コメント&トラックバックをいただきましたので、
上にあげておきます。
************
おはようございます。
東京は綺麗な青空ですね。
WMの宿命とはいえ、昨日必死で洗濯したのはなんだったんでしょう・・・。
さて、昨日東京モーターショーが閉幕しました。
関係者のみなさまお疲れ様です。
きっと良いお酒が飲めていることと思います。
苦楽をともにした仲間と仕事が終わった後に飲む一杯はたまりませんよね。
この機会に「環境」×「東京モーターショー」×「未来」
について、考えてみました。
唐突なんですが、
松井教典先生は「われわれはどこへ行くのか?」の中で、このように書いていました。
****P42より引用****
石油とか石炭を利用しはじめたときから、じつはわれわれは人間圏の中に駆動力を持ったのです。その結果、地球という星全体のモノやエネルギーの流れに、人類が直接かかわることができるようになったのです。
(中略)
この段階は、駆動力として化石燃料やウラン鉱物など、地球システムのほかの構成要素に蓄積されたいろいろな物質(ストック)を取り出して利用します。したがってこれを「ストック依存型人間圏」なのです。
***************
そう、私たちは、地球のストックを貪っているんですね~。
そして
**「現在の人間圏では地球の時間が10万倍で進む」****
結局ストック依存型の人間圏の段階では、われわれの欲望のままに、いくらでも地球上のモノやエネルギーの流れを変えられるということです。
いま、問われているのは、
この欲望を解放して生きるという生き方の問題なのです。
****************
松井先生ワールド、人間圏については、
ぜひ、詳しく読んでいただきたいところですが、
松井先生のおっしゃる、この
「欲望を解放して生きる生き方」
の中に、車社会が含まれることはあきらかです。
私たちは、欲望のおもむくがままに、地球のストックであるところの化石燃料を使い、車という便利な道具を利用して暮らしてきました。
そして行き着いたところは・・・。
****再び引用******
P48
今われわれが一年生きるために動かすモノやエネルギーの移動速度は、地球の営みとしてのモノやエネルギーの移動速度の10万年分に相当するのでです。つまりわれわれは、時間を10万倍早めていることになります。
***************
そんなところまで来てしまっているのです。
そして、このくだりを読んだときに、
頭の中にまさに「映像」として、
産業革命以降の私達の歴史が、10万倍の早送りで(こんな早送りをみることは人間にはできませんが・笑)流れていき、
私たちの未来も10万倍の速さで流れていったのです。
ちょっと想像してみて下さい・・・。
怖いでしょ?
少し話は飛びますが、
東京大学名誉教授 安井至先生は、日経エコロミーの中で、アジアの国々についてこう語っています。
*************
こうしてみると、日本が発展してきた道筋を、各国が大体フォローしてきていることが分かる。タイが一番日本に近く、次いで中国、ベトナム、フィリピン、インドネシアといった順番だろうか。いずれにしても、輸送というものに対するニーズはどんどんと高まるのである。
これらの国に現在の欧米トップメーカー的な価値観を押し付ける経済活動は、地球を環境面、資源面から滅亡させるだけだろう。
やはり、日本が20年後に実現する技術を、これらの地域でも20年後に実現しなければならない。
****************
安井先生は「東京モーターショー2007」にて、
第2回アジア環境専門家シンポジウムの基調講演をされました。
基調講演では、
自動車研究所の林直義理事が日本のこれまでの自動車の環境対応の成果を述べ、
安井先生が、
「地球環境を考えると2050年には超軽量・超高燃費の輸送以外は有り得ないという話をし」、
前・国際電気通信連合事務局長の内海善雄氏が、
「世界を支配している競争社会は、地球の資源や環境が無限であった時代の遺物であって、それに対してアジアの思想は、地球の限界とも調和しうる優しさをもっている」
というのが趣旨のお話しをされたそうです。
私はこの見方に強い興味を持ち、基調講演に関して資料を集めているところです。
そして、かつてはアメリカが牽引してきた自動車産業界において、日本をはじめとするアジアの国々が作り手としても、市場としても大きな鍵を握っている現状に思いをはせました。
そんな中、賛否両論あれど、今回の「東京モーターショー2007」では、
日本の車メーカーは環境への志の高さをみせてくれたと思います。
(もっと頑張ってほしいけれど)
「世界の自動車メーカーは、自動車と人間と地球との関係が、すでに曲がり角に来たことを知っている」。
と安井先生は言います。
まったくその通り。
そして、そのことを知った上で、
「売り逃げようとしているメーカー」
と「未来を見据えるメーカー」があり、
「どちらのメーカーが将来勝つだろうか。これは明白だろう」。
とおっしゃる安井先生の言葉に、
私も大きく頷いたのでした。
そして日本のメーカーの多く、は私が見た限りでは、後者(未来を見据えるメーカー)です。
未来の環境対応車を牽引するのは、日本の技術であってほしいと強く思います。
アジアの思想は、地球の限界とも調和しうる優しさをもっており、日本には和の精神があります。日本の技術と和の心が、調和のとれた、新しい人と車の未来をつくりあげていくことを願ってやみません。
では、そろそろしたくをしてでかけます。
今日もみなさんの一日がよい日でありますように!
WIND BENEATH MY WINGS くま
このブログの読者専用連絡先
windbeneathmywings73@gmail.com
素材は「ひまわりの小部屋」さん作成です
上にあげておきます。
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おはようございます。
東京は綺麗な青空ですね。
WMの宿命とはいえ、昨日必死で洗濯したのはなんだったんでしょう・・・。
さて、昨日東京モーターショーが閉幕しました。
関係者のみなさまお疲れ様です。
きっと良いお酒が飲めていることと思います。
苦楽をともにした仲間と仕事が終わった後に飲む一杯はたまりませんよね。
この機会に「環境」×「東京モーターショー」×「未来」
について、考えてみました。
唐突なんですが、
松井教典先生は「われわれはどこへ行くのか?」の中で、このように書いていました。
****P42より引用****
石油とか石炭を利用しはじめたときから、じつはわれわれは人間圏の中に駆動力を持ったのです。その結果、地球という星全体のモノやエネルギーの流れに、人類が直接かかわることができるようになったのです。
(中略)
この段階は、駆動力として化石燃料やウラン鉱物など、地球システムのほかの構成要素に蓄積されたいろいろな物質(ストック)を取り出して利用します。したがってこれを「ストック依存型人間圏」なのです。
***************
そう、私たちは、地球のストックを貪っているんですね~。
そして
**「現在の人間圏では地球の時間が10万倍で進む」****
結局ストック依存型の人間圏の段階では、われわれの欲望のままに、いくらでも地球上のモノやエネルギーの流れを変えられるということです。
いま、問われているのは、
この欲望を解放して生きるという生き方の問題なのです。
****************
松井先生ワールド、人間圏については、
ぜひ、詳しく読んでいただきたいところですが、
松井先生のおっしゃる、この
「欲望を解放して生きる生き方」
の中に、車社会が含まれることはあきらかです。
私たちは、欲望のおもむくがままに、地球のストックであるところの化石燃料を使い、車という便利な道具を利用して暮らしてきました。
そして行き着いたところは・・・。
****再び引用******
P48
今われわれが一年生きるために動かすモノやエネルギーの移動速度は、地球の営みとしてのモノやエネルギーの移動速度の10万年分に相当するのでです。つまりわれわれは、時間を10万倍早めていることになります。
***************
そんなところまで来てしまっているのです。
そして、このくだりを読んだときに、
頭の中にまさに「映像」として、
産業革命以降の私達の歴史が、10万倍の早送りで(こんな早送りをみることは人間にはできませんが・笑)流れていき、
私たちの未来も10万倍の速さで流れていったのです。
ちょっと想像してみて下さい・・・。
怖いでしょ?
少し話は飛びますが、
東京大学名誉教授 安井至先生は、日経エコロミーの中で、アジアの国々についてこう語っています。
*************
こうしてみると、日本が発展してきた道筋を、各国が大体フォローしてきていることが分かる。タイが一番日本に近く、次いで中国、ベトナム、フィリピン、インドネシアといった順番だろうか。いずれにしても、輸送というものに対するニーズはどんどんと高まるのである。
これらの国に現在の欧米トップメーカー的な価値観を押し付ける経済活動は、地球を環境面、資源面から滅亡させるだけだろう。
やはり、日本が20年後に実現する技術を、これらの地域でも20年後に実現しなければならない。
****************
安井先生は「東京モーターショー2007」にて、
第2回アジア環境専門家シンポジウムの基調講演をされました。
基調講演では、
自動車研究所の林直義理事が日本のこれまでの自動車の環境対応の成果を述べ、
安井先生が、
「地球環境を考えると2050年には超軽量・超高燃費の輸送以外は有り得ないという話をし」、
前・国際電気通信連合事務局長の内海善雄氏が、
「世界を支配している競争社会は、地球の資源や環境が無限であった時代の遺物であって、それに対してアジアの思想は、地球の限界とも調和しうる優しさをもっている」
というのが趣旨のお話しをされたそうです。
私はこの見方に強い興味を持ち、基調講演に関して資料を集めているところです。
そして、かつてはアメリカが牽引してきた自動車産業界において、日本をはじめとするアジアの国々が作り手としても、市場としても大きな鍵を握っている現状に思いをはせました。
そんな中、賛否両論あれど、今回の「東京モーターショー2007」では、
日本の車メーカーは環境への志の高さをみせてくれたと思います。
(もっと頑張ってほしいけれど)
「世界の自動車メーカーは、自動車と人間と地球との関係が、すでに曲がり角に来たことを知っている」。
と安井先生は言います。
まったくその通り。
そして、そのことを知った上で、
「売り逃げようとしているメーカー」
と「未来を見据えるメーカー」があり、
「どちらのメーカーが将来勝つだろうか。これは明白だろう」。
とおっしゃる安井先生の言葉に、
私も大きく頷いたのでした。
そして日本のメーカーの多く、は私が見た限りでは、後者(未来を見据えるメーカー)です。
未来の環境対応車を牽引するのは、日本の技術であってほしいと強く思います。
アジアの思想は、地球の限界とも調和しうる優しさをもっており、日本には和の精神があります。日本の技術と和の心が、調和のとれた、新しい人と車の未来をつくりあげていくことを願ってやみません。
では、そろそろしたくをしてでかけます。
今日もみなさんの一日がよい日でありますように!
WIND BENEATH MY WINGS くま
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windbeneathmywings73@gmail.com
素材は「ひまわりの小部屋」さん作成です
なぜなら、日本の自動車メーカーはマスコミの巨大広告主ですから、特に大手に都合の悪い情報は遮断されてしまうんですね(--;
英語を読むことを厭わなければ、その実態に少し近づくことができます。
関連記事をTBしますね。