この日は、兄が開葯器を使った花粉採取の量が多い、と言っていたので、早めに実家へ。
タケノコ掘り上げが大変かと思いまして。
ところがタケノコは6本しか収穫なし。
それでも値付けとパッケージ作業と自販機へのセットは私がやることに。
休日なので早朝散歩の方も多くて、あっと言う間にタケノコ完売。
仕方なくフキを自販機にセットするも、そちらも早めに売り切れでした。
この日はまず簡易温室の花摘みから。
あとは果樹園の中、土手、果樹園の端と花粉採取用の果樹から摘み取り、たぶんこの日か次の日で摘み取りは終了です。
兄によれば、とりあえずは翌年分までの花粉はカバーできたようで、残りは冷凍保存します。
ただし、昨年はたくさん冷凍保存できたそうですが、発芽率検査はあまり結果が良くなかったたのこと(研究機関で検査済み)。
発芽率の良し悪しも、翌年以降の結実を左右するのでまたもや悩ましい問題にはなります。
さて、昨冬は果樹の掘り上げ作業を盛んに行いましたので、今年は成木が前年よりも少なくなっています。
その代わり新苗を植えていますが、5年程は改植による端境期になります。
ゆえに人工授粉の作業も少し負担が減ります。
加えて実家では、昨年から本格的に電動授粉器を全面的に導入したので、さらに楽になっています。
さらに果樹園の一部は今年いっぱいで生産をやめるので、来年は楽になるはずです。
その分、収穫量も減ってしまうので、来夏の直売所シーズンはとても苦戦するでしょうねぇ(困)
無いものは無い、と諦めることになりそうです。
また晩生種の果樹は半減しています。
もう現代の温暖化の気候に果樹が負けてしまいまして、枯れ込んだり木になったまま果肉崩壊を起こしてしまうからです。
その跡地には、今年はハヤトウリを育てることにして、来年以降は柑橘類を植える予定だそうです。
当地の果樹園に柑橘類が植わると、たいてい放置園になったり、後継者不足、人手不足を意味して、離農の始まりという感覚が私にはあります。
もう後戻りはできないところに来ているンだな、と思うばかりです。
さて。
この日は土手で作業をしていたら、兄に話しかける方がいました。
私はちょっと離れたところにいたので内容は分からなかったのです。
あとから兄が話すには「土地を売ってくれ」という不動産屋だそう。
あほか。
不動産屋なのに生産緑地法の仕組みを知らないだなんて、本当に宅建持ってるのかよ、と。
長袖シーズンとはいえ、半袖着れないような人じゃあないの?
そんなの相手にするなよな、なんで道端でそんな話するんだよ、誰が聞いているか分からないンだよ。
危なっかしいなぁ、ニイチャン、誘拐されたり、犯罪に巻き込まれるぞ、と。
ま、それくらいのことは言わずにはいられません。
気のいい農家のオジサンな兄。
駅前の再開発事業が始動する予定があって、それに関連して農地を買い漁ってやろうという有象無象がやってくるに決まってンじゃあないか。
当地は50年以上前に鉄道系デベロッパーが区画整理に参加して開発をしています。
ゆえに当地の農家は、そのデベロッパー以外はほぼ相手にしません。
理由はここ50年で流入してきた住人は、隣地に開発計画が起きるとたいてい反対運動をします。
それを抑え込んでくれるのは、当地を開発してきたそのデベロッパーくらいですから。
反対運動をする活動家の皆さまは、農地を売った農家に家に押しかけて詰め寄るなんて、ここ50年で何度も耳にしてきたことです。
活動家がデベロッパーには強訴できなくても、1軒の農家にはそういう行為をするのが世の常です。
ここは野良道の一部。
私が小学生になってから作った野良道です。
私はこの風景が好きで、時代劇にでも出てきそうな雰囲気があります。
※実際には人工物が少々あって、撮影には何かで隠す必要がありそうです。
ここの土手にはスミレが咲いていました。
この竹は2月に切り出して、積んでおいたもの。
切りたては青竹でしたが、すでに青みが抜けた色合いになっていました。
実家が離農するまで、お手伝いができればいいな、と思う日でした。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
白花スミレですか?
であれば、久しぶりにみました。
スミレが好きで、園芸種を育てたことはずいぶん昔になりました。
当時道端で、白花を見つけ採取して育てましたが、野に置けと叱られたのでしょう少しして消えてしまいました。
https://yutaka901.turukusa.com/pagekx5.html
裕さんはスミレも育てていらっしゃるのですね。
今回のスミレはとっても薄い紫色です。
白花スミレと並べると、真っ白ではないです。
以前はもっと色が濃かった種類ですが、雑交したのか年々退色してしまったようです。
実家の野良道で春といえば、このスミレが咲くのが楽しみの1つです。