maruの下手の横好き写真とつぶやき
写真を撮ったり、音楽(クラシック・ロック)をよく聴き、読書は古典(主に哲学中心)がメインです。全体主義社会の動きに警戒。
 



アメリカは日本経済の復活を知っている
浜田宏一
講談社



本やで平詰みで売っている本、先月買って読みました。
いま話題のアベノミクス指南役、イエール大学名誉教授の肩書を持つ先生が
書いた本。

丁度、アベノミクス喝采の報道が続き、日銀の白川さんが非難されてた頃でしたが、
本書の中でも、彼は優秀な後輩がったが、日銀に入って取り込まれてしまったと、
かなり批判を強めてます。

正直、タイトルのように、どうして日銀の金融緩和で国債を買い支え、円安にし、
インフレに持っていく手法が大丈夫なのかは、分からない。
まあ、デフレ・円高の逆をやればよいノダ、という事。

まあ、日銀は今までさんざんその逆をやっており、それがデフレ不況から抜け出せない原因。
いまのデフレは、ちょとやそっと緩和したぐらいでは変わらないから、どしどしお金を刷れと。

国債については、日本の借金を家庭でダメ夫と稼ぐ妻に例えて説明していた。
ダメ夫が借金こさえても、妻が稼いでいれば、その家は破産せず。
それと国家は同じ。日本の国の中でお金が移動しただけなので心配なし・・・
国債を日銀が引き受ければいいという。

うーん。
でも、妻は自分で稼いだお金が、無駄に消えてしまう訳だよね。


この辺は、巷の国債安全論者と同じです。
バランスシートの発想で、国家の負債は国民の資産・・・
日本の外からみれば、プラスマイナスゼロでしょ、っていう事なんだけど。

国民が財産持ち出して救えば対外債務は殆ど無いので、国家破産にはならない。なりっこない。
言葉の遊びではないのかな。
これは以前にも書いたかな。三橋さんの本とかについて。




その真逆の本の一つ・・・


株バブル勃発、円は大暴落
朝倉慶
幻冬舎



株が上がることについては、アベノミクスを支持するひとと一致なんだけど、
でも、発想が違う。

景気が良くなって株が上がって、日本は再生するという楽観論の逆で、
悲観論的株高とでも言いましょうか。

インフレは、学者がいうようにコントロールできるものではなく、
市場は暴発すると手が付けられなくなるので、
インフレが加速、そして、あふれたマネーとインフレ圧力で株高になり、
一気に円安を突っ走り、悪いインフレになっていく。

こっちの方が、悲観論ではあるけど現実的な路線に思える。

さあて、これからは、何かしら、個人で対策を打つのも必要なのだろうなあ。

まあ、庶民には大した事はできないんだけどね。

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