「椿姫」という題名で知られる「ラ・トラヴィアータ」は日本でも非常に人気のあるオペラです。生のオペラは一度も見たことがないという人でも、劇中で歌われる「乾杯の歌」や「花から花へ」を聞けば、「ああっ、この歌!」とくるはず。
実のところ、私もこのオペラを生の舞台で見たことは無かったのですが、合唱団でお世話になっている斉藤さんからソウル公演の話を聞き、二人で観劇してまいりました。
La traviata(道を踏み外した女)は、ひたすら純粋な、愛と献身の物語。2時間ほどのオペラですが、山あり谷ありのストーリで、最初から最後までオペラの醍醐味を堪能できます。
主人公のヴィオレッタを演じたのは、イタリア生まれのソプラノ、Daniela Bruera。来日経験もあり、世界中で活躍されています。
練り絹のような上品さの中にも、押し出すような力感があり、第1幕「花から花へ」のコロラトゥーラを聞きながら非常に感動しましたが、一緒に聞かれた斉藤さんは、オーケストラ伴奏を含め、もう少しドラマティコな歌唱を期待されていたようです。
忙しい毎日。なかなかオペラに接する機会はないのですが、オペラは最高の「大人のぜいたく」です。皆様も機会があれば、がんばった自分へのごほうびに、どうぞ。
オペラにお誘いして頂いた斎藤さん。素敵な時間を共有させて頂き、どうもありがとうございました。