すっかりおなじみの「首相官邸」発のメール。
とても充実した内容なので、ぜひご一読をお奨めいたします。
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福田内閣メールマガジンより**********
今週は、読者の皆様からご質問の多い「読書」について、福田総理に語っ
て頂きました。
―― 総理は大変な読書家で、1日3冊読むという話を伺ったのですが?
(福田)
それはオーバーですよ。背表紙だけなら5冊くらい読みますけどね(笑)。
大体は積んでおくのです。それで、その背表紙を見ながら、そのときどき
の気分で見たいものを見るわけです。1冊全部、最初から最後まで読むのは、
10冊のうち1冊くらいですかね。あとは、必要なところを拾い読みするん
です。
―― お好きなジャンルはなんですか?
(福田)
今はどちらかというと、いわゆる文学よりも政策関係のものが多いですね。
これだと、ストーリーものではないので、拾い読みでも十分なんですよ。
―― これまでに「これは良かった」という本はありますか?
(福田)
難しいなあ。これも映画と同じで、読んだ当時は感動したものが、時間が
経って読み直してみると、全然感動しなかった、そういうことがありますか
らね。
―― ちなみに、どのような本ですか?
(福田)
たくさんありますよ。僕らの若い頃は今みたいにいろいろな娯楽もないし。
僕の祖母が、割合、明治の開明派だったんですよ。
この人が、例えば夏目漱石の「吾輩は猫である」とかを持ってきて、中学
生になったのだから、これを読め、ってね。
―― すごいですね。
(福田)
だから、漱石は中学、高校の頃ずいぶん読みましたね。それから外国のも
のでは、ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」とか。
まあ、昔は、本当に本を読むくらいしかなくてね。それから、音楽ね。レ
コードを聴く、そのくらいしか若い人はすることがなかったんですね。
美術も今みたいに美術展がなくて。例えば、フランスのルーブル美術館の
作品が来る、なんていうと、東京国立博物館でしたか、大変な行列が出来て
ね。そういう文明に飢えていた頃ですよ。そんな時代の中で私たちは育って
きたんです。
―― 今でも絵とか見に行かれるんですか?
(福田)
割合ね。女房を連れてね。まあ、一人で行っても、さまにならないですか
らね(笑)。
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