この日は、兄、母、私が作業して、父は1人で弦切り作業。
作業はメイン農産物の網掛けと聞いていたのですが、なんとサブ農産物のビワの網掛けからスタート。
大木とはいえ、所詮2本しかありませんから作業は早めに終了。
ちなみにこのうちの1本は、私が幼稚園児の時にビワを食べたときにまいた種から育ちました。
だって、親戚のおばちゃんが「芽が出たらビワをたくさん食べられるよ」っておっしゃるンだもの。
そりゃあ頑張ってお世話しちゃったンです。
祖父が面白がって手入れを手伝ってくれた挙げ句、「makotoが嫁に行くときに持っていきなさい」って。
ジィちゃんごめんよ、家持ちの人とは結婚しなかったんだ、しかもマンション暮らしだわー。
という訳で、私の嫁入り道具になりそこねたビワの木なんです。
次にメイン農産物の網掛けです。
分かりますかねぇ?
空の部分に青っぽいモヤモヤした部分がありますが、これが防鳥網の端です。
果樹園の天井部分に網を広げている途中です。
↑これは作業終了した様子。
防鳥網の端をスズランテープで結つけてあります。
秋にはまた防鳥網を収納するので、固結びにはしません。
これからのシーズン、台風や降雹に負けないように力加減が必要な結び方をします。
この作業で私はほぼ兄や母が使う脚立を移動させるのが仕事。
脚立を持って右往左往です。
その合間に、摘果をしていました。
摘果はメイン農産物が中心でしたが、サブ農産物のプルーンもやりました。
プルーンも樹は2本だけなので収穫量は少ないのです。
私は固いプルーンが好きなんですけれどね、なかなか賛同を得られないのが残念です。
次にメイン農産物の袋掛けです。
前回は中生種でしたが今回は晩生種。
果実袋が一回り大きくて作業が楽でした。
ただし晩生種はそもそも気候が合わない、樹が古くなっています。
ゆえに今年は昨年よりもさらに果実が少ない…と兄が嘆いていました。
嘆くなら別品種に改植すればいいのに、と思うのは経営者ではない私の言い分です。
経営者の兄には思うところがあるのでしょう。
最近、兄が私に積極的に農業技術を教えてくれる場面があって、それはそれで私には兄の苦悩が見え隠れしています。
でも私は農業者にはなれません。
できるのは技術の中継ぎ。
とはいえ、私は兄より2歳年下なので兄の後継にはなりません。
兄妹間で技術継承しても後が無いというか、兄は将来に不安を抱えるよなー、とも思うのです。
兄の苦悩が少しでも減ってくれるといいな、と思っています。
次回も楽しくお手伝いしたいです。