先週末、息子たちとお散歩にいったときに、彼らは道に散らばった桜の花びらを一生懸命拾い集めて、
「はい、どうぞ」
「はんぶんこ」
といって、私に差し出してくれました。
ふだんはおもちゃの取り合いで醜くいがみあうことのあるふたりですが、「いいとこあるじゃん」って思いながら、私も「はんぶんこ」「はい、どうぞ」の精神を大切にしなくちゃな、と思いました。
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もう5回目以上の投稿になりますね。しつこくてごめんなさい~。
いま、これを「自分に言い聞かせたい」気分なので、おさらい5回目です。
「自分だけの幸せを求めない」「自分だけ良ければということはしない」
この考えそのものは、幼い頃から私の中にはあり、ある意味「自分の核」となってきた大切なものです。
しかし、正直なところ、2002年~2006年くらいは、その考えは揺らいでいました。(この時期、ゆらいだ人は周囲にも多かったようです)
いまでも、一瞬だけゆらぐときがあります。
人の誠意を平気で踏みにじる人、強いものにへつらい弱いモノ苛めをする人、何でも人のせいにする人、評論ばかりしていて、責任をとらない人、簡単に人を裏切り踏み台にする人。
人間の持つ、弱さ、醜さをふと目にしたしまうような、そんなときです。そして、一瞬「サイテー」と思います。
あまりに醜悪さに吐き気がしたり、実際に吐き気がとまらなくなることもあります。
でもまあ悩むのは、せいぜい一晩くらいなもんです。
(今回も、本当に「一晩」でした・笑。おとといの深夜~昨日の朝にかけての吐き気は、朝にはなんとか止まり、会社では眠かったけれどなんとか頑張れたし、そのまま帰って、夜は爆睡。今朝はすっかり元気です。昨日はふらふらでただでさえも悪い頭が、更に悪くなってすいませんでした。)
今はもう、「私は違うから」と断言できます。
私は、
「人を踏み台にするような成功ならばいらない」、
「成功するならば、みんなで成功して、成果はみんなでシェアしたい」
「幸せになるならばみんなでなりたい、幸福をみんなでシェアしたい」
これはもう、はっきり言えます。
表現は違えど、尊敬できる方は同じようなことを言っています。
古くは、「
情けは人の為ならず」
(情けは人のためではなく、いずれは巡って返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い)
ということわざがあったり、
英語にも A kindness is never lost(親切は決して無駄にならない)とほとんど同義の言葉が存在することから、世界的にも人間がすべき道義の一つとして認知されているようです。
また、
松下幸之助氏の
世の為、人の為になり、ひいては自分の為になるということをやったら、必ず成就します
という名言もあります。
また「
女性の品格」の中にも、
さまざまな角度から「自分のことだけを考えない」
ことは繰り返し語られています。
少し長いですが、女性の品格、本分とあとがきから
坂東眞理子氏の言葉を
引用させていただきます。
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女性の品格「愛される人より愛する人になる」より*****
ビジネスの世界で成功する生き方も権力志向ばかりではなく、人との関係を建設的に紡いでいくことが、長い目でみて成功することが理解されるようになってきました。
自分ができる限りの人助けをしていると、いつの間にかそれが別の形で返ってきます。
「情けは人の為ならず」ということわざどおり、他の人を愛し助けているうちに、いつの間にか他の人から愛され、助けられるようになるのです。
ビジネスの世界でも「他利をはかる」ほうが、自分の利益だけを追わない方が、大きな利益につながるといわれます。
***女性の品格あとがきより****
単にお金のや出世のためでなく、人間として、社会人として信頼されるように、生きていくにはどうすればよいか。
媚を売って男性から好かれて昇進するのでなく、しっかりとした識見を持ち、一目置かれるような社会人として生きていくためにはどうしたらよいか、この本でいろいろな角度から考えてみました。
言葉をかえていえば、有能な中間管理職を目指す女性ではなく、真のリーダーとなる女性になってほしいからです。
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このほか、古今東西のさまざまな優れた人達が「自分の幸せだけを求めないこと」の重要性を、
さまざまな表現で説いていることに気付きました。お蔭様で、私の揺らぎかけていたものは再びがっちりと自分を支える信念となったようです。多くの先人&今を生きる人々の珠玉のアドバイスに感謝してやみません。