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地球温暖化とマスコミ

2010-01-07 22:22:43 | 環境全般
枝廣淳子氏の「環境メールニュース」にて、温暖化懐疑論者との闘いや日本での「温暖化懐疑論」とそれらへの批判・説明などが大変詳しく説明されていて勉強になります。
http://www.es-inc.jp/lib/archives/091130_115619.html

●「環境メールニュース」は枝廣氏が主宰するイーズのサイトにて最新の記事を読むことができます。
登録するとメールでニュースが随時届きます。(ほぼ毎日のペースで情報量が多いのが特徴です)
海外の動向やオピニオンリーダーたちの発言などが、どんなマスメディアやビジネス誌より、はるか早く知ることができます。
これだけ価値のある情報が無料で読めるというのは本当に驚きです。

http://www.es-inc.jp/


中でも、興味深かったのは、日本での懐疑論を取り上げ、きちんとデータを示しつつ、反論・批判するペーパーが紹介されていたことです。

これはマスコミ人必読だと思いました。
何度か改訂を重ね、このたび、無料でダウンロードできる書籍の形で刊行されたということです。

IR3S/TIGS叢書No.1
「地球温暖化懐疑論批判」 http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho    
著者: 明日香壽川 河宮未知生 高橋潔 吉村純 江守正多 伊勢武史 増田耕一 野沢徹 川村賢二 山本政一郎

以下は、「地球温暖化懐疑論批判」の目次です。
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho

***以下引用***

人為起源の二酸化炭素排出を主な原因として地球規模で気候が温暖化するという、いわゆる人為的地球温暖化説の信憑性や地球温暖化による被害を緩和するための対策の重要性に対し、懐疑的あるいは否定的な見解をとる議論が日本国内でも存在している。社会からの信頼にその活動基盤を置く科学者コミュニティは、こうした現状を座視すべきではないと考える。したがって、本稿ではこれらの議論から主な論点を拾い上げ、一方的な、あるいは間違った認識に基づくものに対して具体的な反論を行う。
(本文「our mission」より)

***********

この中に、
第2章:温暖化問題に関するマスコミ報道という章があります。
ここをひとりでも多くのマスコミ関係者に読んでいただきたいと思います。

****以下引用******

第2章 温暖化問題に関するマスコミ報道

言うまでもなく、現代社会において新聞、雑誌、そしてテレビなどのマスメディアが果たす役割は非常に大きい。そして、懐疑論あるいは懐疑論者は、マスメディアに登場することによって、その影響力を拡大している。一方、温暖化に関する報道が、逆に過剰だと感じられるような場合も、一般市民やマスコミ関係者にとって懐疑論が、心理的に魅力的なものとしてうつることがあるように思われる。実は、
このような現象はどの国でも起きており、各国のマスメディアは、様々な「学習」を経て温暖化問題に関する報道を「発展」させている。以下は、このような事実を踏まえての、反論というよりも、私たちから日本のメディア関係者の方々へのお願いである。

*****ここまで引用*****

こちらで無料ダウンロードできます。

http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho

科学者たちの真摯は訴えに、ひとりでも多くのマスコミ関係者が、耳を傾けてくれることを切に願います。



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2 コメント

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同意します (トミシン)
2010-01-08 09:10:50
Michael Crichtonが書いた「State of Fear」は、環境保護という謳い文句に乗っかった「商売としての」宣伝や活動そして報道に関して鋭く批判しています。

この本は分厚くて読むのに時間が掛りました。しかし、私の脳髄に強い刺激を与えてくれまして、以来、地球温暖化という主題を利用して儲けようとたくらむ組織の存在に気付き、更に、知ってか知らずしてか、その動きに拍車を掛ける報道機関や慈善団体の盲目的言動にも恐ろしさを感じ始めました。

情報過多の現在において真の情報を知り、それをつかむのは容易ではありません。

歴史的に、情報は自己責任において汗水流す努力をして獲得するものなのですね。
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環境をめぐる情報操作について (くま)
2010-01-10 18:04:13
「State of Fear」は、環境を商売にする人たちの恐ろしさを感じさせる本ですね。
私は、環境を保護を名目に儲けようとする人、環境保護に反対することで儲けようとする人、両方がいると思います。どちらもやりようによっては儲かることは否定はしませんが、いやしい行為だと思います。
一方でどちらの側にも健全で善意の人たちはいると思います。議論が健全なものであれば、私はそれで良いと思います。
しかし、残念ながら、巨額の利権がからむと情報操作的な動きは必ず出てきます。それはあってはならないと思います。
>情報過多の現在において真の情報を知り、それをつかむのは容易ではありません。
>歴史的に、情報は自己責任において汗水流す努力をして獲得するものなのですね。
ええ、個人としてはそうだと思います。
そして、マスメディアは情報操作に、決して、加担してはいけないと思います。
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