数年に渡り掃除機の掃除をするという、理不尽なことをさせられてきた。
今使っているパナソニックの掃除機のことである。
溜まったゴミを捨てるのは実に簡単だが、フィルターの掃除には30分以上かかる。
フィルターには2種類あり、裏側のフィルターにべっとりとゴミがへばりついている。
数十ある溝からゴミを、1列ずつ付属のへらで掻きだすという根気のいる作業である。
これを1週間に1度程度やらないと、吸い込みが極端に悪くなる。
何回に一回かは、全部水洗いして乾くまで待つ必要もある。
奥方は、多少吸い込みが悪くても一切気にしない。
もともと、「四角い部屋(座敷)を丸く掃く」という言葉そのままの人である。
従ってこのような作業は、いつも夫の仕事になる。
ホコリを吸い込んでカラダに悪いだろうな、などと思いながら長年耐えて来た。
中腰で作業するため、最近は腰も痛くなる始末。
こんな掃除機を開発した技術者は、今頃東京湾の海底に沈められているに違いない。
よし、この掃除機も開発者の後を追って海に沈めてしまおう。
そんな訳で、新しい掃除機を買うことにした。
サイクロン式の掃除機が良いと宣伝しているので、次はこれだろう。
念のため、ネットで使用者の評判を調べると、これがとても良くない。
一番マシなのはサイクロンの元祖、ダイソンの掃除機らしいが、やはり手入れは面倒らしい。
評判が良いのは従来からある紙パック式。
この上はカミにすがるしかないのか。
使っていた掃除機も、よく見るとサイクロンと書いてあった。
しかも「ツインサイクロン」とか書いてあるではないか。
おっと危ないところだった。
そんな訳で、新しい掃除機は日立の紙パック式クリーナーにした。
価格が安いというというのも重要なので、音がすごく大きいらしい欠点には目をつぶろう。
紙パック式はランニングコストがかかるので、なるべく安い紙パックが使える機種を選んだ。
すでに製品は到着して奥方が使用しているが、評価などの報告は別途。