ダラスが、恩年44才のケビン・ウィリスと10日間契約を結んだそうです。
過去最も高齢だったのが43才までプレーした“チーフ(酋長)”ことロバート・パリッシュだったそうなので、NBA歴代でも最高齢のプレイヤーとなったわけです。
現役で次に高齢なのはムトンボの40才ですが、それでもスゴイことですよね。
いやあ~、それにしても風格ありますよねえ~。
額や眉間、そして口元にも深く刻み込まれたシワが、年輪のような威厳を感じさせますよねえ~。
・・・・って猿芝居はこれぐらいにして、わかる人はもうお気付きですね。
これは44才のウィリスではなく、グレッグ・オーデン君であります。
1月に19才になったばかりのピッチピチのフレッシュマン(大学1年生)でーす。
そんな“ヤング長老”オーデン君率いるオハイオステイトと、昨年の覇者フロリダという実力No.1同士の対戦となった今年のNCAA決勝は、マーチマッドネスの頂点を決めるに相応しい顔合わせとなりました。
オーデン君は、25点、12リバウンド、4ブロック(すべてゲームハイ)と気を吐きましたが、地力に勝る王者の壁は厚く、フロリダが見事に連覇を達成しました。
ウチはJスポーツが映らないのでゲームは見てないんですが、両チームから5人はNBAに来ると言われているほどハイレベルなタレントが揃っています。
オーデン君とジョアキム・ノアは以前にもブログでご紹介した通りなんですが、他にもフロリダには、既にプロ並みの体格を持つパワフルなビッグマン、アル・ホーフォード、そして今年のMOP(ファイナル4最優秀選手)に選ばれたオールラウンダー、コーリー・ブリューワー、そしてオハイオステイトにも、今トーナメント最高のPGと高い評価を受けたスピードスター、マイク・コンリーJr.がいます。
この5人は今年のロッタリーピック確実とも言われています。
<優勝メンバーのフロリダ先発5人>
(後方左からホーフォード、ブリューワー、ノア、前列はバックコートのリー・ハンフリーとトーリーン・グリーン)
カレッジといえば、熱狂的な応援も楽しみの一つ。
オハイオステイトのマスコットはなぜかアンパンマンもどきだし、元テニスプレイヤーの“パパノア”ヤニック・ノアは、フロリダ大のマスコットであるワニがパックンパックンする真似をして応援してるし、オハイオステイトもニワトリで対抗したりと、コート外の加熱ぶりもゲーム以上におもしろかったりします。
テレビで見られる方は、是非カレッジもチェックしてみてください。
話変わってNBA。
先日ピストンズのゲームで、アントニオ・マクダイスがミドルをスコンスコン決めるのを見ていて、改めて「キャラ変わったなあ~」としみじみ思いました。
マクダイスといえば、95年にドラフト全体2位でNBA入りした頃は、それはもうゴムまりのようにポンポン跳ぶダンク野郎でした。
PFとしては、ケガする前のケニオン・マーティンや今のタイラス・トーマスぐらいは跳んでたでしょうね。
しかし、二度にわたるヒザの大ケガで、一時は選手生命の危機とまで噂されました。
そこからの復帰は地獄の苦しみだったと思いますが、ジャンプ力を失った代わりに、堅実なミドルレンジシューターへと生まれ変わりました。
跳べてた頃は、ジャンプ力にまかせたダンクやレイアップばかりで技術は後回しだったため、「ベテランになったらどうするのか」と不安視する解説者もいました。
ケガというきっかけがあったとはいえ、これほどまで見事にキャラクターを変えられるものなんだなあと感心しました。
そういえば、ブルズの後期3連覇に貢献したロン・ハーパーは、ブルズに来る前まではバリバリのエーススコアラーで平均20点オーバーしていたのに、ブルズではディフェンスのスペシャリストに大変身して、平均は10点以下になってたりしてました。
彼もヒザの大ケガを克服した口ですが、勝利のために最も必要なプレーをする、そのためには自分のエゴなど全て捨て去るという姿勢に、本物のプロフェッショナルの姿を感じました。
もうちょっと軽い話で「キャラ変わったなあ~」と最近思ったのは、サーシャ・パブロビッチやボスジャン・ナックバーといったマイナー外国人勢です。
パブロビッチは、ヨーロッパ時代はドライブインの切れ味が売りだったのに、いつの間にか3ポイントシューターに変身。
デイモン・ジョーンズ、ドニエル・マーシャルと補強したのに、それでもまだ3ポイント不足に悩むキャブズにとっては嬉しい誤算になっています。
ラリー・ヒューズとパブロビッチのダブルSGバックコートにしてからキャブズの調子が上向いているのも、インサイドアウトのバランスが悪かったチームの問題点が少し解消されたからでしょうね。
ナックバーはこの逆パターンで、NBA入りしてロケッツにいた当初は、運動能力はないけどアウトサイドシュートが堅実な大型シューターという触れ込みでした。
ところがどっこい(古い・・・)、今ではハイライトでダンク映像が出てくるぐらい素晴らしいアスレティック能力を見せつけています。
それでもネッツにトレードされた当初は全く出番がなく、ベンチでくすぶっていました。
今シーズンたまたま同じSFのリチャード・ジェファーソンが長期離脱したことで、第3SFから第2SFへと繰り上がり、ようやくプレイングタイムをもらえるようになりました。
同じ選手1人見てても違うキャラクターを見られたりするわけですから、やっぱりタレントレベルは相当スゴイし、奥が深いなあと思います。
いやあ、NBAってホンッとにおもしろいですねえ~
・・・・って締めが水野ハルローになってしまいました。。(反省)
じゃあ、締まらないので最後に小話をもう一つ。(なにが「じゃあ」なのか・・・)
昨日マブズ対サンズという注目のトップチーム対決が再びあったわけなんですが、その大事な大一番を迎えた日の朝、サンズのマイク・ダントーニHCの携帯が鳴りました。
相手はオーナーのロバート・サーバーでした。
GMも兼任しているダントーニには、チーム内の重要な連絡事項が真っ先に知らされます。
オーナーが直々に連絡してくるというのは、大事な話に他なりません。
オーナーはダントーニにこう切り出しました。
「実はマズイことになった。ノビツキーとナッシュが仲良しなのは知ってるだろ?それで昨日の夜も一緒に食事していたらしいんだ。で、それはいいんだが、その帰りにナッシュが飲酒運転で逮捕されてしまったらしいんだ・・・。少なくとも今日の試合には出られないだろうな」
これを聞いたダントーニは焦りました。
まさかあのナッシュに限ってそんなことは・・・・
それもそうだが困ったぞ。
ナッシュ抜きではマブズに太刀打ちできない。
あ゛~、いったいどう戦えばいいんだ・・・・
ダントーニが、今日は4月1日だということに気付くまで数分かかったそうです。
オーナー自らいたずらを仕掛けるなんて、いかにもアメリカンな話ですね。
お後がよろしいようで。。
私、もちろんジノは大好きなんですが、愛してるのはナッシュなんですよ。ジノは2位です。
ナッシュの方はもはや恋と言っても過言ではありません(爆)
初めてコメントしたとき、頻繁にはできないなんて言いましたが、そうでもなさそうです(笑)
【ケビン・ウィリス】彼の全盛期知ってます。さらに一昨日?のNCAA FINAL観ちゃったんです。それにしても44歳ですか・・・すごいですマジ。
NCAAFINALは好ゲームでした。ブログに書かれている5人もそうですが、フロリダ大のガード2人も絶好調でした、特にハンフリー。彼のスリーポイントはスパスパいってました。
何でもベテランとなったマクダイスがスコンスコンいってるらしいですね。
現役二番目の長老となったムトンボとナゲッツのゴール下に陣取っていたのを思い出しました。あの頃はホントすごかったですよね。しかしヒザの大怪我。。
ニックスにも移籍したけど一体何をしにいらしたんだか・・・(笑)ピストンズに移籍してからは充実したNBAライフを送ってるんですね。がんばれ!
あと思ったんですがマクダイスも老け顔ですよね?キーワードは「老け」かと思っちゃいました。ではー
追加しといて良かったです。(結果オーライ)
ナッシュはすごいですよねえ~
あのパスを見てるだけでも惚れ惚れします。
アマレやマリオンの能力を生かした今のシステムの青写真を描き、その中心に「君しかいない」と言ってナッシュを連れてきたブライアン・コランジェロの先見の明には感服します。
ラプターズが強くなるのもうなずけます。
そら日本人が海外行くと、酒買うにもパスポート見せろと言われるわけです。
ケビン・ウィリスは話のダシに使ってしまいましたが、息の長い選手ですねえ~
個人的にはあのアンバランスな程の腕の短さが忘れられず、最も身長が生かされていない7フッターと呼んでいます。
フロリダ大は強かったですね。連覇して歴史に名を刻みました。
ハンフリーは、メロのシラキュース大が優勝した時のマクマナラみたいないいシューターですね。
マクダイスはすっかりベテランらしいプレーをするようになりました。
ニックスファンにとってみれば、「何しに来たんだ?」と言われても仕方ないですけどね・・・
やっぱり、しっかりと先を見据えた補強ってのは大事ですよね。
もちろん、今はぱっとしなくても若手を育てるのは大切ですし、財力にものを言わせたドーピングのようなチームづくりなんかには賛成しかねますが、現実的に勝利のビジョンが浮かんでこない補強はやめてもらいたいです。ため息が出ます。
ラプターズの快進撃を喜びつつも、ウルブズの先を案じてばかりの今日この頃・・・
豊作と言われているそうですし、今年のドラフトに期待します☆
ケビンウィリスの話、面白いですね身長が生かされていない7フッターとは。
あの岩みたいな体、顔も?選手生命が長い要因でしょうかね・・ロボコップみたいだ。
早くNCAAで活躍した選手のプレーおNBAで観てみたいですね。時期尚早スンマセン
チームの勝ち負けって、ついスター選手の活躍度とかで判断してしまいがちなんですが、僕はGMの良し悪しが決めると考えています。
いくらエースが頑張ったところで、それ以外の補強がトンチンカンだといくらやっても勝てません。
逆に選手が無名でも、理にかなった補強であれば成功につながったりもします。
サンズやスパーズ、ピストンズなんかはそんな好例ですね。
ウルブズもフロントの無策ぶりがチームをダメにしました。
KGは来シーズン終了後にFAになれるので、来年はトレードの噂に真剣味が増すでしょうね。
ブルズとかに行ってくれたら、おもしろいことになりそうです。
1人でブログなんか書いてると、たまに「誰か読んでくれてるのかなあ」と不安になることもありますので、コメントをいただけるととても力になります。
次も頑張って書こうかなあという気にさせてもらえます。
ウィリスは、腕が結構ムキムキなので、余計腕の短さが強調されて見えてしまうんですよねえ~
右手ジャンプフック一筋のオフェンスも職人気質を感じてイイです。
こちとら江戸っ子、スシしか食わねぇ~みたいな。
絶対そんなこと思ってないでしょうけど・・・
ドラフト楽しみですね。
おそらくフロリダの3人はエントリーしてくると思いますので、来年はNBAで見られるでしょう。
後はスーパー1年生の2人の去就が注目されます。