よしなしごと日記

日常の出来事や、お出かけした場所の紹介などをしています。

老いること

2009-09-27 23:14:57 | 日記
ものごころついた頃から結婚するまで一緒に暮らしていた祖母がいます。

本当によく可愛がってもらったので、私もおばあちゃん大好き!な孫でした。

歳をとってもシャキシャキした人で、
いつも年よりも若く見えるのが自慢のようでした。

しかし80歳前後から徐々に おや?と思うことが。

料理が好きで台所へ立つことが多かったのですが、
腕にやけどをしていたり、
ガス臭いな、と思うと消し忘れたコンロからガスが出ていたり…

そんなことが度重なり、大怪我&火事になるのが怖かった私達家族は
おばあちゃんに「台所禁止令」を出しました。

また、得意だったお裁縫も目が利かなくなって
徐々に出来なくなりました。

家中の電化製品の使い方も分からなくなり、
色々なボタンを押したりして、次々と壊してしまうようになりました。

「一人で行けるから」と大好きなお散歩へ出かけて
帰って来られなくなり、家族じゅうで探した事も。

老いるという事は突然ではなく、静かに、でも確実ににやってきていたのですね。

見た目は歳より若く見えていたのですが、家族の名前や住所を言えなくなってきた時、
これ以上痴ほうの症状を進ませないためにも、祖母をデイケア・サービスに預けようということになりました。

最初はどこへ連れて行かれるのかと嫌がっていた祖母ですが、
デイケアのスタッフの方々が優しくて安心したようです。
何ヶ月か経つと慣れてくれたようで、私たち家族も少し安心しました。

しかし、老化は確実に進行しており、
今では私たちを家族だとは思っていないようです。
(悪い人だとは思っていないのが救いです。)

とても可愛がられていた孫の私も、
「どなたですか?」
と言われ、ショックの日々でした。

そんな事が数年続き、私は結婚して今は一緒に暮らしてはいません。

しかし、今日は実家に行って祖母の おしも の事を久しぶりに手伝って、
改めて思い知りました。
母は、この介護から毎日離れられないで過ごしているのだと言う事を。

老いていく祖母に対しての切ない気持ちは、
ある程度、割り切りました。

でも今は、今までずっと介護をやってきた母が
この先どのくらい続けなくてはいけないのだろう…
と思ってしまう自分がいます。

「おばあちゃん、長生きしてね。」

昔、よくそう言いました。
その願いは今でも変わってはいけない…そう思いたいのですが、
自由に動き回れない母を思うと、
そう思えなくなってきている自分を、恐ろしく感じます。

老いる、って辛いことなのかな…



自分の気持ちが整理できていないのに、
こんな大事な事を書いて良いのかと悩みましたが、
今夜は書かずにはいられない気分だったので、書かせて頂きました。

これを読んで気分の悪くなった方、申し訳ありません。

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