WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

「守・破・離」

2012-10-14 13:42:56 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
先週から今週にかけて心に残ったふたつの言葉を御紹介。

ひとつめは、話題のiPS細胞の山中教授の言葉で、
「研究や人生もマラソンと同じ。勝てなくても最後まで走り抜かなければ」「自分の実力以上のペースで走ってしまうと、完走できない」。(と言いながら、山中教授自身は周囲や奥さまをハラハラさせる努力家だったようですが・笑)
結果を出した人の言葉だけに「ペース配分」=「続けること」の大切さがよくわかります。日々の過ごし方で、疲れを抜きながら、自分をベストな状態に保ち、自分に余裕を持つこと、それにより、周囲にも安心感や明るい雰囲気を与えることができるようになりたいと思いました。

ふたつめは、空手部長の昔の記事(「月刊・空手道」2010年4月号に「革命者の宿命~というタイトルで、「空手界の流れを変えた男」として巻頭18ページ特集が組まれていました。凄いっ)にあった、「守・破・離」です。
この言葉は、空手部長の座右の銘ということでした。(御存じの通りご本人は自慢とは無縁。記事は部下が勝手に回し読みして騒いでいます・よって、この「提灯記事」は、私だけの考えではありません・笑)少し調べてみたところ・・・。
「守」とは、師や各流派の教えを忠実に守り、それからはずれることのないように精進して身につけよ、という意味。
「破」とは、今まで学んで身につけた教えから一歩進めること心がけ、師から教えられたものにこだわらず、さらに心と技を発展させよ、という意味。
「離」とは、破からさらに修行して、守にとらわれず破も意識せず、新しい世界を拓き、独自のものを生みだせ、という意味のようです。

「守破離」は単に武道の世界だけの教えではない。学問も経営も技術も、すべてにあてはまるようです。

私は今の自分はセクションでは、まだ「守」の段階なので、焦らずに、この十数年で出版界がどう変わったのかを見極め、実務でお手本になる人たちをよくみて、話を聴いて、時には自分で調べて、やってみて、基本をしっかりと身につけようと思いました。一方で、守の時期が終わったら、自分で考えて前に進まなければならない&進歩するためには不断の努力が必要と思いました。

周囲の人も同じ意見なのですが、凄く近くで空手部長をみていると「人間の強さ」について勉強させられます。ニコニコ笑顔で部下を気遣い、守りながら、穏やかなたたずまいは、何が起きても、決して崩れません。
非営利を8年やって、久しぶりに商売をする場所に戻り、ギスギスした雰囲気を覚悟していたのですが、驚くほどの明るい雰囲気(多少何かあっても前向きな議論)に驚きました。そして、2日目くらいに、空手部長はじめ、みんなが「静かに闘っている」ことに気付きました。ひとりひとりが努力して闘い、みんなで力を合わせて勝とうという心がある限り、これはいけるぞと、勝手に確信。私は、完走できる心と身体を整えながら、先人の教えや基本を身につけたいと思います。

みなさまからも色々と勉強させていただき、また、暖かく見守っていただき、心より感謝しています。