NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

ちょっと改善

2009年05月30日 | '08-09 プレーオフ

ちょっと遅くなりましたが、GAME5の考察です。
早くしないとGAME6が始まっちゃう~


●レイカーズ

GAME5はようやくレイカーズらしいというか、チームの長所を生かしたゲームを展開してくれました。
前回のブログで書いた、インサイドの高さを生かすという点が、かなり実践されましたね。

1Q序盤、レイカーズはまずバイナムのポストにボールを集めます。
入っても入らなくても、何度もポストアップさせていました。
僕はこれでいいと思います。
ネネたんにファールもつくし。
ただ逆に、ガソールを全然使っていなかったので、バイナムとガソールを代わりばんこにポストアップさせてもいいんじゃないかなとは思いました。

試合全体を通じては、ガソールとオドムが良かったですね。
2人合わせて24リバウンドに9ブロック(!)
GAME4でイニシアチブを取られたゴール下を、GAME5では完全に制圧しました。

コービーはナゲッツのダブルチームに対応し、オトリとなってチームメイトにパスをさばきました。
これがハマり、チーム全体で高いFGを残すことができました。

ナゲッツは、チャンスを逸しましたね。
押されながらも前半を同点で折り返し、3Q中盤には7点リードを奪いました。
しかしそこから4連続ターンオーバー。
逆にDでは、シャノン・ブラウンの連続得点とオドムの3Pで、アッという間に同点に追いつかれてしまいました。

同点としたオドムの3Pは、なぜかオドムがド・フリーに。
スクリーンでマークを外されたわけでも何でもないのに、ただ何となく3Pラインに立っていたオドムがド・フリーにする失策。
マークしてたのはもちろん・・・・Kマートですw
ええ、ただの怠慢です。

同点のまま4Qがスタートしますが、そこでもKマートがKYなプレーで連続シュートミス。
そこからレイカーズに走られ、最初の4分が過ぎる頃には11点差がついていました。。

見てて悲しくなるのは、レイカーズの策にまんまとハメられているのに気付かないことです。
レイカーズは、Kマートやダンテイ・ジョーンズがボールを持つと、わざと前を空けています。
「どうぞシュートしてください」と言わんばかりに。

アタマのいいプレイヤーなら、自分の持ち場を理解してボールを回したりするんです。
でも変に強気だったり、根拠なく自分に自信持ってたりする人は、「お、空いてんじゃん。打っちゃえ~」とまんまと策に引っかかるんですね。
でも基本的にKYなんで、そう“させられている”ことに気付かない。
「たまたま決まらなかっただけだ」とか言っちゃうんです。

それは置いといて、レイカーズは本来のDでもいい戦略を取りました。
先日もチラっと書きましたが、チャウンシーにコービーをつけ、メロにはダブルチームを仕掛けたんですね。
そしてその他のマークは甘くし、ゴール下はフィジカルに当たっていく。
さらにはネネたんをファールアウトに追い込み・・・・

こうしてナゲッツの攻撃を最小限に抑えることに成功しました。
う~ん・・・・ここにきて策士フィル・ジャクソンの色が出てきましたねえ~
ナゲッツは厳しくなってきたなあ。。



ガソールが攻守でゴール下の存在感を発揮



オドムもフロントラインの高さを生かしました



1人で3人も抑えられないよ!!!


●キャブス

前回のブログで見た課題がありました。
キャブスは全部ではありませんが、やや軌道修正をしてきました。

まず、ルブロンをレイファーにつけるのをやめてくれました。
レイファーにはポジション通り、モーをマッチアップ。
それは良かったんですが、ルブロンをリーにつけてるんですね。
つまり、デロンテはターコルーにつけたままなんです。
うーん・・・・あと一歩なんだけどなあ~

バックコートのマッチアップを替えたことで、マジックの両先発ガードの勢いは抑えることができました。(レイファー:FG1/10・3点、リー:FG3/5・9点)
ただターコルーには相変わらずやられっぱなしです。(FG10/18・29点)
ハワードのところも手付かずのままでした。(FG8/10・24点)

マジックにとって痛かったのは、ルイスが決めきれなかったことです。
相変わらずメインのマークはバレジャオで、たまにターコルーとスイッチしてデロンテに対してポストアップしたりしてたんですが、チャンスにことごとく外してました。(FG4/13・15点)

キャブスはこの“取りこぼし”に救われただけで、まだまだ余裕の勝利とは言えません。
1Qに32-10と22点差をつけるロケットスタートをしたのに、前半終了までには1点差に迫られ、3Qの頭には逆転を許しています。
最終Qも、ハワードがファールアウトするまでは、まだまだわからない展開でした。

キャブスはマッチアップの問題を解決したんでしょうか?
いや、まだですね。
単にスリーガードのスモールラインナップを多用しただけです。
この試合はたまたま3人とも調子が良かったので(合計FG16/32・3P9/15・48点)功を奏しましたが、アウトサイドは水物なので、3試合連続でこれができるとは思いません。

フロントラインの使い方もあまり変わっていません。
ベンは主に控えのゴータットが出ている時にマッチアップしてるし、僕が使うべきだと思っているジョー・スミスは全然出してももらえません。
今後もスリーガードでいくんだとしたら、僕は危険な賭けだと思います。

マジックの方も、ちょっともったいない使い方がありました。
GAME4で絶好調だったレイファーですが、GAME5はてんでシュートが入りませんでした。
でもレイファーはショットに波がある選手なので、こういう傾向はよくあることです。
なので、今日は調子悪いなとわかった段階で、違う使い方をしてほしかった・・・・

例えば4Q、実質的にボールハンドリングはターコルーに任されるので、特にPGが絶対必要というわけではありません。
であれば、ピートルスとリーを同時に出してもよかったんじゃないかと。
2人合わせてFG7/11・3P4/7と決まっていたわけで、臨機応変なラインナップ変更をしてほしかったなあと思います。

さて、勝負のGAME6。
キャブスは、フロントラインへのマッチアップとガード陣のシューティングが鍵・・・というか課題になります。
この課題を克服できなければ、ファイナルへの道は閉ざされてしまうでしょう。



Jay-Zと勝利の敬礼!



わー わー はずせ~ はずせ~ どわいとって誰??



んも~ 外したやんか~


最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Baron)
2009-05-30 11:12:33
ウエストはレイカーズが来そうですね。Kマート...

私もイーストの試合を見て、今回はたまたま外が決まったから勝ったなっていう印象でした。
だから、マジックは次のホームで決めてほしいですね。
キャブスはベンをハワードにつけてるときは結構やれてましたね、ポストアップに押し込まれずにジャンプボールにしたりしてましたし。
ただ、Zが出ているときはなぜかZをつけてますねw

あと、この試合を見ていて審判の笛に少し不満が残りました。
ハワードはこの前の試合でなぜかテクニカル吹かれたのに、モーのボール投げつけや、Zがハワードどついたんはいいんかいって感じでした。
審判の笛でシリーズが左右されるのは、二年前のサンズ対スパーズでこりごりなんで勘弁してほしいですね。
マジックファンは不満になるし、ルブロンのスーパープレーが審判のおかげって言われるのも嫌ですから。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-05-30 19:01:04
こんにちは
トップページ改装おめでとうございます

連日の更新お疲れ様です

ウエストは見られなかったけど、レイカーズが作戦を変えたんですね
manuさんの言う通りにしたら勝ったってとこがすごいです

それにしてもマーティンダメですねぇ。10億もらってんのに。あのヒステリーおっさん(注:HCのこと)は気付いていないんでしょうね・・
「一人で三人も抑えられないよ!」とネネイの叫びが私も聞こえてきそうです


BSでキャブスの方はやってたのでみました

息詰まる戦いで見応えがありました。ですが、開始直後のキャブスのスターターを見た段階で「あーこりゃマジックだな」と思ってしまいました・・manuさんお願いですからキャブスのコーチの一員になってやって下さい(笑)

第四クオーターのレブロンの試合支配ぶりには鳥肌たちました。
皆様が褒めるので、ピートラスのDにも注目してたんです。しつこくていいDしてると改めて確認しました。
なのに、それをかわして打ったりパス出すキング。あんな24歳すごい。
試合はキャブスが勝ちましたが、最終クオーター以外は、キャブスがよかったというよりは、マジックのシュートが入らなかったから?という印象は拭えませんでした。

BSの解説が単なる感想というのは皆様ご存知だと思いますが、今回の塚本清彦(←そういえばおかまのきよ彦は最近見ないな)さんが初めて「マッチアップが悪い」と言ってました。「マイク・ブラウンもいろいろ考えていると思うが、対応できていない」と。
見直しました

今残った4チームはみな好きなチームなんですが、できるならベストを尽くした戦いが見たいです
欠陥を放置したままじゃなくて、選手もベンチも一丸となり、最高のパフォーマンスを出し合うような。

その意味で、キャブスが欠陥住宅なままなのは嫌なんですよね・・とぼやいてみます

今夜はレイカーズ―キャブスの放送があるので楽しみです
マーティンとジョーンズのダメぶりにも注目してみます(笑)
返信する
おんぶ (ティム)
2009-05-31 14:43:44
いつもハイライトしか見れていなかったのが、やっと試合を見れました。
キャブスはオフェンス全部レブロン頼みですね。相手からすればこれだけわかりやすいオフェンスは対策とりやすいでしょうね。でもその上からシリーズ平均40点近く取ってしまうレブロンって人は…
しかも今回はトリプルダブルですか……凄いとしか言えません。
キャブス選手達はGAME6に向けてのコメントで、「彼(レブロン)にボールを預けて邪魔しないようにするだけさ。」「うちには23がいる。」等と言っていたそうですね。
なんかもう自分でどうにかするって気持ちがなくてこれじゃレブロン可哀想だなって思いました。
チームメイトやHCの手助けもなく、虎視眈々とプレイする彼は、フラストレーション溜まってんだろうな~、って思います。
返信する
Baronさんへ (manu)
2009-06-01 23:03:40
両方とも、最後はちょっと拍子抜けな試合でしたね。。
ナゲッツは弱点を徹底的に突かれ、キャブスは弱点をカバーする策を取りませんでした。
まあ、後でまた触れますね。

レフェリーの笛はちょっと問題になってますね。
それを統括するリーグ本部のテクニカルに対する判断も、混乱に拍車をかけています。
コートに一歩足を踏み入れたら即出場停止っていうルールだけでもアホらしいのに、肩より上への強烈なファールも即出場停止だなんて言い出してます。。
プレー以外の要素でゲームが決まるのは、もう見たくないですね。
返信する
Unknownさんへ (manu)
2009-06-01 23:12:38
トップページ改装(笑)
テンプレ替えただけですよ~

レイカーズはもっともっとインサイド増やしていいと思いますよ。
コービーはいつでも使えるんですから。
あ、ちなみにKマートは15億です(!)

ピートルスは頑張ってますね。
いいDをしてもルブロンを抑え込むことはできませんが、少なくとも難しいショットを打たせるように仕向けることはできます。
それは、たとえ決められたとしても“いいディフェンス”です。
難しいショットを打たせるよう仕向けることすら、普通のディフェンダーにはなかなか難しいことですから、それができてるってことは“いいディフェンス”なんですね。
返信する
ティムさんへ (manu)
2009-06-01 23:20:02
ほんとルブロンはかわいそうですよ。
あんなやり方では、弱いチームにしか勝てません。
1人がいくら頑張ったってダメなんですよ。
弱いチームには勝てても、強いチームには組織的にいかなきゃ無理です。
それがわかってないようなら、いつまでたっても勝てませんね。
ルブロンの才能を浪費するか、来年オフにどっか行っちゃうかですね。
返信する
Unknown (ABC)
2009-06-02 06:27:22
こんにちは

返信ありがとうございます
すみません名無しになっていました
ABCでした

気をつけますm(__)m
返信する
ABCさんへ (manu)
2009-06-03 12:02:40
いやいや、全然気にしないでくださいw
返信する