※ご先祖さまに興味がない方にはぜ~んぜん面白くない話なので、ご興味がない方は読み飛ばしてください。
先日、父の百日忌でお墓参りに行った際、古い墓石に見覚えがある戒名が目にとまりました。
あれ?始祖さま(初代)の戒名がどこにもないぞ。
それに墓石簿と実際の墓石の数が合わないなぁ。
こんなことを考えながら、お墓に手を合わせてきました。
あとから母に尋ねました。
「昭和50年くらいに区画整理で墓地を移転したんだよね?墓石の数がどうにも合わないンだけど、捨てたの?」
母は「たぶん埋めたンだと思う。今回、石屋さんを頼んだ時も『古い石は埋めますか?』って言われたけど断った」と言います。
そして兄や母には「古い墓石の順番とか、何代目がどこに並んでいるとか知ってる?」と尋ねたところ、2人とも「知らない」とのこと。
そもそも2人とも古い墓石の戒名を読もうとも思ったことがないそうです。
とても残念なのは、祖母が少々認知機能が落ちていることと、元々ご先祖さまのことを「ご先祖さま」という括りで拝んでいるので、自分が何代目の妻か、ということに興味を持っていないみたいです。
いや、祖母は責められません。
一般的に自分が会ったことがある直系までしか興味を持たないのが普通です。
私のようにご先祖さまを遡れるだけ洗いざらい調べてみよう、なんていう考えを持つ人はいても、実行に移すのはそう多くないでしょうから。
そこでこの日はお墓参りの後に農作業を手伝うことになっていたので、昼休みに墓石を読みに行ってくるか、と。
で。読んできました。
読めるもの、読めないものがあるものの亡くなった順番も入り乱れています。
この墓地に移転してきたときの施主は10代(私の祖父Tじいちゃん)も分かってなかったな、と思わされました。
その後私の父が8年程前に墓地の修繕をしていまして、この時に古い墓石の向きを直したのですが、これまた分かっていなかっただろうな、と思われます。
さて戒名を判読できなかった墓石に施主の名前が刻字されていました。
名字が記載されていたので、てっきり7代が施主だと思ったら、4代(7代と同名)でした。
4代は江戸時代に生きた人物なので、名字を刻字してるよー、農民なのに。
公文書だと、〇〇村□□衛門とか□□吉とか書くので、名字は通り名扱いのはずなんだよなぁ。
施主は全ての墓石に刻字されているのではなく、余白がある場合のみという感じでした。
その少し離れたところの墓石に施主に知らない名前がありました。
弥七郎って誰?
戒名も墓石の風化で途中までしか読めません。
でもその施主が弥七郎なので、戒名の主の親か甥っ子のはずです。
そうなると世代表との見比べになります。
墓石簿から、半分くらいしか読めなくとも、該当する墓石が判明します。
50年前ならこの墓石が判読できた、ということです。
すると3代と同世代の人物の戒名と判明。
ということは、2代亀七が施主?
2代亀七は過去帳から俗名が確定できず、暫定亀七となっていました。
状況証拠から、2代は弥七郎となります。
甥っ子の場合、4代源七の兄弟となります。
4代源七…前妻と後妻がいるのでこれまた複雑なんですよねぇ。
そこで思い立ったのが、そもそも前提にしている内容が間違っているンじゃあないか、ということ。
2代は暫定弥七郎として仕切り直すとともに、もう一度矛盾点がないか、世代を書き出してみないと、家系図も作れないだろう、と。
これにより、これまで過去帳、位牌、墓石簿で突き合わせをしてきたデータに、新たに墓石現物が加わることになります。
完成したと思っていたデータ整備も、新たに1塊のデータを加えるので、振り出しに戻ることになります。
くわえて、墓石の風化が進んでいまして、読めないものもあります。
そうなると30年振りに拓本を取ろうか?という気になってきました。
拓本を取るとなると、12代当主の兄に許可を取る必要があるし、そうなれば始祖さま(初代)以前の家(通称G家)の墓石の拓本も取りたいです。
G家は、3兄弟が仲違いをして、3つの家に分割されたという言い伝えがあります。
要はG家解散、を宣言したンだそうです。
それが1670年代くらいらしく、以降G家の墓地は3兄弟の子孫(3軒)で共同管理をしています。
350年程よりも前から存在する墓石ということになります。
少なくとも3兄弟の次男だった私の実家ては、G家の過去帳は存在しません。
長男家は次男家同様、G家の末代とは激しいケンカ別れをしているので、長男といえども過去帳があるのか不明。
三男家は、G家の末代を引き取っているもののあまりにも激しく長男次男から嫌われていたので、G家の末代が生存中に転居を余儀なくされたそうです。
ゆえにG家の過去帳が存在するとは思えないのです。
ま。
墓石現物まで調べる必要を感じているので、まずは実家の墓石を調べるとともに、もう一度矛盾点がないか精査する必要を感じ、振り出しに戻ることにします。
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