑う。(恨まれる心当たりがあるとすれば、まずコービーかな?というギャグ)
●天井にぶら下がっているノコギリを見つけるが、苦手なフリースローを決めないとノコギリをGETできない状況に。でも一投目はリングをはじき、パイプがおっさんの頭にHIT。二投目もリムをはじき、今度は蛍光灯がおっさんの頭に。激怒したおっさんが「下手くそ!」と叫ぶと、便器が飛んできて、シャックが「傷ついたじゃないか・・・」とつぶやく。
●そして運命の三投目。流れ的に今度こそ入るという雰囲気になるのだが、集中して狙ったはずのシュートはあさっての方向に飛び、ゴーンと当たって跳ね返り、クルクル回って何とか入る。
●やっとノコギリを手に入れるが、鎖が頑丈で切れず、足を切るしかないと決意する。しかしおっさんが切ったのは・・・・・・鎖につながれていない方の足だった。。というオチ。

これでもっと映像を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

マジメな話、シャックって手が大きすぎるらしいんですね、ジャンプシュートを打つには。
僕ら普通の人が、例えばピンポン玉でジャンプシュートしようとしたら、手のひらの中で回転して真っ直ぐ飛ばないと思うんです。
シャックの場合、それがバスケットボールで起きてるみたいなんですよね。
だから片手で打つフックとかはコントロールできるんですけど、両手で打つフリースローやジャンプシュートはコントロールが利かないらしいです。
どんだけ手が大きいんでしょうねえ~

紹介ついでに、こんなビデオも。
高校時代のシャックです。
結構痩せてて、顔もまだかわいらしさが残ってますね。
http://youtube.com/watch?v=9WGJCp4eJa4&mode=related&search=

そして大人になったシャック。
ゴールも簡単に破壊します。
http://youtube.com/watch?v=y5jMOK87N7A&mode=related&search=

ルーキーシーズンに確か3回ぐらいシャックがゴールポストをぶっ壊したため、次のシーズンから強度が再考され、絶対壊れないようにしたそうです。
昔ジャバーがデカすぎて、大学の試合ではダンク禁止にルール変更されたそうですけど、シャックはゴールの規格を変えてしまいました。
さっすが兄貴! スケールがデカい!



「やっぱ、俺様はスーパーマンさ」


★アリゾナ大対決――アリーナスvs.RJ



NBA選手の現在は知ってても、なかなか過去までは知らないですよね。
でもこれを辿っていくと結構おもしろくて、新しい発見があったりします。
出身地が同じだったり、大学が同じだったりして、今まで知らなかったつながりに気付いたりするんです。

例えば、バロン・デイビスとポール・ピアースが共同でLAのチャリティゲームを主催しているんですが(ブログ)、これは2人にLA出身という共通点があるからです。
ジェイソン・キッドは小さい頃、年上のゲイリー・ペイトンの背中を追いかけて、ストリートで一緒にプレーして腕を磨いたそうですが、これは2人がサンフランシスコで生まれ育ったからです。

大学も同じで、いろんなとこでつながってたりします。
Jリッチとザック・ランドルフがミシガン・ステイト大でチームメイトだったり、ジェイソン・テリーがアリゾナ大で後輩マイク・ビビーの控えPGをやっていたり、ポール・ピアースとリーフ・ラフレンツとジャック・ヴォーンとスコット・ポラードが同時期にカンザス大の先発メンバーだったりするわけです。

で、アリーナスとリチャード・ジェファーソンも、大学時代にチームメイトでした。
この2001年のアリゾナ大はとても強く、NCAAトーナメントで準優勝を果たしました。(優勝はシェーン・バティエのいたデューク大)
当時のメンバーはとっても豪華でした。

<Arizona Wildcats '01>
 PG:ジェイソン・ガードナー(2年)
 SG:ギルバート・アリーナス(2年)
 SF:リチャード・ジェファーソン(3年)
 PF:マイケル・ライト(3年)
  C:ローレン・ウッズ(4年)
 控え:ルーク・ウォルトン(2年)

ガードナー以外は全員ドラフトで指名されたほどの実力派揃いでした。(ガードナーは身長が小さかったため指名されず)
このチームのエースはアリーナスで、RJはバリバリに目立つ選手というわけではありませんでした。
平均得点で見ても、アリーナス(16.2点)、ライト(15.6点)、ウッズ(13.2点)、RJ(11.3点)、ガードナー(10.9点)と、4番手にしか過ぎません。

ただしドラフトでは、RJが最も高順位の1巡目13位指名となりました。
ドラフトでは何より選手個人のポテンシャル(潜在能力)が評価されるため、サイズや身体能力に優れている選手がより高い評価を受けます。
RJも、身体能力の高さとディフェンス力が買われ、上位指名を受けたわけです。

一方のアリーナスは、以前もお話ししたように(ブログ)、2巡目落ちという憂き目に遭いました。
アリーナスはNBA入りしてからPGにコンバートされましたが、大学時代まではバリバリのスコアラーでした。
しかしサイズ重視のNBAでは、191cmのSGなんて誰も欲しがりません。
そんなわけで、アリーナスはドラフトの時に評価が落ちてしまったんですね。

ま、そんな経緯もあって、アリーナスとRJはいっつもどっちが上かで冗談を言って張り合っているんです。
「チームのNo.1プレイヤーは俺だった」とアピールするアリーナスに、「選手としての価値は俺の方が上だ」とRJが応戦するわけです。
どっちが背が高いみたいな、ガキのケンカの延長です。
そんな感じで、この2人はいっつもジャレあっています。

先日ガードナーの結婚式があり、この2人がまた顔を合わせる機会があったそうです。
で、その時の様子をアリーナスが自身のブログにこう書いています。

「俺とリチャードは顔を合わせるたび、なーぜか、いーっつも言い合いになるんだ。お互いにどっちが上かっていう、ホラ吹き合戦が始まるんだよ」

“ホラ吹き合戦”というところがミソですね。
俺の家にはトイレが10個あるぞーとか、あることないこと言いながら張り合ってる姿が目に浮かびます。

「ヤツはどーゆーわけだか、俺より上だって勘違いしてるみたいなんだよな。大学時代だってチームで3番目の選手でしかなかったってのによ。もちろん俺が1番だけどね。でもヤツは、俺が1番だったっていう事実が嫌いなんだ。俺が3回オールスターに出てるってことも嫌ってる。俺のビデオゲーム(アリーナスがパッケージの表紙を飾った『NBA LIVE 08』)なのに、その中に俺のキャラクターが出てくることさえ気に入らないんだ。まったくどうかしてるよ」

とRJをからかっています。

でも対するRJも負けてはいません。
先日母校アリゾナ大にトレーニング施設を建設するための援助金として、3.5milを寄付することを発表しました。
以前もスティーブ・スミスが母校ミシガン・ステイト大に2milを寄付したり、カーメロ・アンソニーが母校シラキュース大に3milを寄付したりしましたが、アリゾナ大ではRJが最初のようです。

RJはコメントで、「大学が脅しをかけてきたんだ。もし僕がやらないなら、施設の命名権も含めてアリーナスに話を持ってくぞって。だから先を越されたくなくて寄付したんだ」とジョークをかましていました。
でも内心、「アリーナスに勝った!」ってマジで喜んでるかもしれませんけどね。



アリーナス「何たくらんでんだよぉ~。教えろよぉ~」
RJ「うるせーな、くっつくんじゃねーよ。オマエ違うチームだろ!」



「あぁ~、良かった。バレなくて」


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4 コメント

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お願い致します。 (グラント)
2007-08-20 15:07:10
いつも、楽しくブログを拝見させていただいております。私の中では、どの解説者や評論家のかたより、このブログの解説が一番おもしろく、一番、信憑性があり、とても、楽しく、更新がとても楽しみで、最高です。NBAの評論はこのブログが一番です。一番楽しいですし、最高です。今日はお願いがあってコメントさせて、いただきました。今日のスポニチのインターネット版のスポーツ欄に、北京オリンピック、アメリカ男子バスケットボール代表、大苦戦という、記事がありました。どうやら、記事を読むと、22日から、はじまる、ラスベガスのアメリカ大陸予選(初戦はベネズエラ)の練習試合に、アメリカ代表が、NBAの若手主体の代表チームと5回(5クォーター試合をして)2勝3敗だったそうです。詳しくはわかりませんか?私なりに、調べてみたのですが、探すことができませんでした、わかりましたら、是非、ブログに記事にしてアップしていただけないでしょうか?面倒くさいことを頼んでごめんなさい、よろしくお願い致します。
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ビッグダディー (メロブロン)
2007-08-21 00:49:12
シャックのキャラは、面白いですよね!常に周りに笑いを振りまき、インタビューもウィットにとんでて、いつも楽しみです。

さらに、若手に車やスーツを買ってやったり、チームメイトに時計をプレゼントしたり、と太っ腹だし。

中国と言えば、ヤオの結婚祝いに、特注の車のホイールをプレゼントするとか…





大学時代のチームメイトや、AAUのチームメイトだった関係って、面白いですよね!



アリゾナ大も凄いですが、やはり、ミシガン大のファブファイブは強烈でした!



LJがいたUNLVも、かなりのメンバーでしたし。



アラバマ大で、R.オーリーとL.スプリューエルもチームメイトでしたねぇ。



うーん、切りがないので、この辺で…
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グラントさんへ (manu)
2007-08-21 00:49:37
初めまして!
何だかとっても嬉しいお褒めの言葉をいただきまして、ありがとうございました。

基本的には、初心者の方から詳しい方まで誰でも楽しんでもらえるような記事作りを目指しています。
難しいことはわかりやすく伝え、知らない選手を身近に感じてもらい、どーでもいい話題でも楽しく笑ってもらうことをモットーに試行錯誤しております。
どうぞ、よろしくお願いします。

リクエストいただいてありがとうございました。
アメリカ代表の練習マッチということで、そのスポニチの記事を探して見てみましたが、いきなり間違ってますね。
あれは2勝3敗ではないです。
ま、それも含めて次のブログをアップしたいと思いますので、しばしお待ちを・・・・
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メロブロンさんへ (manu)
2007-08-21 01:32:01
シャックはサービス精神が旺盛で、ファンやマスコミ受けもいいので、アメリカでは絶大な人気があるんですよね。
日本では外見だけで中身が伝わっていないため、見た目だけで「コワ~イ」とか言われてしまい、いまいち人気が上がっていないのが残念です。

大学時代のチームメイトとか、結構つながりを知るとおもしろいですよね。
カーターとジェイミソンはUNCの同級生で、ドラフト当日にお互いがトレード相手となりましたが、2人はある姉妹と結婚して義理の兄弟になったりもしました。
不思議なつながりっておもしろいですねえ~
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