徳川家康の生涯を描く大河ドラマでした。
前作の「鎌倉殿の13人」のようにどっぷりハマることはなかったです。
でも…ここで見ておかないと次回作が平安社会の王朝文化なので武士は出てこないのだろうな、と。
そして驚くことばかりでした。
馬がCG。
前作の見せ場の1つに主人公が女装した義兄を後ろに乗せて馬を疾走し、BGM「新世界より」。
新しい世界へ駆け出していくという躍動感あふれる演出だったンです。
だからCG馬で、あの躍動感あふれる演出はもう見られないンだなーって。
いや、たぶんいずれはCGでも自在にできるようには思うのですが、そのいずれの時代に、時代劇は制作されるのかしら?とも思うのです。
前作で鎌倉時代から今作へを繋ぐ演出がありました。
今作から次回作へ繋ぐ演出もわずかながらありました。
今後の作風はそうやって最終回に自作へ繋ぐ演出があるものなのかな?と思わされました。
それと庶民の暮らしが分かる演出があったのは面白かったです。
演出が多様な社会、多様な身分に視線を置いていて、現代の画一的ではない社会ではないことが取り入れられていたかな?と。
現代は学校教育によって「あるべき姿の人材教育」ができている、と思っています。
遵法精神が整った人々が大多数という意味でですが。
戦国時代は学校もほぼないので、身分により教育状況も常識も全然違う…。
そう思うと今作はもっと雑多な社会の仕組みや生活があったことをテレビドラマに落とし込んでいるのだな、と思いました。
現代の常識とは全然違う…これは心しておかないと楽しみ方が減るな、と。
今作は視聴率がふるわなかったとネットニュースには出ていました。
実際、私も前作ほどどハマリはしなかったのが事実です。
それと大河ドラマに演出の仕掛けが多くて、単純にドラマを楽しむものではなく、そもそも歴史(通史)を知っていて当たり前、人間関係を知っていて当たり前からスタートしていないかな?と感じました。
元々大河ドラマファン、戦国時代ファンなら当たり前な人物が主人公だからなのかな?
そしてストーリーテラーが講談っぽい口調だなぁ、と思っていたら最終回でネタバレ。
私には江戸時代に女講談師が存在したかどうかは分かりませんが、女講談師が語っている演出なのだと思っていました。
だからもっと庶民の娯楽目線のセリフでいいのになぁって。
そうか、この人物だったか、と。
いろいろ思うところはありますが、1年間観続けたぞ、と。
泥臭いというか迷い続ける主人公が天下人に上り詰めていく姿もあるのかな?
上り詰めていくとはホントに骨の折れることだ、としみじみ感じる作品でした。
松潤が家康?なんか話がファンタジーだし、自称歴女、とくに戦国時代好きとしては脚本に物申したくなりましたが、終わってみればまあ良かったのかな?って感じです。
むしろ今度の紫式部の方が不安?一年持つのか?藤原氏いっぱい出過ぎて訳わからなくなるんじゃないかとか、次回こそファンタジーになるだろう?なんて。
でも鎌倉殿と同じくあまり深く知らない時代の事が分かるのは楽しみです。
コメントありがとうございます。
私はこの1年、たいぴろさんが愛知県内のイベントをご紹介してくださったことで「どうする家康」を視聴するモチベーションを維持してました(苦笑)
地元は盛り上がっているのだから、いつかは面白く感じられるかもしれない、と思い続けながら観ていました。
前作の最終回は主人公がもがき苦しんで死んだので、良き日を最終回に持ってくるのもありなのかもしれません。
来年の王朝文化はどう描かれるのか、楽しみにしています。