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雑記帳

日々の雑記帳です。

吉野千本桜

2010年04月09日 | 日記
水曜日、娘と二人吉野の千本桜鑑賞ツアーに参加しました。

7時過ぎ、集合場所の名古屋駅西口は小雨が降り、冷たい朝です。

平日にもかかわらず、観光客の多いこと。花見のシーズンであり当然のことでしょう。
観光バスが数珠つなぎで止まっています。私たちが乗るバスは随分遠方とのことで、雨に濡れ、風にふかれ、バスの順番で待たされ、バスに乗る前に体が冷え切ってしまいました。

添乗員のお兄さんが、「天気予報は、食事が済む頃には止む予想です」と、私たちに期待を持たせてくれました。

道中は、バスのワイパーが停まることなく、車外の桜も色が冴えません。バスが奥深く進むにつれ、バスの中までヒンヤリしてきます。私たちツアー客の心を表しているようです。

でも、バスは渋滞も無くスイスイ。名古屋を8時過ぎに出発して、11時過ぎには目的地に到着です。霧雨のような小雨が体を冷やします。


先ず、竹林院で昼食です。竹林院ではストーブに火が入っています。思わず駆け寄って暖を取りました。車中食のお花見弁当コースでなくて良かった!

竹林院のお庭

花より団子の私は、お腹も満たされたので、この雨の中、花見をしなければならないことのいらだちから少し解放されました。

食後は3時半までの4時間、たっぷり自由行動です。
はっきり言って、私は傘を持ってこなかったのです。娘は持っていましたが、普段雨のよく降る地域に住んでいるため少々の雨には慣れっこなんですね。私はフード付きのトッパーを羽織っていましたから、それで雨をよけていたのです。傘を差さなければならないほどの降りではないのです。

普段の私なら、4時間を有効利用しますが、雨で出鼻をくじかれているので、ちょっと今日は元気が出ません。
とはいっても、先ず上千本の水分(みくまり)神社まで坂を上り始めました。

「わぁ、きれい」「もやがかかりきれい」とか言いながら歩いている内に、足がゆうことを聞いてくれません。さらに息が苦しい。本当に苦しい。ちょっと歩いただけでこの調子では先が思いやられるというより、目的地へ行けるのか…。
だんだん景色を愛でるより、苦しさとの戦いになってきました。ここまできた以上行くしかない。


わぁきれい」「パシャパシャ」
猿引(さるびき)坂があり、「このつらさには猿も引き返すわぁ」通りすがりの旅行客の声が耳に入ってきました。これが本当の意味かどうかを確かめる余裕などありませんでした。

やっとの思いで水分神社に到着。その上にある義経かくれ塔と金峰(きんぶ)神社はパス。

先の道を引き返す下りは、景色を眺める余裕が出てきました。撮影スポットは人だかりです。
道幅も狭く、通る車も少し遠慮気味。大きい車は体裁悪そうに見えます。人がいっぱいで前に進めない。

昼食を取った付近まで来たら、お店やさんが多くなります。蔵王堂へ続く道は両側がお土産屋さんです。一軒一軒覗きながらで、なかなか蔵王堂へはたどりつけません。


蔵王堂では、もうエネルギーが切れて、ただ蔵王堂に来ただけでした。今回はツアー前にバタバタしていたので、下調べもせず、天気予報も2・3日前の新聞をうのみにしていました。

蔵王堂から集合場所へ戻る途中、中千本と下千本の中間地点に吉水(よしみず)神社があります。ここには後醍醐天皇の玉座があります。


また、義経と静御前の別れの場であり、二人の衣装が展示してありました。
豊臣秀吉が盛大な花見の宴を催した神社でもあります。
この神社は、歴史の中の悲喜こもごもを現代に伝えていました。


ここの境内からは「一目千本」と名の通り、素晴らしい景色が見られました。雨も上がり、もやも消えてきました。先に苦しんだ上千本の谷合のもやのある景色も風情があり、今回は両方が見られ、結構貴重な経験だったのかもしれません。

出発の三時半には全員が集合。帰りの道路もスイスイ。
空には青空も広がり、道端の桜にも二つの顔を見せてもらいました。

名古屋には、予定時刻より一時間以上早く到着しました。