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Who'll be the No.1 pick?

2007年01月31日 | ドラフト・新人

(写真は左からノア、オーデン、デュラント)

ルブロン・ジェームズ、ドゥエイン・ウェイド、カーメロ・アンソニーらがNBA入りした2003年は、史上最も豊作だったドラフトの一つと言われている。
アレン・アイバーソン、コービー・ブライアント、スティーブ・ナッシュらを輩出した1996年や、マイケル・ジョーダン、アキーム・オラジュワン、チャールズ・バークレーらを生み出した1984年もまた同様である。

そして来る2007年のドラフト組は、これらの世代に匹敵するほど優秀なタレントが揃う豊作の年と言われている。
なかでも現在トップ3と言われているのが、グレッグ・オーデン、ケビン・デュラント、ジョアキム・ノアの3人だ。
まだ早すぎると言われそうだが、ここでは一足早く注目の有望新人たちを予習してみたい。

●グレッグ・オーデン
・身長・体重:213cm/127kg
・生年月日:1988.1.22生(19歳)
・所属:オハイオ州立大1年
・ポジション:C
・今季成績:14試合/30.8分/15.6点/9.8リバウンド/3.6ブロック/FG63.7%
・似ているNBA選手:ティム・ダンカン

シャック、ダンカンに続く、10年に一度の逸材と言われる本格派センター。7フッターの身長もさることながらガッチリと横幅もあり、高校時代からすでに完成された肉体を持つ。高さとパワーだけでなく、この体格にしては驚くほど俊敏で、ブロックショットを量産する。高校最後に利き手の右手首を手術し、大学最初のシーズンは出遅れたものの、デビューして最初の3試合で驚異のFG89.5%、平均5.0ブロックを記録。さらに驚くべきは、まだ右手首にはプロテクターをはめているため、利き手でない左手一本でプレーしてこの成績ということ。フリースローも左手で打ちながら63.5%と合格点の数字。今夏の世界選手権アメリカ代表メンバーにも、高校生として唯一選ばれたが、ケガのため欠場した。

●ケビン・デュラント
・身長・体重:208cm/102kg
・生年月日:1988.9.30生(18歳)
・所属:テキサス大1年
・ポジション:SF
・今季成績:20試合/33.5分/24.4点/11.0リバウンド/FG48.5%/3P36.9%/FT84.6%
・似ているNBA選手:ケビン・ガーネット

ケガで出遅れたオーデンを抜き、現在最も注目を集めているスーパー1年生。長身で運動能力に優れ、インサイドでもドライブインでも3ポイントでも、インサイド・アウトサイドを問わずあらゆる手段で得点できる。KGを一回り小柄にして、アウトサイドシュート力をアップさせたような選手。さらに自らシュートチャンスをクリエイトすることにも長け、クラッチシチュエーションでも勝負強さを発揮している。1年生エースとしてシラキュース大を全米制覇に導いたカーメロ・アンソニーに匹敵するほどの活躍度とも言われている。今季最も優れた1年生という称号だけでなく、大学最優秀選手になるのではという声も上がっている。

●ジョアキム・ノア
・身長・体重:211cm/105kg
・生年月日:1985.2.25生(21歳)
・所属:フロリダ大3年
・ポジション:PF
・今季成績:21試合/25.6分/12.6点/8.4リバウンド/1.9ブロック/FG65.3%
・似ているNBA選手:アンダーソン・バレジャオ

昨年フロリダ大を全米優勝に導いた立役者。ファイナル4MVPに輝き、決勝の6ブロック、ファイナル4合計の10ブロック、トーナメント合計の29ブロックはいずれもNCAA記録。もし昨年ドラフトにアーリーエントリーしていれば、No.1ピック間違いなしと言われていた。センター並みの長身だが細身でフットワークが良く、攻守にハッスルプレーでチームを盛り上げる。バスケットボールIQが高く、自らの得点よりもハイポストから巧みにパスをさばいて味方の得点機会を演出する頭脳的なプレーが光る。ボンバーヘッドの長髪を縛ったヘアスタイルもファンに大人気。元プロテニスプレーヤー、ヤニック・ノアの息子。

ビッグセンターのオーデン、オールラウンダーのデュラント、実力派テクニシャンのノア。
3人3様のタレントが揃った来ドラフトは、ファン以上にNBA各チームが手に汗握って心待ちにしている。
特にグリズリーズ、シクサーズ、セルティックスを始めとする下位に沈むチームは、こうした“スーパースター”ルーキーを中心にリビルディングを目指している。
果たして運命のドラフトはどうなるのか、そして幸運をつかむチームはどこなのか、今から興味は尽きない。


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2 コメント

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Unknown (みりちっち)
2007-02-13 21:08:13
ノアについて知りたかったので参考になりました。
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ありがとうございました (manu)
2007-02-14 01:26:08
ノアはカリスマ性があって高い人気の持ち主です。昨年の全米優勝後、慣例でホワイトハウスを表敬訪問する際、ブッシュ大統領のイラク政策を批判して招待を拒否する発言をしたり、ドラフトNo.1間違いなしと評価されているのに「大学に残る」と宣言してアーリーエントリーしなかったりなど、コート外でもそのはっきりした言動で注目されています。NBAに来るのが楽しみですね。
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