WIND BENEATH MY WINGS

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「2万5千年の荒野」ゴルゴ13

2011-08-27 13:38:08 | 環境全般
先日、ゴルゴ13の「2万5千年の荒野」収録分が
増刷され、コンビニに並んでいました。

震災直後から、かなりのペースで売れていて
多くの方々に読まれているようです。


ゴルゴ13 (Volume55) 2万5千年の荒野 (SPコミックスコンパクト)
さいとう たかを
リイド社



ゴルゴ13 (64)海難審判・10月革命の子・2万5千年の荒野 (SPコミックス)
さいとう たかを
リイド社



2009-04-22 22:46:11の投稿より

コンビニで買った「ゴルゴ13 ベストスナイプ」の中に、
1984年7月に発表され、ファン(マニア?)の中で評価の高い
『2万5千年の荒野』(第223話)が収録されていました。

タイトル『2万5千年の荒野』は、原子炉から排出されるプルトニウム239の半減期が
2万5千年であることに由来しているとのことです。

ロサンゼルス北方80キロの原子力発電所において、
政治的思惑が優先したために、事故が起こります。

このとき、関係者の会話の中で、もし原子炉が制御不能の状態に陥り、
メルトダウン(燃料棒溶融)事故発生した場合、
広島型原爆の200倍から400倍の放射能が放出され、
地表・川・海・大気を汚染、生物の住めない環境をもたらし、
ロサンゼルス周辺(もっと大きい範囲)は、
2万5千年間荒野になるという本当に怖いお話です。

原発と政治利権の絡み、
原発メーカーと原発規制組織が
表裏一体であることの弊害、
エネルギー政策・原発政策の在り方、
ヒューマン・エラーへの警鐘など、
今日もなお解決されていない問題が提示されている作品です。

尚、この作品は、なんと1984年7月の発表。
1986年4月にチェルノブイリ原発事故が発生。
あたかもチェルノブイリを予言しているかのような内容に
驚かずにはいられません。

そして、今、東京電力の事故でまた注目を浴びています。

人間とは、同じ過ちを繰り返す生き物だということを
感じてなりません。


さて、「ゴルゴ13」では、超人的な狙撃で、
危機は回避されますが、
現実の世界では、ゴルゴはいません。

プルトニウム239の半減期が2万5千年ぐらいで
あるということは事実です。

福島の人々を思いながら、ちがった視点で
久しぶりにページを繰りました。


○こちらにも入っています。

さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection
クリエーター情報なし
小学館

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