NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

お助けマン、シャック見参!

2007年03月09日 | お笑い系

頼みのウェイドが長期戦線離脱した上に、今季絶好調で次なる得点源としてアテにしていたジェイソン・カポーノまでをも失ったヒート。
もはや絶体絶命、プレーオフ脱落の危機かと思われたが、ここで眠っていたゴリアテが目を覚ました。
オールスターでも大活躍(?)を見せた我らがシャック兄貴が、「そろそろ俺の出番か」とでもいう感じで本領を発揮し始めたのだ。

ウェイドがケガをした2/21のロケッツ戦まで26勝27敗でイースト8位に甘んじていたヒートを、ウェイドの離脱後5勝2敗の成績に導いた。(しかも現在4連勝中)
これにより、開幕5試合目に3勝2敗と勝ち越して以来(!)の5割復帰を果たし、プレーオフ脱落どころか、逆にイースト6位へと浮上してきた。
しかも、キャブズ、ウィザーズ、ピストンズ、ブルズとプレーオフ順位上位につけるライバルたちを軒並み叩いてのこの成績には数字以上の価値がある。

その原動力がシャックで、ピストンズ戦では31点、15リバウンド、6アシスト、ブルズ戦でも24点、9リバウンド、8アシストと大車輪の活躍。
特に注目すべきは、アシストパスの多さ。
パワーだけで強引にいくと見せかけておいての絶妙なパスでチームメイトを見事に使い、時にはノールックパスも見せてファンを熱狂させている。

そ~んなやっぱり頼りになるシャック兄貴なのだが、今度はコート上だけでなく、コートの外でもお助けマンとなって一役買うらしい。
現在NBAと放送契約を結んでいるABC局で、この夏放送予定のリアリティ番組にシャック兄貴が出演するらしいのだ。
その内容は、肥満に悩む子供たちにシャック先生が“減量大作戦”を決行するというものらしい(!)

公称147kg(実際には150kgとも160kgとも囁かれている・・・)のシャックが、子供にダイエット指導!?
「まず自分にしろっー!」という批判の声はひとまず置いといて(笑)、なんでこんなことをシャックがしたいのかというと、そこにはアメリカが抱える社会問題が潜んでいるわけなんです。

アメリカはご存知ジャンクフード天国で、栄養のバランスよりもカロリーばっかり高い食べ物たちが巷に溢れています。
そうした環境下で育つ子供たちは、当然その影響を受けて肥満に陥るケースが指摘され、今や肥満はアメリカの大きな社会問題の一つとなっています。
「アメリカ人はデブが多い」のではなく、「アメリカの社会がデブを作っている」のです。
自らも6人のパパであるシャックは、そんな現状を憂い、自ら立ち上がりました。

番組の中でシャックは、学校給食の栄養バランス問題やその他子供の健康に関する様々な疑問を、政治家たちに直接ぶつけていったりするそうです。
シャックはこの状況にとても憤りを感じていて、世の中を正しい方向へ導くためならどんなことでもすると息巻いているそうな。
「たくさんの子供たちが、(知らず知らずのうちに)危険な状態の中で生活することを余儀なくされている。ここは俺が何とかしなきゃいけないと思ったんだ。」

さっすが兄貴ぃー! かっちょいいー!

ちなみにシャック兄貴は、警察官の資格も持っています。
1日警察署長みたいなお飾りではなく、ちゃんと研修を受け正規の手続きを踏んで得た立派な資格です。
それで何度か泥棒を捕まえたりして、ニュースになったりもしてました。
まあ、道端でシャックに追いかけられたりしたら、森の中で巨大なクマに遭遇したのと同じようなもんでしょうね・・・・・・

「オレみたいにデカくて、強くて、セクシーな男なんて見たことないだろ?」といつも豪語している自称“世界一セクシーな男”は、あっちで悪いヤツをとっ捕まえたと思えば、こっちで子供のために一肌脱ぐ。
世のため、人のため、オレのため(?)今日も日夜、世の中に目を光らせパトロールするシャックの兄貴でありやした。。


<おまけ>

もしシャックが憂いているアメリカの食文化の実情を知りたいという方は、是非この『スーパーサイズ・ミー』をチェック!
監督自らが実験台となり、1ヶ月間マクドナルドだけを食べ続けたら体にどんな悪影響が出るのかを検証した、体当たりドキュメンタリー映画だ。
消費者の健康を度外視し宣伝にばかり金をつぎ込むファストフード会社、ジャンクフード漬けの驚きの学校給食など、アメリカの困った食文化の現状がおもしろおかしく描かれている。

スーパーサイズ・ミー 通常版

レントラックジャパン

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