(写真)トップバリュ フェアトレード ドリップコーヒーギフト
ミニストップが、2010年11月30日(火)から関東以北の店舗(約1080店)で、日本におけるフェアトレードの拡大推進のため、アジア初となるフェアトレード認証を受けたフィリピン共和国ミンダナオ島ダバオ産のバナナ販売を開始するということです。同時期に、ドミニカ産のカカオ豆を使ったチョコレートや、グアテマラ、メキシコ、インドネシア、タイのドリップコーヒーなどのフェアトレード商品も取り扱うそうです。
http://www.ministop.co.jp/company/newsrelease/download_pdf.asp?ID=407
ミニストップは自宅の近くにあるので「これなら気軽に参加できるかな~」と嬉しく思っています。
フェアトレード (Fair Trade) は、「公正な貿易」を意味し、途上国の農産物や製品を、市場価格よりも高い適正な価格で、継続的に購入することで、途上国の人々を支援することを目指す取組みです。途上国の持続可能な開発を促進するため、環境に配慮した生産方法を推奨し、より高い報酬を支払うといった配慮もなされています。
フェア・トレード運動は、1960年代にヨーロッパを中心に広がり、「援助より貿易を」というスローガンの下で発展してきました。フェア・トレード商品を消費者に識別してもらうために、一定の基準を設け、ラベル表示を推進する国際的な団体(FLO(Fairtrade Labeling Organizations International)など)があり、ミニストップのバナナもこの認証を受けています。
■ FLO(Fairtrade Labelling Organizations)
しかし、日本のフェアトレード認証製品市場は、推定約14.7億円。堅調に伸びてはいるものの、世界のフェアトレード市場の0.33%に過ぎないということです。
日本ではフェアトレードが広まりにくい、とよく言われます。それはなぜなのでしょうか?
最近は、メディアでも頻繁にフェアトレード関連の話題が取りあげられるようになり、関心をもつ企業や個人は確実に増えてきました。
フェアトレードがCSRの枠組みで捉えられるようにもなり、自社製品にフェアトレードを導入する方法以外にも、職場のコーヒーや紅茶をフェアトレードに切り替えるという取組みも出てきました。しかし、消費者の認知度もまだまだ低いのが現状です。
フェアトレード認証を取得するための費用や手間、商品を販売したところで消費者の理解が低く採算が取れないのではないか、という不安がまだまだ多いようです。多くの企業にとって「CSR=企業の社会的責任」は、どちらかというと「企業の社会的貢献」を示唆し、事業の本流を根幹から見直し責任ある企業運営をする、という捉え方は、まだされていないのかもしれません。
私たち消費者も同様のことが言えます。フェアトレード製品を選択することは消費者としての「責任」だとの考え方は日本ではまだ馴染みにくい。
私自身も、消費者として、そこまで考えることを躊躇するひとりです。
「フェアトレード商品を買いましょう」と声高に主張するのが、とても、照れくさくもあります。気をつけないと、この手のことは、日本では周囲が引いてしまうおそれもあります(笑)
ただ、ときどき、地球規模の課題である深刻な貧困や環境問題や、それを生み出し拡大させてきた現在の貿易構造そのものを考えたり(きゃー恥ずかしい)、
より持続可能な社会の実現に向けた責任を私たちひとりひとりが担っているとの認識を持つ(きゃー)のって、照れくさいけど、素敵なことだと思います。
だから「さりげなくフェアトレード」。
良いことは、さりげなくやるのが美しい。
(挫折してもばれないしね)
みなさん、こっそり、フェアトレード商品を買ってみませんか。
そんなことを書いていたら、今飲んでいるコーヒーが「労働搾取の産物なんじゃないか」という恐怖にとらわれました。そういう心配をしないで、罪の意識なく、飲み食いできるというのもこっそりフェアトレードの良さかもしれません。
●日本で買えるフェアトレード商品はこちら。
たくさんあって、「さりげなく」参加するには十分なかんじ。
http://www.fairtrade-jp.org/products/retail/