まめぞうの噺華集*新天地版

猫と日本舞踊にお花見お散歩etc…旦那はんとのぬる~い日々を徒然に

京鹿子娘道成寺

2018年08月23日 23時55分11秒 | 日本舞踊:舞台自分史
 本日も午前中から熱中症厳重警戒のお知らせが来る程の暑さ。
まだまだ真夏の様相です。
・・・とグッタリばかりしていないで、
一昨日の続きの「振り返り舞台」本編を早速に!

 前回の「振り返り舞台」は、
『清元:義太夫 吉野山』/2000年 秋…の舞台

でした。
また、
今回は「振り返りの舞台」ですが前記も書いております。
 『京鹿子娘道成寺』前記…として (上記同様クリックすると見られます)
も参照に・・・

今回の振り返りは・・・
↑『吉野山』より 一年半前の舞台。今より十九年も前での事。
『先生主催の会』
です。
遂に遂にの憧れの舞台です!

1999年 春の舞台より
 『長唄 京鹿子娘道成寺』 

「花子」
 平成十一年 卯月四日

幕開きは緞帳が上がると紅白のお幕が・・・
そして厳かに紅白のお幕が上がると・・・そこには白拍子「花子」が!

 花の外には〜

「〜前記」の日誌より
 幕開き! 紅白のお幕が上がっていきます。

 写真には写っておりませんが、
  上手・下手の両端に所化さんが五人ずつ座っております。

  烏帽子を取って・・・

 恨みの鐘を見上げて・・・何を思うのか

 言わず語らぬ〜

↑ 烏帽子を取った衣装で先ずはひと踊り。
としましたら、

 赤の衣装から浅葱色の衣装へ!

衣装を引抜きしまして「毬唄」「廓づくし」を踊ります。

  廓の風情を・・・

一旦舞台袖へ・・・

 梅とさんさん〜

 「振出し笠」の段

「振出し笠」を持ち、衣装は上半身だけ鴇色になります。

  お人形さん等で見かける姿かな!?

 此の段は割と短く・・・もう少し踊りたい気分。
  でも、もう少し見たい…位が良いのかな。

舞台袖に引っ込みまして衣装替え。

そこで、
 菖蒲杜若は〜

 所化さん達が・・・

 所化さん達も肌抜きして「花傘」を持って踊ります。
  此の後、肌脱ぎをしていない二人の所化さんの踊り(  見れば〜 )がありますが、
  良い写真がありませんでした

 恋の手習〜

 難曲「クドキ」

紋入りの手拭いを持ち、女心の切なさを・・・有名・難曲の「クドキ」です。
衣装は藤色です(…写真は分かり難いですが

  ここでも「反りの ○ ○ (まめぞう名取名)」やってますね

そして袖に引っ込み・・・の前に、
お客席に「手拭い」を撒きまして・・・引っ込みます。
 (私は、役者さんの真似をして? 四本撒きました(…片手に二本づつ )
その後は、所化さん達もお客席に手拭いを撒いております。

 面白の四季の眺めや〜

 「羯鼓」の段

「羯鼓」をつけて「山尽くし」を踊ります。
衣装は上半身が卵色に替わっています。柄は火炎太鼓に幔幕。

 

この後「狐」の描写?があったりして・・・からの、
(ここで、有名な反りの振りがあります。
  「反りの ○ ○ 」です。ガッツリ反りました。お客様から拍手も頂きました。
  が、残念な事に写真は有りませんでした

引抜きしまして、

 「振り鼓」の段
 友人が撮ってくれた写真

「振り鼓」を使っての軽快な「田植え唄」を踊ります。
衣装は上半身が赤色に替わります。

と、段々に花子の様子が・・・

 憎い鐘を・・・

そして荒ぶる花子は、制する所化さん達を振り払い・・・

大詰め「鐘入」
 〜 幕 〜

 花子は鐘に上がり蛇体の本性を表し(…衣装は鱗模様に替わります!)
  鐘の上より所化さん達を見下ろして・・・

歌舞伎等では、この後に花子が凄まじい蛇体の本性の後シテに変わり、
超人的英雄に押し鎮められる「押戻し」まで上演する事もありますが、
舞踊会では大抵が此処で幕となります。

 ※ 写真の角度やポーズ(決まりの場!でなかったり…)が・・・
   ではありますが、あくまでも素人写真の添付。
   ですので・・・  
   しかも、プリントした写真をスキャンして・・・と成るので、
   かなり画質が・・・
   これは、どうしようも有りませんね

おまけ…として
前回『吉野山』から載せ始めた・・・

     玄人写真での「花子」を少々!


 『京鹿子娘道成寺』 花子 ・・・
日本舞踊は勿論の事、歌舞伎等でも超有名な踊りです。
所謂「道成寺物」の一つです。(詳しくは長〜くなりますので割愛させて頂きます
そして日本舞踊を始めたらば、誰しもが一度は…一生に一度は踊ってみたい外題ではないでしょうか。
私も勿論の事。幼少の頃よりの憧れの憧れの「花子さん」
何度も所化さんを踊っている時も、憧れの眼差しを送り続けていた「花子さん」
 いつか・いつの日にかは・・・
夢は膨らむばかりでしたが、ちっとやそっとでは踊れない超超超大物の外題です。
日本舞踊を初めてウン十年・・・御名前(お名取り)を頂けました。師範試験も受かりました。
そして、願いが叶ったあの日!
今でも昨日の様に思い出せます。(…お稽古も含め!)

この素晴らしい機会を与えて下さった(…お許しして下さった)現先生・母 には、
言葉では言い表せない感謝の気持ちで一杯です。
そして、そして・・・故おしょさん に!!
踊りの面白さを教えて下さった おしょさん。私の土台を作って下さった おしょさん。
厳しくもお優しい御指導をして下さった おしょさん。
『おしょさん主催の会』の最後の頃・・・
舞台袖で控えていた私(…「胡蝶」でした)に言って下さった、
おしょさん…
 〜いつか弥生(『鏡獅子』)を踊らせてあげるから。
   もうすぐ花子を踊らせてあげるから・・・〜
・・・
その有難き御言葉を励みに・・・遂に夢が叶ったのですから。

 お稽古の事は、
「〜前記」にも綴りました様に、
先生(おしょさん と共に!)からの沢山沢山の大事の御指導を頂きました。
どの踊りも厳しく御指導して下さる先生です。舞台に掛けるとなれば尚の事!
その中でも、やはり超大曲の『道成寺』は今思い返しても凄いお稽古でした。
でも、今から二十年も前の私です。
あの時は、精一杯・精一杯・・・あの時期での精一杯の「花子」を踊ったのですが、
今の私でしたら、もう少しは先生の御指導を形に出来たのかなぁ・・・とも思ってしまった此の頃です。
でも、二十年前の肌艶・体力は・・・今は逆立ちしても出せませんけれど

そう体力・・・
これは今考えても凄かったなぁ。若くなければ出来なかったかな?
(…否、踊りの舞台のためなら今でもやるかも・・・?!)
実は此の時、
「花子」の後に「胡蝶」(『連獅子』での…)も踊っているのです。
 (これは、直ぐ次に振り返る予定です。)
そして『先生主催の会』の一週間・・・正確には六日前に物凄い舞台に出演していたのです。
 (私だけでなく、先生・先輩・後輩ちゃんもです。)
と云う事は、
当然の事乍ら、三曲同時のお稽古だった訳で・・・しかも皆体力を要求される踊り!?
 いったいどれだけ舞台が好きなんだ!
ですね

そして舞台当日も一寸!?した事が・・・
詳しくは語りませんが少々の出来事??があり、
衣裳を着けたまま(…鬘をのせる前)暫く…小一時間程待っている事になりました。
座っていたとはいえ、アノ衣裳です。 凄く重い衣裳です。
後にして思えば着せ直して頂けば良かったのでしょうが、
どの位の間を待つかは分からなかったその時でした。
(…衣裳を着る時間が長かったのは、ある意味嬉しくも・・・あったかな?!)
そして、
『京鹿子娘道成寺』の幕が開き・・・
幕が下りて写真等を撮りましたら、即早替えで次のお支度・・・そして踊って(しかも「胡蝶」)

何と体力のあった事でしょうか。
これも若さの・・・舞台好きの為せる技でしょうか・・・

・・・・・・

 書いても書いても尽きる事が無い「花子さん」の想い出・・・
まだまだ多くの想いで一杯ですが余りに長くなるので、
この辺りで一応・・・終了致します。
写真も余り良く撮れていないにも拘らず載せ過ぎましたが、
全衣裳を・・・と思いましたのでお許しを
・・・
と云い乍ら、最後にもう一枚、

 最後の・・・

友人が撮ってくれた写真です。
気持ち良くキメの姿をとっていた裏側では後見さん達が!
 後見さん達に、裏の皆々様に支えられて舞台で踊らせて頂けている・・・
そう心に刻むべくの、大切な一場面ですね。

 最後の最後に、『京鹿子娘道成寺』 花子さん!
出来る事なら、いつの日にか……もう一度踊ってみたい!!!
・・・夢のまた夢ですけれど・・・

処暑! 2018

2018年08月23日 08時30分09秒 | 季節の出来事
 本日は、二十四節気の一つ『処暑』です。
そして『地蔵盆』(23日・24日)でもあります。

 『処暑』について・・・
昨年・一昨年…の『処暑!』を参照に・・・
また、
『地蔵盆』については『地蔵盆!?』(2014年投稿)を参照に!

 『処暑』・・・
暑さが終わる・暑さが落ち着く・・・頃!
で・す・が、
今夏は、まだまだその様な気配は感じられない処暑の朝を迎えた まめぞう居住地域。
只今…朝の8時頃です。お天道様は燦々とですが湿度は70%以上!
そして気温は、既に30度です。
「真夏」です。夏真っ盛りの朝の気温です。
それでも、
先週末は気温も下がり爽やかな日があり、
 これで晩夏。 秋を感じる空気や水。
と思ったのも束の間。ほんの二・三日。
今週から真夏の…蒸し暑い真夏の復活!・・・の今夏です。

そして此の時期は、
 台風が発生し易い時期
とあります。
正にで、
只今は九州地方に台風19号・・・は通過したのかな?
続いて今夜にも四国・近畿地方に向かって台風20号がやってきます。
そう…既に「20号」です。
今年は台風の発生(接近)も早く、そして凄く多いのです。

 異常な暑さ続きに台風の多さ・・・
今年の日本の(…いや世界中!?)気候の異常さは、
 地球…どうしちゃったの???
と問いたいです。