私の上の息子(7歳)は自閉症というハンデを持ちます。知的な遅れがあり、時に情緒不安定になってしまうこともあります。
色々と試行錯誤する中で、ある日、彼が自然の中へ入るとあきらかに落ち着きや明るさをとりもどすことに気きました。
環境NGOの仲間たちが、自然に触れることで、精神的に安定していることに気付いたこともあり、「これはいけるかもしれない!」と思いました。
その後、書籍などから得た知識で、どうやら本当に知的にも情緒的にも良いということがわかり、週末の自然公園・庭園めぐりが、私たち親子の習慣になりました。
上の息子も下の息子も、決して賢いとか、優等生という枠にはあてはまりませんが、本当に心も身体も健康。何より、底抜けに明るいです。
これは彼らに愛情を注いでくれている方々のお陰であると同時に、やはり、毎週、さまざまな樹木や草花、動物に触れていることと無縁ではないと思います。
そして更に、なんと気が付くと、私自身が夜はよく眠れ、ストレス耐性がつき、風邪などもひきにくくなっているではないですか!
自分自身、気付かないうちに、センス・オブ・ワンダーの言う「幻滅や倦怠」の解毒剤となっていたのです。
もしかしたら、公園めぐりで、一番得をしたのは私かもしれませんね。
毎週、毎週、飽きもせず
「うわーーーー!」
「すげーーーー!」
の連続。
大きなどんぐりをみつけたとか、ちょっと変わった草花をみつけたとか、虫がいるとか・・・たいしたことじゃないんですが・笑。
まあ、とにかく、息子たちとの、このささやかな「探検」は、私にとっては、かけがえのない時間になりました。
そして「人間が自然を守るのではなく、私たち人間が自然から守られている」
「自然からその恵みを受け、自然の一部として日々の暮らしを営んでいる」
ということを、まさに実体験で学ぶことができたことをとても感謝しています。
さまざまなヒントをくれた仲間たちに感謝しています。
ちなみに・・・。
「たいしたことでもないのに、大感激して、すっごーい!!という」のは・・・。
はい~。私の大きな特徴です。
「うわーーーー!」
「すげーーーー!」
は私の口癖が彼らにうつっただけなんですよね。
そういえば、こないだCATSを観にいったとき、初めから終わりまで、大うけしているか、手拍子しているか、大泣きしている私に、隣に座っている先輩(元ボス)はウケ、後輩は「この人どうしたんだろう???」という顔をしていました。
(長く仕事している人は知っていますが、これは、観劇や映画やコンサートでの私の通常の姿です)